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イヤシロチとケガレチ            【直観物理と相似象 その9】

地形の相似象の示し

 山々の連なった地形等を眺めていると、手前にある山々と遠くにある山々の地形の凹凸の部分が、同じような形をしていて、ほぼ重なって見える場所があります。これは、地形が相似象を呈していることを示していて、イヤシロチ、ケガレチを見定めるための良い条件を与えています。
 以下、地形の相似象について、「相似象」第6巻、第7巻の内容に即して説明します。

 カタカムナ人達は、地形の高低を、タカミ(隆身、山とか森林、丘陵などの高頂部)、ヒクミ(低身、山の鞍部、谷とか、森林の高さの低い部分)と言い、次のようなサトリを示しました。

ヨモ(四方)のタカミを結ぶトコロは、イヤシロチにてミソギに良し
ヨモ(四方)のヒクミを結ぶトコロは、ケガレチにてミソギに不良フサはず

 <イヤシロチ>とは、植物生育の優勢地であり、健康地でもあり、物質の耐久性が向上する地帯を云います。電氣的には還元電位地帯となります。
 <ミソギ>とは、身に、サヌキ、アワ等のカムミを収着させることです。この言葉から派生して、主として神道関係で「身を削ぐ」という意味の「禊」が生まれました。
 <ケガレチ>とは、植物の劣勢地であり、不健康地でもあり、物質が腐敗・破損しやすい地帯を云います。電氣的には酸化電圧地帯で、物質から電氣を奪う、氣(ケ)の枯れた土地の意味を持ちます。

大地調査と実験データ

 楢崎皐月とその弟子たちは、このカタカムナ人の示しを確認するために、日本国内のみならず、海外の土地についても調査し、統計的な推論を行うためのデータとして、任意に抽出した場所で実測を行いました。その数は何と12,145か所にも及んだと言います。
 

大地電位の調査単位区画
「相似象」第7巻 119ページ
3種の大地電位測定法
「相似象」第7巻 120ページ

各調査個所では、調査単位面積を1アールと定め、その中の9地点に、深さ30cmの以上の穴をあけ、次のものを測定しました。

上下の地層間に流れる電流方向と、電流値
 電流方向と電流値測定に際しては、加圧しない 10⁻⁸ ボルト以上の微弱電位差計を使用し、
 地表(A)に電子密度が多ければ、電子は上(A)から下(B)(電流の方向は電子の流れと逆だから、下から上)に流れ、<イヤシロチ>である。
 反対に、地表に電子密度が欠乏していれば、電子は下(B)から上(A)(すなわち電流は上から下)に流れ、<ケガレチ>である。
 試行錯誤の結果、植物生育を調べるためには、30 cm の深さの穴底と、地表との電位差を見れば良いことがわかり、そこで、直径 15 cm 深さ 30 cm の穴を掘ることとした。

酸化・還元電圧の測定
 
測定器は 3 ボルトの加圧標準電池、白金電極を使用し、同様に地表と、30 cm の深さとの 2 点で測る。
 測定対象は水素のプロトン値で、数値の少ないほど還元電圧、多いほど酸化電圧である。(還元電圧を示す地は、電流が下から上に流れるイヤシロチに一致し、酸化電圧はケガレチに一致することが多い。)

9地点間の電位差
 
地表における 9 地点間、及び長距離間の電位差の測定(測定器は加圧電池を使用。地表上の電位差を見るだけなので 6ボルト以上のもので良い。)

陰・陽電氣(サヌキ・アワ)測定用の特殊計器による測定(一部の場所)
 
楢崎の考案制作にかかる特殊な測定器により、電子(サヌキ)の密度だけでなく、陽電子(アワ)との密度の比率を計測した。

 以上のようにして、実測を行いましたが、これを行っているうちに、下に示すような「地表面の相似象」(以下の「高位線・低位線・大地電氣の原理」の項目参照)の方向性を確認し、目測による測定の結果に、それが良く的中することがわかり、カンと計器を併用して能率を上げることが出来たこと、また、イヤシロチにおける陰・陽電子の比率は、相伴って高密度を示しましたが、ケガレチでは、電気欠乏、あるいは一方の欠如、アンバランスを示すという結果が出たこと、そして、この事実は、後に性の交換栄養、病気治療等のアマウツシの実験にも応用されることに成った、ということが報告されています。(以上、「相似象第 7 巻」119ページより抜粋)

