あなたは人類

 未来と芸術展に行ってきた。
 ブースの一つで「わたしは人類」というやくしまるえつこさんの曲の展示があった。
 微生物の遺伝子を組み替えて音楽データとして保存しているという。人類が滅んだ後に生まれた文明によってこれらが解読されれば、それは人類からの時を超えたメッセージになるらしい。その文明が私たちの使っているのと同じ「法」を持っているのかという(ふわっとした)疑問はありつつ、(いい意味で)ちょっと頭がイカレた展示だなと思った。
 やくしまるえつこさんの曲を聞くのは初めてだったけど、宇宙的でそわそわしてしまった。長いことスピリチュアルオタクをしていたので宇宙と交信している人間の匂いに敏感。

 塩基配列に使われている成分はAGCTの4つだが、これはそれぞれ組み合わさって使われるので、実質信号は二種類なんだよ、それってもしかしてコンピューターと同じじゃんと思った時、ああ私達は特別じゃないんだって悟った。

人間の意識はどうして一つじゃないんだろうなって考えてた事があって、例えば全然違う街に住んでるバラバラの行動を取る何人かが一つだったらそれってすっごい面白いことだなって思って。たとえばそういう感じで、ミドリムシみたいな微生物が複数個体うじゃうじゃしてるんだけど、それらが何かしらで連携を取って「全体」として一つの生命になっている、みたいな展示はないかと閃いた
多分そんな感じで、あなたとわたしの意識がつながったらその時にあなたとわたしというものはなくなってしまうでしょ、それでもあなたの肉体と私の肉体はそれぞれ動くことができるかと言ったら、なんかできるような気がするんだよね。なぜならわたしは右手と左手を別々に動かすことができるから。でもこの時右手と左手って「爪を伸ばさなければならない」ぐらいは考えてると思うんだけど、「曲げよう」「伸ばそう」とかを決めてるのは脳じゃん?左手と右手は「曲げることになったから曲げる」「伸ばすことになったから伸ばす」までしか考えることができないんじゃないかと。
そうしたときに、あ、つまり、右手と左手が私の意識を知らないように、わたしも「人類の」意識を知らないだけなんじゃないか、と。そしたら、全然違う街に住んでるバラバラの行動を取る何人かが一つだったらそれってすっごい面白い、なんてレベルではなく、いや、そうですから、それもどの街に住む人も全員。という、かなりあたおかなレベルの主張になってしまう。
 で、わたしはその時点で結構あたまがおかしいんですが、自分の人生の流れとか直感とか嗅覚とかセンスとか理性じゃないものに身を委ねていまして、結構これって「応えて」くれる感じがしてくるんですよ、勝手に、そう思い込んでいる。そういう文脈でどんどん物事を意味づけてしまうようになる。めっちゃ怖いことなんですが。
 そういう電波的な脳になると、偶然ゾロ目をめっちゃ見るようになります。時計レシート車のナンバー等。で、「あー、神的なものはいるんだな」と思うようになってくる。
 そして、わたしが今まで「なんか神的なもの」だと思ってたものが「人類意識」とかいう「ただ単に一つ上の意識」になっちゃったっていうオチです。あなたは人類だったのね。

支離滅裂ですみません。未来と芸術展は他にも未来都市の話とか人工肉とかデザイナーベイビーとか面白い展示たくさんあるんでおすすめです。展示というかキャプションを読みに行っている。
わたしは脳から変な成分分泌されまくって超楽しかったので会期中にもう一回以上行こうと思ってます。限界リピート。プロメアかよ。
なんでまた行ったらもうちょっといろいろ記事を書きたいです。

※スピリチュアル論は時間のあるときに

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