女は薄情である スピンオフ1【人妻ユミコ】
ユミコは友人の彼女その後友人の嫁になる、意中の女性が同棲中だった為、呼び出し係りをかって出てくれて成功に導く功労者、榎本加奈子似だ。
出会いは成人式で中学同級生が連れて来た後の旦那だ、そこから一緒に遊ぶ仲になり、お互いファーストネームで呼び合う程でとても気が合った、恋愛の相談までしていたのでキューピット役をかって出てくれたのだろう。
時は経て同棲しているのに無茶苦茶な女性関係に疲れユミコに色々話す、同級生の旦那が居なくても家に上がれるぐらい信頼は厚い、友情が恋愛感情に変わっていく、後にも先にも洋服をプレゼントした唯一の女性だった、想いを手紙で伝えるがどうこうしたい訳でなく、ユミコにわかって欲しいだけだった。
ユミコからの手紙への返答はない、顔を合わせても何もなかったように過ごす日々。
ユミコの家で一緒に遊んでいた子供が遊び疲れて寝しずまり、2人でテレビを黙って見ている、自然に身体を寄せ合い唇を合わせる、抱きしめるユミコが振り払おうとする所に旦那が帰宅、慌てる2人TVを観ていたフリをする、ユミコの髪の匂いを忘れられない。
ユミコは2人目の子供を産み順調な生活と思いきや、旦那が浮気して旦那の携帯電話を2度真っ二つにするほど激怒、私を飲みに連れ回すようになる、キスまでは良いがそれ以降は気が進まないので「 帰えるよ」と言うと降りる駅で降車しない、ウルウルした目で私を見上げる、なだめて次の駅で下ろす、暫く距離を置くことにする。
数カ月後にユミコから飲みに行かないかと電話、やはり好きは好きなので誘いにのる、こちらも元職場の女性と籍を入れ辟易していた、場所はユミコが予約してくれた。
まずは籍を入れたことを報告も、そんな事どうでも良いと言わんばかりにユミコの話しが止まらない、当てつけに浮気した数々の男性の職場やら性格を罵倒する、抱かれるだけ抱かれて捨てられたのだろうあわれだ、捨てられる度にバイト先を変え男を変えていたらしい、俺の好きなユミコが荒んでいく。
途中「俺のことどう思ってた」と聞くと
「江口洋介に似てると思っていた」とユミコ
内面の評価を期待していたが容姿かよ、それも似てるのは長髪だけ、そりゃ変な男に騙されるわ、本質を見ていないのが手に取るようにわかる、そんな馬鹿な所も好き、ひとしきり会話をしてお店を出るとキスをねだられ唇を合わせる。
お店の階下に降り建物を出ると
「あれ何?」とユミコがギラギラの建物を指さす
絶句するラブホテルだ、「場所は私が決めるね」の言葉が蘇る、仕組まれたと思ったがガッチリ腕を組まれた、観念した私はユミコの服を脱がす漆黒の下着だやる気が伺える、30代人妻のおもちゃにされ貪り食われてしまった。
その後ユミコの離婚が成立する、私との付き合いは体の関係はなく(いやサインは何度かあったがわからない振りをしていた)
友人関係は継続、困り事の相談やら解決をする、ユミコ宅に泊まったりもしていた、そろそろの周期でユミコがすり寄ってくるかもしれないがそれも良いかなと想ってきた。