高位線・低位線・交叉地帯・大地電氣の原理

 タカミ、あるいはヒクミが視界の前後に重なり合って見える方位に向かう直線を、それぞれ「高位(指向)線」「低位(指向)線」と呼びました。このような高位線、低位線が視界の前方に伸びている地点では、後方を振り返ると、やはりタカミ、ヒクミが続いていて、それらの線は後方に延長できる場合が多くあります。

高位指向線、低位指向線
「相似象」第6巻  「ページより

これらの高位線または低位線を左・右に見通しできる場所まで移動し、それぞれの高位線・低位線が交叉する地点が見つかりますが、楢崎たちの調査によりますと、高位線同士、あるいは低位線同士の交叉地帯は、それぞれイヤシロチ、ケガレチであることがわかるという事です。


 高位線同士、あるいは低位線同士の交叉地点
「相似象」第6巻 93ページより
地形の相似象の観察例
遠くの山と林と手前の作物、芋の葉まで相似となっている。
楢崎皐月著 「静電三法」より

 耕地、原野、山間部において長期間にわたり調査を続けた結果、昔から「地味が良い」あるいは「地味が悪い」と言われた地帯は、以下で説明する如く、例外なく、それぞれイヤシロチあるいはケガレチに位置していることが確認されました。

 さて、一方、調査個所における大地電氣の計測の結果、概ね、普通生育地帯、優勢生育地帯、劣勢生育地帯のの三種類に分け、更に、標準生育地帯をA型とB型に、劣勢地帯をC型とD型に分類して、植物生育の状態の観察記録を調査した結果が、以下のものです。

●A型普通生育地帯:大地表層に酸化電圧と還元電圧の少区域が混在分布している地帯。電流方向も上から下、下から上のもの区々である。植物の生育は標準的である。(全体の約52%)
B型普通生育地帯:A型と同様に酸化・還元電圧地帯が混在し、電流方向も区々だが、その差がA型よりも少量であり、電流量も小さい。(全体の約4%)
C型劣勢生育地帯:大地表層のほとんどが、酸化電圧を示す地帯。生物は電氣を取られ、植物は生育不能のケガレチである。(全体の約28%)
D型劣勢生育地帯:大地上層と下層の電流方向が不定で、9地点間の電位差も不同。少し離れた地点でも酸化還元が異なり、かつ絶えず変化し、いわゆるもめている地帯。植物生育は不良。(全体の約30%)
優勢生育地帯:大地表層は還元電圧を示し、電流方向は上から下へは全く流れない地帯。どの測定穴も電流方向は下から上へ向かい、かつ電流値はいずれも多い。植物生育良好のイヤシロチである。このような地区は個数は多いが、面積は小さい。というのは、A型、B型、D型やケガレチ(C型)のなかにも、ポツリポツリと存在しているからである。(全体の約10.5%)

 また、上記のように、目測によって優勢、劣勢、普通生育地帯の区分を予想した判定と、計器による実測調査とが、極めて高い率で一致したのでした。(調査例全部で、975箇所のうち、相違した箇所は3箇所、それも普通生育地帯のA型とB型の区分の誤りに過ぎなかったそうです。)

 更に、それぞれの区域の住人、住居、農場、畜舎、河川、道路、港湾、養殖場等を調査した結果、楢崎先生たちが確認したのは、以下の事実でした。

  • 日本の古い神社の位置は、いずれもイヤシロチを選んで建てられていた。

  • イヤシロチに建てられた旧家には病人が極めて少なく、長寿の人達が多く、人情も良かった。一方でケガレチに位置する住居や商店は、住む人が良く代わり、しかも病人の数が多く、荒れ家が目立った。

  • イヤシロチに位置する畜舎では、動物の飼育度が優れ、牛乳の乳量は平均以上で、鶏舎の場合は産卵率が一般量に比べて、格段に多かった。

  • 道路や河川の堤防の修理箇所は、いずれもケガレチに位置していた。

  • 交通事故の起こり易い「魔の道路」は、ケガレチに限られていた。

  • 海岸や港湾においては、陸地からの高位線・低位線の延長によって、それぞれの交叉点についていろいろ調査した結果、一般に、魚類はイヤシロチの付近に群れを成していることがわかった。

