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ゴーストフィクサーズ 第7話までの感想など

作成:2024年5月23日(木)
更新:2024年5月26日(日)

こんばんは。
久々の「推し漫画について語りたい」シリーズです。

今回は、集英社の少年ジャンププラスで連載中のweb漫画「ゴーストフィクサーズ」について、これまで私個人の「ふせったー」などで今まで記してきた感想や疑問点(と妄想)などを、改めて加筆修正した上でまとめたものになります。
偶然にも当たっていた、または明らかに違っていたものは省いています。
当然これらも今後の展開により全く的外れとなる可能性も大いに有り得ます。
そもそも「今後の想像が当たっているか否か」は正直どうでもよく、自己顕示欲や承認欲求から「今後の予想を当てよう」としているわけでも全くありません。
ただ読んで、ドキドキ、ワクワクした気持ちをまとめたに過ぎないので「そういう見方もあるかもね?」くらいの感覚で、暇潰し程度に楽しんでいただけたら幸いです。
ネタバレも含まれているので、ネタバレが嫌な人は回れ右でお戻りください。


1.推し漫画「ゴーストフィクサーズ」について

まずは「ゴーストフィクサーズ」とは何か、まだ御存知ない人達のためにも簡単な紹介から始めます。

ゴーストフィクサーズ(田中靖規・作 / 集英社)

連載開始:2024年3月22日(金)~毎週金曜日更新中
連載媒体:少年ジャンププラス(集英社)
単  行  本:2024年6月4日(火)第1巻 発売

突如発生した大規模な怪奇現象に見舞われた架空の町、御厨ヶ丘ニュータウン。
その調査のために設立された組織に属する少年少女達が、この町で発生する厄介な怪異( GHOST )に立ち向かう、熱いバトルアクション物語です。

初めて読む人達は勿論のこと、田中先生による前作「サマータイムレンダ」を読んだことのある人達には特に気に入る要素が盛り沢山なので、是非ともオススメしたいです。
少年漫画の王道である活気の良さ、その背景に潜む不穏な謎、初手から張り巡らされているであろう伏線や、そして如何にして事件を解決していくのか、とても心躍ります。

前置きが長くなりましたが、それでは現段階で作中の気になるアレコレについて綴ってまいります。

2.ひふみは籠目家の養子?

これは読者の多くが少し感じている疑問ではなかろうか。
主人公・籠目ひふみの過去には何かがある。
そのトラウマゆえか、本当は相手のことを大切に思っているのに、少し距離を置いているような言動を取っている。
それは保護者である籠目晶や弟に対しても同様である。
一見は「多感な年頃によくある反抗期や中2病」とも見受けられるが、それとはまた違う印象とも受け取れる。
果たして本当に血の繋がった家族なのだろうか。

ひふみの容姿は、籠目晶や弟と全く似ていない。(晶と弟は髪型が似ているので実の親子であろう。)
「何か意図して区別されたキャラクターデザインなのではないか?」と気になるところである。

また晶の容姿も何となく若そうに見える。
仮に23か24歳でひふみを出産したとすると、現在は37か38歳であろうが、彼女の容姿端麗さはまだ30歳前後のバリキャリなイメージに思える。

外見だけでなく、第4話でひふみと最果の登校を見送る雨宮博士と話す晶の言動は、冷徹な仕事人間のそれであり、実の母親が発するようなものと思えない印象とも受け取れる。

この点は私の中で「ひふみん養子説」を強めた。
今後の展開に注目したい。

3.番外編1の年月日について

前作「サマータイムレンダ」と同様、番外編は本編をより楽しむためのヒントを匂わせた重要な内容となっている。
例えるなら、フロム・ソフトウェアのビデオゲームでお馴染みの通称「フレーバーテキスト」のようなものだ。
重要な部分は黒塗りされており、非常に気になるところではあるが、私は「年月日のルビ」にも注目した。
よく見ると、日にちのルビは「か」と書かれているものもあれば「にち」とも書かれている。

「■日(にち)」と読めるのは、11〜31日だろう。
つまり「■日(か)」と読めるのは、2〜10日のはず。(14日を「じゅうよっか」と読む人もいるかも?)

