ドラマ不適切にもほどがある見ました😆
最近何かと話題になっているクドカン脚本阿部サダヲ主演のドラマ
「不適切にもほどがある」
ネット配信の無料お試し期間を利用して2話まで見ました。
この話は昭和61年から来た50才のおっさんがいきなり令和の現代にタイムスリップ。
コンプライアンスで縛られた今の世情に
「なんかそれおかしくない?」
と昭和のおっさん目線で斬り込む社会風刺コメディ。
冒頭、阿部サダヲ演じる体育教師の主人公が一人娘を起こして(妻は他界)台所で限りなく悪態に近い軽口叩き合い、制服に着替えた娘を送り出すまでの数分間で…
置いてある家電や意味なくカバーを被せてあるダイアル電話や丸っこいフォルムの調理器具一つ一つが昭和してて、
うわっ懐かし!道具係さん、再現するの大変だったろうな〜
とゲラゲラ笑って見てました。
自分も昭和末期に生まれたんで中学の頃生徒にケツバットする体育教師リアルタイムで校舎から見て、
うわ、嫌なもの見てしまったな…。
とその時は引いたんですが、後日、叩かれてた男子学生たちはこっそり喫煙していた上に吸い殻を体育館裏に捨てたままにしてた背景を知ったのと、
その体育教師は生徒が本当に許せない事した時しか怒んなくて、
女子生徒に対しては他のどの教師よりも丁寧に配慮してくれていた側面があったので、
(水泳見学の申し出の時には「あ、それ以上言わんでもいいよ。記録簿にMって書いとくから」と恥ずかしいこと口に出させないよう配慮してくれてた)
人間の心って、阿修羅像よりも多くの顔を持っているもんだな。
と学ばせてくれた昭和のおっさん体育教師との思い出があります。
終盤の「話し合いましょう♪」から始まるミュージカルシーンは昭和×令和の世代を越えた、
無駄に(失礼)クオリティ高い歌とダンスによる対話シーンです。
映画ウエストサイドストーリーかーい!
(内容は下町ギャング、ジェット団とシャーク団の抗争ミュージカルでしたが)
キャッツ風→レミゼラブル風→◯ィズニーアニメ風と歌い手と共にコロコロ変わる
とツッコミしかない対話ミュージカルのラストで
「本当は叱られたかったの」
「一人でやった方がマシ、これが私の働き方」
と各話のキャラクター達が自分の本当の気持ちを打ち明ける怒涛のクライマックスへとなだれ込む。
ああ、実にクドカンさんらしいお話だよ。
阿部サダヲさんもキャリアと実年齢を重ねて味のある中年俳優になったねえ。
正論を越えた極論おじさんのタイムスリップ生活を最後まで楽しみに見ます。