FC居酒屋の営業自粛
前回記事から一か月も経ってしまいました。こんな私のへなちょこ文章を読んで下さった方には大変感謝しております。
この一か月、あの手この手で経営を成り立たせる為に頑張りましたが、
とうとうある一店舗を手放す方向性になりました。
といっても、契約上あと2年は借り続ければいけないので、大幅な
営業時間短縮で2年乗り切る形です。もちろん赤字丸出しです。
さて、本日より東京都は22時までの営業自粛を呼びかけております。
もちろん、FC居酒屋の私の店も対象ですし本部からもお願いがきておりますが、なんだかあまり強く言われておりません。
恐らく20万という雀の涙ほどの協力金と、他のFC店舗の売上からして無理強いは倒産を意味すると感じ取っているのかもしれません。
深夜営業にある程度売上が立つ私の店は、22時閉店は正に「死」を意味します。4月5月で充分わかりました。
オーナーと話し合いましたが、私は即決で「通常営業」を決めました。
もちろん、近隣からの苦情やイメージダウンもある程度は覚悟していますが、兎にも角にも潰れてしまっては意味がありません。
本来なら何の引け目も無く堂々と仕事をしていきたいところですが、コロナの状況下では居酒屋は存在自体が悪いという流れになっています。営業自粛したところで、何か私たちにとってメリットはあるのでしょうか。
スタッフの健康面を心配する声もありましたが、当然休みたいスタッフは全員、籍は残しながら休んでもらってます。衛生面も出来る限り(予算に限界はありますが)対策は取りつつの営業です。
居酒屋は生活に溶け込んだ、ある種のテーマパーク・異空間の様な存在だと私は考えていました。普段の生活とは違った雰囲気や料理、お酒の影響でいつもとは違う知人の面を発見したり、合コンで面識のない異性と意気投合したり、いつもは喋らないお父さんと腹を割って話せたり…。会が終わり、居酒屋の暖簾くぐりバイバイした時の、あの寂しい感情はディズニーランドの帰り道の様な、そんな気持ちになります。
その居酒屋が現在では、もっとも危険な身近な場所になっております。
悔しくて泣きたいぐらいです。給料面や他社員の生活が厳しいものになってしまった事より、居酒屋がそういった存在になってしまったのが悲しいです。
とはいっても、立ち止まっている訳にはいきません。経費管理をしながらですが、こんな状況下でも足蹴無く通って下さるお客様はいます。その数少ないお客様に、以前の居酒屋の楽しさを充分感じて帰って頂くのが現在の目的になっています。
もしかしたら今後居酒屋は、コアな本当に居酒屋が好きなお客様だけの存在になるかもしれません。そうなったときに生き残っていくための、新しいビジネススタイルを追求していきます。