この点は注視する必要がありそう。
別の記事で時系列を整理した時、リアルのカレンダーを調べていた際に気付いた些細な点ではあるが、もしかしたら今後の展開次第で正確な年月日を解き明かすヒントになるかもしれない。

4.ゼッタイキレナイ盾について

現在の盾は、文字通りのGHOST物品として校正機構の管理下にあるのだろうか。
剣と同様「効果は1回限り」なのか、それならば効果を回復する条件は何なのか、または「無制限に何でも防御可能な無敵状態」なのか、その辺りが非常に気になる。
ゼッタイキル剣と対になる物に違いないので、きっと今後ここぞという時に出てくるかもしれない。

5.雨宮博士が矛楯実験の中止を提案した理由

番外編1に言及されていた「ゼッタイキル剣とゼッタイキレナイ盾の矛楯検証実験」の中止を提案した雨宮博士について、私は正しい判断だと思う。

本編は「実験を中止した時間軸」である。

もし過去に実験を実施してしまうと、大きく分けて他に3通りの現実改変が発生する危険性があるからだ。

①剣が負けるルートが発生。
→弱点の発見(絶対でなくなることによる矛盾)が生じ、最悪の場合はGHOST物品でなく元の玩具に戻ってしまう危険性がある。

②盾が負けるルートが発生。
→①と逆の理由により、最悪の場合は盾が元の玩具に戻ってしまう危険性がある。

③引き分けルートが発生。
→剣も盾も破損。

①〜③に共通するのは「どちらを選択しても、どんな現実改変が発生し、どの程度の危険性なのか、全く未知数」なこと。
③に至っては両方の現実改変や副障状も発生する可能性を考えられ、その被害の規模は相当なものになる危険性も否定できない。

以上の理由により「両方のGHOST物品を保存・管理・研究し続ける」には「④実験をしないルート」を選択したのは正しいかもしれない。
GHOST物品は貴重品で、両方ともチート性があるなら尚のこと破損させるのは惜しい。

そもそも、ゼッタイキル剣は「段ボール製の『ゼッタイキレナイ盾』に刺さった状態で発見された」とある。
「実験するまでもなく②は確定なのでは?」とも考えられるものの、問題は「両方がいつGHOST物品になったのか」だろう。
元々は両方とも玩具で「突き刺さったままの玩具が長らく放置→何かをキッカケにGHOST化→発見時に抜いたことでそれぞれ独立したGHOST物品になった」という場合は、②は確定にならないと思われる。

…雨宮博士、あくまで慎重な理由から中止を提案したのであって、「何か裏がある可能性」は勘弁して欲しい。
容姿から物凄く怪しいし、校正機構自体が正義か悪かも未だに不明なので、つい全方位に疑ってかかってしまう。

6.暴走した校正官とは?

ただでさえ適性のない人間がGHOSTに触れると甚大な副障状を負うのに、大災害を引き起こした校正官とは一体何者なのか。
なにゆえファフロツキーズを勃発するに至ってしまったのか。
物語の重要人物かもしれない。

現時点において、この暴走校正官については2通りのパターンが考えられる。
第1話の冒頭で「当時7歳のひふみんを逃がした人か否か」。
いずれにしろ、その暴走校正官に関して、ひふみんは知っているには違いない。

個人的には「暴走校正官≠ひふみんを逃がした人」だろうと思いたい。
でないと今回の雨宮博士のひふみんへの「文句は私ではなく、その暴走校正官に言ってくださいね」という言葉は完全に嫌味な圧(ハラスメント)になってしまう。

え?どちらにせよハラスメントなの?そうなの??( ;;゚Д゚)ガクガクブルブル

7.ひふみと最果をバディにした理由とは?

