無事にぽんぽんポップコーン
ポップコーンの種?というか、
コーン🌽を見たことがある人はどれくらいいるんだろうか。
友達の農園から買った野菜たちの中に、とうもろこしがあった。干からびていて、ドライになったとうもろこしが花屋さんでインテリアみたいに売られていたのを思い出した。
「これ、干からびてるよ。食べれるの?」
と聞くと、
「ポップコーンだよ。いずみ、好きだと思うよ。やってみなよ」
わたしが干からびたとうもろこしだと思ったものはポップコーンらしかった。
好きだと思うよ、の言葉がなんだか頭から離れなくて、やってみた。
煎りかたがわからなくて、とうもろこしのまま火にかけてみた。
香ばしいにおいがしてくる。しばらくして、「ぽん」と小さな音がして、ひとつだけポップコーンになったが、他は黒く焦げていくだけだった。
焦って、火をとめた。
あ、そうだ、と思い出したように、
わたしはとうもろこしを取り出して、コーンを一粒ずつはいでいった。
一粒ずつになったコーンを、また火にかける、
そうすると、また香ばしいにおいがしてきて、
オレンジのような黄色がかったコーンたちは、白く色づいてきた。
薄皮のようなものは、茶色く透明で、なかが白くぎゅっと詰まったポップコーンのようだった。
すると「ぽん」「ぽん」
立て続けにポップコーンになった。
慌てて蓋をして、もう少し火にかけると
「ぽん」「ぽん」「ぽん」「ぽぽん」
すごくわくわくした。かわいい。ポップコーンがかわいかった。
火を止めて、鍋をゆする。
すごい勢いでぽんぽんと増えてゆく。楽しい。かわいい!
ぽんぽんが落ち着いたところで、蓋をあけて、塩をふって全体にからめる。
そうしてポップコーンができたのか、
どうしてあんなふうに弾けてスナックのようになるのか、不思議でならない。
でも子供のときみたいでわくわくするおやつだなと、思った。
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