  • 海苔や貝類の養殖、あるいは真珠の養殖棚の位置と収量、品質等の調査の結果、例外なく、イヤシロチに位置する場所では収量が多く、品質も優秀であった。

  • 港湾の船舶の事故発生場所についても、「魔の道路」と同様に、ケガレチに該当する場所であった。

  • イヤシロチとケガレチにおける大気中のイオン状態を同じ条件に調整した上で、牛乳・鶏卵・野菜・果樹類・魚介類・肉類・穀類等を、それぞれの土地に置いて四季にわたり継続的に調査を行った結果、いずれの品目もイヤシロチに設置した方が、格段に鮮度の保持が良好であり、味質も優れていた。

 以上のように、イヤシロチとケガレチの差は歴然としているわけです。

 また、鮮度保持の条件として言えることは、一般に良く言われる「温度と通風」を問題にするよりも、「大地・大氣の環境の電氣的条件」が支配的になっていることも指摘されています。カタカムナで云う<ケガレチ>とは「氣枯れ地」すなわち「電氣の欠乏した土地」であり、これはまさしく正鵠を射たサトリなのです。

 また、さらに興味深い現象ですが、異なる形や性格、泥質などが、位置する環境の影響で、互いに似通ってくるという「近似化」というものがあります。たとえば、二級酒と特級酒をイヤシロチに置くと、数日後には二級酒の味が特級酒に似てくるし、ケガレチに置けば、今度は特級酒の味が二級酒に似てくるという現象が認められます。醤油・ソース、果物等に関して実験してみても同じ効果があり、楢崎たちは、これを物質に対する相似方向と名付け、実際に商品に実用化して良い成果を挙げたと報告しています。

 更に、ものの味に対しては、個人的な好みもありますが、素直に「おいしい!」と感じるのは、「電氣の濃度が良い」からであり、新鮮なものがおいしいのも、「電子の活性点が多い」ためと考えられる、と結論しています。
 ということは、人体であれ、動植物であれ、食品や酒類であれ、そこに位置するモノに、電氣を与える高電位の土地がイヤシロチであり、逆に、電氣を奪うのがケガレチであると言えます。
 カタカムナ人は、この感覚を体感で感じて、実生活に活用していたと考えられます。
 筆者も、最初は、フーチによるダウジングを使いながらポジティブ、ネガティブのエネルギーを判定していたのですが、同時に約10年にわたる体覚の訓練によって、今ではその違いが明確にわかるようになりました。
 以上のように、現在では、ポジティブ・エネルギーとネガティブ・エネルギーの違いが明確に区別できるので、磁場調整が正確に行えるのです。

以上のまとめを、「相似象」第6巻から引用します。

 (1) 一般に、地表面における山の姿や、植物生育の様子、あるいは、岩石の風化される形や海水の陸地浸食の有様などは、不規則に、種々雑多な条件によって、様々な様相を呈しているものであって、そこには何らの規則性、方向性があるとは考えられていなかった。

 (2) しかしながら、一般には、何氣なく見逃されているこれらの自然現象も、注意深く観察すれば、その形態、様相が、「重深的に、互いに相似している」ことが客観されるのである。
 (すなわち、地域により山の形が相似し、例えば関東地方と関西地方では、山々の趣きが違うが、それぞれの地域においては、相似た形の山が、幾重にも重なり合っている。)
 そして、それらのタカミ・ヒクミを結ぶ線を展開して眺めると、山の形は植物の生育する姿に相似し(高い山の手前にある森林の木立の高さが、山の高低のカタチに相似している)、更に、空の雲の形まで、山容に相似していることがある。(雲のカタチばかりでなく、炭焼きや野焼きの煙、民家の煙突の煙までが、背後の山の形に相似してたなびいていることに、私どもは、屡々氣づいた。)
 また、岬の地形と、海岸や海中の岩の配列が、何条も、見事な相似象を示していることも多い。また、大きな岩の傍らに立つ松の枝ぶりが、その岩の形に相似したりしているのも、単なる風雨による風化現象ではないことに氣付かされた。

 (3) このような相似現象は、単に自然の地形や形象に現れるのみではなく、そこに生育する植物や動物の生理や形態にも、更に、人間の精神作用にも、大きく現れているはずである。古来直感の鋭い人はこの事に氣づいていたし、各民族と、その風土、風習、宗教、氣質等の相似現象については、最近、各方面から、バラバラに捉えられ始めている。

