なめてんじゃねーぞ、といいたい

どうしても、わたしは人になめられてしまう。


なにかあってもきっと許してしまうし、文句も言えない性格であるし、そもそも怒りという感情が薄い。

占い師にも、「あなた、体温低いわね。もっと怒らないと、体が熱くならないし病気かかっちゃうわよ」って言われた。

ほんとうに怒りという感情があまり出てこない。

本当にしたくないことってそんなにない。


なにか嫌なことがあったとして、怒りのエネルギーに変えられる人を見ると、パワフルでエネルギッシュで強い人だ、と思ってしまう。わたしは「でも、なにか理由があるんじゃないかな」とか許してしまう方向にいきがち。

そしてその結果、なめられがち。


人に対する不満、世の中に対する不満、わたしの不満はどのようにぶちまけたらいいのだろうか。直接、相手に「なめてんじゃねーよ」とひとこといえばこの不満はいくらか晴れると思うのだけど、その一言を発声する度量がない。


Twitterを見ると、同世代の友人たちの愚痴で溢れかえっている。夜中に「いま帰宅」とかひとことだけ残す人もいる。不満のはけ口はどんな景色か。

適切なところに捨ててしまわないと、自分の心が痛んでいくのではないかと思う。

わたしは彼氏に不満を話しながら、安い回転寿司を食べていた。

なんだか回るお寿司たちを見ていると気持ちも落ち着いてきたかな。


適切な不満の捨て場はどこかわからないけど、「なめてなんじゃねーよ」とひとこと言えたらなと、最近は思う。

#エッセイ

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ピッピ
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