現実世界における侵入検知システムを作った話 その2
センサー編
前回(こちら)、侵入検知システムの全体概要を紹介しましたので、今回はセンサー部分の制作に入っていきたいと思います。
材料
ドアの開閉を検知するために、リードスイッチを利用します。
またTWELiteの駆動のために、ボタン電池(CR-2032)を利用することにします。
回路
前回ご紹介したように、TWELiteはデジタル入力を持っているので、リードスイッチを接続するだけで簡単に状態を取得することができます。
ブレッドボード上に実装するとこんな感じです。今回は12番ピン(デジタル入力1)に入力しています。
設定
TWELite DIPの設定は、TWELITE-Rを使ってパソコンのシリアルに接続して設定していきます。
シリアル通信方法についての詳しくはこちら(https://mono-wireless.com/jp/products/TWE-LITE-R/index.html)を参照ください。
また今回はTWELiteのデフォルトアプリケーションである「超簡単!標準アプリ(App_Twelite)」(https://mono-wireless.com/jp/products/TWE-APPS/App_Twelite/index.html)を使っていきます。
TWELiteを購入するとすでにこのアプリケーションがインストールされています。
今回、TWELiteを以下のような設定にしてできるだけ電池の消耗を防ぐようにしましょう。
・ハートビートは180秒に一度、扉の現在の状態(openあるいはclose)を通信する。
・ハートビートとは別に、扉の状態がcloseからopenになった瞬間に通信する。
このように設定することによって、扉の状態がopenであろうがcloseであろうが変化がなければ180秒に一度通信するだけで済みます。
--- CONFIG/MONO WIRELESS TWELITE APP V1-08-2/SID=0x810e36fc/LID=0x01 ---
a: set Application ID (0x67720100) ←適当な値でデフォルトから変えておく
i: set Device ID (1=0x01) ←子機1番目なので 1 にする
c: set Channels (20)
x: set Tx Power (03)
t: set mode4 sleep dur (1000ms)
y: set mode7 sleep dur (180s) ← 180秒に一度通信するので 180にする
f: set mode3 fps (32)
z: set PWM HZ (1000,1000,1000,1000)
o: set Option Bits (0x00000800) ← DIのプルアップを停止するので 800にする
b: set UART baud (38400)
p: set UART parity (N)
---
S: save Configuration
R: reset to Defaults
それぞれの子機は Application ID と Channels は同じ値を指定します。
またDevice ID は子機それぞれに固有の値を設定してください。
実装
ブレッドボードのままだと使いづらいので、小さい基板上に作っていきます。
出来上がったら、実際に扉に設置します。
永久磁石を扉側に固定し、基板側は壁側に固定すると良いでしょう。
実際には家中の開口部の数だけ作るので、根気よく作っていくことになります。
まとめ
今回は、センサー子機を実際に作ってみました。
次回は、親機を設定して子機からのデータを受信・処理していきたいと思います。