 (4) 地表面の起伏と植物の生育状況との相似、海底の起伏と魚貝類の生育状況の相似、等々の関連から誘導して、工業生産や農業の技術、または医療技法、健康法等の、さまざまな生活技法が開発され得る。

 (5) さて、このような「相似現象の起きる原因」について考えられることは、第一に、地球の自転公転、すなわち地球のスピン運動と軌道運動である。すなわち、地球の各圏層において、求心部と同期に変動する位置勢力波動が存在し、しかも、各圏層の位置勢力波動の速度は、球心部より放射状に、つまり重力線方向に拡大して、加速された位置勢力となって分布されている。
 位置勢力は磁氣力の場を形成し、生理に関連し、輻射に関連する。そして、帰するところは、「物体の位置する環境」と、「物体相互作用」に転化して、地球自然の相似現象として観察されるのであろう。

 (6) 地球の現象は、一般に地球物理的な解釈がもっぱらえあるが、カタカムナ人は、それが地球だけで終始するものではないことを鋭く見抜いていた。彼らは、我々の身の回りに現れている様々な相似現象が、宇宙全体に通じる、相似の法則性に基づくものであり、地球上の諸々の相似象の原型は<アマ‐カム>の対向という現象にあり、その<アマ‐カム>の本性をサトルことが、原子・電子の微細現象から、地球・太陽・宇宙球の巨大現象に至るまで、一貫して認められる、あらゆる相似の原因を解明することになる、という「固体と環境の関係」についての根本原理をサトリ、それをアカ・アオ・アヤ等のカタカムナの言葉で示し、ヤタノカカミの図象に表象して、人々に示していたのである。

「相似象」第6号 102ページ~

●「物質結晶の環境」について(楢崎皐月氏による)


 楢崎皐月氏は、「相似象」第4号において、物質結晶のできるべき「環境」としての、イヤシロチ、ケガレチの重要性を発見したことを、回顧録的に綴っていますので、それを紹介したいと思います。

環境 この場合、「環境」というのは、単にその周囲というだけの、限られた狭義の環境ではなく、宇宙に充満する、イカツのオホワクに通じる、大きな環境の意味である。
 そもそも楢崎が、このような意味の周囲の環境の存在に、ハッキリと気付いたのは、終戦前、満州における、製鉄研究の時代であった。当時、いくつかの異なる場所で、小規模の溶鉱炉で、実験的に製造していたところ、材料も技術も全く同じ条件であるにも関わらず、生産する場所によって、出来上がりに甚だしい差のあることを発見した。ある場所の製品は、いつも優秀であるが、ある場所のものは、不揃いで不良品が多く出る。いくら検討しても、資材も方法も変わらぬので、不審に思っていたが、ある日、ふと気が付いたことは、いつも優良品を生産する場所には、周囲に、青々と木々が繁茂しているが、それに対し、決まって不良品を多く出す場所の辺りは、雑草も生えぬ一面の荒れ地だということであった。植物の生育を活性にする環境には、製鉄の工程の上にも作用を及ぼす、何かの力があるのではないか?……
 そして、この経験を生かして、当時東洋一の大規模の、新しい工場の建設位置を決めたのであったが、この環境の持つ力は何であるか? 環境と言えば大氣か? 大地か? この正体を究明したいという念願から、終戦後、全国を回って、各地の大地電氣を測定して歩き、実地の多数のデータにより、自然の地形の「相似象」に気付き、また、古代からの神社や、霊地等と言われる所や、また、農産物の良くできる田畑などが、例外なく、非常に高電位であることを知ったのである。(そのような優勢地に住む人には長寿者が多く、反対に、電圧の劣勢地は、作物が稔らず、地形は荒れ、建物は傷み、人体にも不健康地で、道路などは、いくら修理しても忽ち破損することが確かめられた。現在までの最高記録は、三輪神社)
 そして、この調査の途中、六甲山系金鳥山の付近に、岩に絡んで巨樹の生い茂る場所のあることを聞き、調査に赴き、俗称狐塚の辺りに、二カ月余穴居していた間に、たまたま、平十字氏より、カタカムナの文献を示されることになったのであった。
 現代の人間は、感度が悪くなっているが、植物や動物は、今なお、敏感に、その環境に則して生きている。人間の心身の健康にとっても、その環境の影響が、何よりも、根本的に大きく支配しているのであるが、人々は、そういうことは知らぬままに、全く無視している。最近の光化学スモッグ等の公害に関しても、この環境の条件は大きいものである。従って、医療関係はもとより、自然環境や、自然食を志す人たちにとっては、この「環境」の問題、すなわち、「大地大氣の電氣」の状態に、無関心では、すまぬ筈である。
 決定的に大きな恩恵を受けて生存していながら、全く意識には上らず、科学でもとりあげない。人々は、大まかには、天地自然や太陽や大地のおかげと思い、また、宗教的に神や仏のわざに帰したりしていたが、その正体をハッキリ知ることは無かったのである。
 私達も、カタカムナ人のサトリに接して、始めて愕然としたのであったから、一般の人々が、私達の拙い言葉をきいても、大抵は一蹴し去り、せいぜい半信半疑の、警戒の色を示されるのも、ムリはないと覚悟している。私たちがカタカムナの文化に触れて、心の底からのオドロキを以て、自分自身の先入観念を反省するに至るまでの、経緯を知らぬ人々にとっては、私達の言葉が、信じがたいのも当然であろう。
 はからずも、カタカムナの伝えを知った私たちが、その内容の重大さを述べるのも、現代の心ある人々に、現代人の常識や先入観に捉われず、虚心に、この上古代人の言葉に、耳を傾ける気持ちになっていただきたい故に他ならず、何らの私心はないのである、

