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怖い話は他人事として聴く位でいい。
一番傑作だと思っているホラー漫画、
「ある設計士の忌録」の最新刊発売されてたんで電子書籍で買いました。
建設の仕事で曰く付きの土地や建物で怖いものを見てしまう霊感体質の建設屋、田中さん。
時々取り憑かれたり、これは逃げられない(汗)というヤバい物件に遭遇します。そんな彼を助けてくれるのが設計士の関先生。
表の顔は一流の建築家なんだけれど彼独自のノウハウで神仏レベルの相手まで鎮めたり祓ったり出来る凄腕呪術師。
しかし、請求してくる金額は仕事によっては35万(地鎮祭)〜3000万(ホテルに福の神呼び込む)と現代の金銭感覚では暴利。
この関先生が「人では無い神仏や見えないものとの付き合い方」についてなかなかいい事言うんですよ。
自分に過酷な仕事をさせた(一巻「三角だらけ」)奇妙な家に住まわれらせられた神様って何ですか?
と関先生に尋ねた田中さん。
返ってきた答えが
「それを知る覚悟があんのか?」です。
障りの無い範囲では怪異の正体を教えてくれるけれど危険レベル、判断したら決して明かさず上記のように釘を刺して話を打ち切ります。
現代日本に生きてる私たちが既に忘れてしまった神仏や霊との付き合い方、敬い方を小出しに教えてくれる良作です。
私自身子供の頃住んでた分譲地の計12件の内8件で自殺、突然の不治の病、事故等の不幸事が五年以内に起こって最後に両親が結構きつい亡くなり方をしたので引っ越して逃げ出しました。
住んでた家で床にテレビを投げつけるような大きなラップ音だったり階段を走り回る足音がした家によく何年も住んでたものです。
私自身は霊感無し。
「あなた、守護神強っ!(名前は言えない)だから生き残れたのね…」と後に沖縄のユタさんに言われました。
宮中の神職だった先祖の加護もあるらしく、時折雅楽が聴こえる事があります。
最近は事故物件怪談を皮切りに怪談師さん達が活躍してらっしゃるけれど、
語ってる方々、大丈夫かなあ…?
とシャレにならない経験をしてきた者にとっては心配したくなります。
と今まで口止めされてきた事、そろそろいんじゃない?
と許可を得たので小出しに記事にした次第。
次元が違うものとわざと交わろうとする、ましてや敬う気持ちも無く利用しようとすると大抵ろくな事は起こらないものです。
怖い話は他人事として聴く位でいい。
それが人として穏やかに人生を全うする術だと思います。