映画ウルフ・オブ・ウォール・ストリート感想
ある日山道でうっかり足を滑らせて一本のDVDを泉に落としてしまうと中から映画の女神が現れた。
「あなたが落としたのはきれいなレオ(レオナルド・ディカプリオ)様ですか?それとも汚いレオ様ですか?」
女神の両手には一本ずつDVDパッケージが握られている。
私は迷わず女神の左手を指差し、
「はい、私が落としたのはきれいなレオ様ではなく、
5秒に一度はフ××クと叫び、
あらゆる種類のおクスリを嗜み、
オフィス内で乱交パーティーに興じる投資詐欺師の汚いレオ様です!」
と正直に答えると女神は「よろしい、両方差し上げます」とDVD2本組をくれようとしたが、
「あ、タイタニック(きれいなレオ様)はいらないです」と丁重にお断りした。
という寓話の通り…
観る前の注意。
良い子は決して見ないで下さい。
決して家族では見ないで下さい。
恋人や友人とは見ないで下さい。
相手が心清ければこれ見て楽しめたら本気で人間性疑われるレベルで何でもありの銭ゲバご乱行映像が三時間越えで流れます。
私は終始ゲラゲラ笑いながら汚いレオ様を堪能させていただきました😃
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いけない大人
「投資家の極意は顧客を富ませる事ではない。舌先三寸のトーク力でいかに顧客のサイフから銭を掠め取るかだ!Oo -o.Oo−o♪」(どんどん✊とナゾの歌と胸叩き)
と大手投資会社入社直後のビジネスランチで早速鼻からキメてラリった先輩、マシュー・マコノヒーから富豪になる極意を伝授され、
(たった6分で主人公を変えてしまう彼が1番凄いんじゃないか?)
新入社員の主人公は詐欺師メンタルになった。
詐欺、買収、脱税、資金洗浄何でもありで
突き抜け過ぎてて引くどころかむしろ清々しいレベルの欲望でぶいぶい突っ走って会社を上場まで押し上げた実在の男の、狂奔の五年間の記録です。
あーはいはい、ステレオタイプの成金見せびらかしは飽きたんだけど。
と思っていたら冒頭5分で
おクスリ乱交ぼったくり
の全てをやらかしてしまうレオ様に最後まで釘付けになります。
悪名は無名に勝る。なーんてほざくユーチューバー成金なんてまだまだ可愛いもんで、
全てはカネ、カネ、カネ!でまかり通ってしまうこれがアメリカ。
最初は主人公の破滅を愉しみにしつつ、
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悪い大人です。
登場人物たちのようにはなりたくねえなあ。
と思っていてたけれどそこのあなた、一度は成り上がって辺りを睥睨し、
「ざまあみやがれ!俺様は人生に勝った!」
と高笑いしてみたいよね?
と聞かれたら思わず「うん」と答えてしまいそうな
魔的な吸引力のある映画でした。
いっこも真似はしたくないけど。