「相似象」第4号(1972年)193~195ページ


(追補)楢崎皐月氏に訊ねる

 昨年(2021年)12月のある日、我が家の自宅での夕食後、食卓で家内(和子)と会話していて、話しが楢崎皐月氏のことに及んだのですが、突然、家内が
 
「あっ、楢崎さんが来て、あなたの横に座っています。」
 
と言い出しました。
 もちろん、すでに他界した楢崎氏は霊体の姿であり、私には気配すらわかりませんでした。しかし、家内には霊能があって、その気配を感じることが出来るばかりか、彼女の肉体を通して、霊体との通信(いわゆるチャネリング)を可能にすることが出来たのです。そのようなことは、それ以前もしばしばあったので、私は特に驚きはしませんでした。むしろ、楢崎氏が来られたのはとても光栄であり、うれしいことでした。そして、いくつか質問させていただき、回答をいただきました。その時には、メモを取っていなかったので、完全な記憶ではありませんが、それでもいくつかの肝心なことは記憶に残っています。ここでは、特にイヤシロチ化に関するもののみを書き留めておこうと思います。

質問:イヤシロチ化について、楢崎先生の提案された炭素埋設法の効果は?
 
解答:炭素埋設法は、私の生前に提案したものですが、今はもう古いです。当時は、手近にあって使えるものとして炭素があったから使ったのです。今となっては、あなたたちの扱っているアポロ・フィルダーのように、もっと性能の良いものが提案されていますので、それを使えばもっとずっと効果が大きいはずです。

質問:損傷電圧を測るのに、地面を掘って、地表面と穴の底の電位差を測ればよいだけなのですか?
 
解答:そうです。簡単な方法だから、10,000 箇所以上に及んでデータを取ることが出来たのです。
 
質問:「相似象」には、日本国土を調査した中でイヤシロチの割合は10%そこそこであると記述がありましたが、それは、1950年代の話で、今ではその数字はもっと小さくなっていると思いますが、先生の見解はいかがですか?
 
解答:その通りです。神社のような場所は、以前はイヤシロチでしたが、今は参拝に来る人の欲望のエネルギーがあまりにも強いため、その影響でイヤシロチからケガレチに転落してしまったものが殆どです。

 以上、イヤシロチ化については簡単な質問でしたが、その他にも、カタカムナや相似象についての貴重な、興味深い質疑応答を行うことが出来、とても有意義な時間を持て、感謝しています。もっともっと質問したかったのですが、家内によるこの仲介は、体力を消耗するので、あまり長く続けられませんでした(10分程度)。そして、いずれまた来られるという言葉を残して、霊体は去って行きました。上記内容も含んで、今後行われるであろう会話で、差し障りのないものはすべてを掲載しようと思います。

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