第4話の話の流れや、雨宮博士と籠目晶との会話から、ひふみ最果バディは「どちらかの暴走を防止するため」意味合いがありそう。

暴走するのは、ひふみか、最果か、どちらだろう…?

ファフロツキーズのことを一番よく分かっていて、ひとりで突っ走りそうな危険性がありそうなのは、ひふみだけど…。
最果も何か地雷を抱えているかどうかは、これから明らかになっていくのかもしれない。
二人共、共倒れになってしまったら世界が消滅しかねないから、そうならないで欲しい。

8.なぜ校正官・筒井秋見は存在を消されたのか?

(現状あまりに情報量が足りなさ過ぎるものの)4話までの情報だけで推測してみる。

少なくともGHOSTきたがわいくすのパパは、いくすの話から察するに、人間を捕食し、捕食した人間を身体の一部にする異形と思われる。
ここからは私の推測だが、いくすパパの胃袋に囚われたひふみや最果の身体が溶け始める描写から、いくすパパは人間の肉体を好み、余計な物は吐き出すという偏食をしていたのではないだろうか。
もし「『捕食した人間だけ』存在を消す現実改変能力」を有していたのであれば、吐き出していた衣類などが校正完了後も残されていたのも納得はできる。

筒井の残したメッセージにある「捨象次元」とは、あの模型の部屋(いくすパパの胃袋)なのか、地下空間そのもの(非現実な異空間)なのか、あるいは両方なのかは分からない。
ただ「そこ囚われてしまうと存在自体が消えてしまう」と伝えたかったのかもしれない。
つまり筒井は消失前から「対象の存在自体を消してしまう現実改変(捨象次元)」を問題視しており、そのGHOST(いくす親子)を追っていたが、残念ながら深入りしてしまったのかもしれない。

では同じ「存在を消失させる現実改変」を受けた上、筒井以上に深刻な悪影響を受けた小松慈奈は、何が違うのだろうか。
この点については後述を読んでいただきたい。

9.きたがわ いくす再登場の可能性?

筒井の残したメッセージには「親子が来る」とあったが、ひふみん達は多分いくすまで完全に退治していないと思われる。
いくすもダメージを負った描写はあったが、確実に仕留めたのはあくまでパパの方であり、いくすは逃走したかも…と、私は疑っている。
ひふみん達は現実世界に戻れたことで校正完了と思い込んでいるが、あの「親子が来る」という部分を見落としているような気がしてならない。
なので、いくすはまた再登場する可能性もあるのではないだろうか。

そもそも第1話のいくすは、存在しない地下空間にひふみ達を引きずり込んだだけで、パパのように明確な物理攻撃を仕掛けてこなかったため、いくすの具体的な能力は一切不明のままである。
もしかするとGHOSTきたがわいくすも、パパ以上に深刻な「対象の存在を消す能力」を持っているのではないだろうか?
まさか現在の小松慈奈の消失事件も、裏でいくすが絡んでいないだろうか…?

10.小松慈奈の消失について

直近の本編における小松慈奈の消失事件は、筒井秋見よりも深刻な現実改変の悪影響が出ている。
衣類などを残して消失した筒井に対し、慈奈は本人だけに留まらず「本人に関係するもの全て」まで徹底的に消されているのである。
消失という本質は同じだが、この違いは何だろうか。

これは完全に私の勝手な推測だが、今回のGHOSTはほぼ蝶と確定しているが、その黒幕はきたがわいくすで「校正官ひふみ最果バディへの復讐」とも受け取れないだろうか。
筒井の件では油断していたが、ひふみ達と一戦交えたことで、いくすが改めて悪意を増して仕掛けてきたのではなかろうか。
ひふみ達への中学校が襲撃を受けたことも「昨日の今日このタイミングで!?」と思ってはいたが、それでも負けたから、もしかすると…?
連続事件を起こす犯人には「愉快犯の場合は次第に共通点を敢えて作ることで何らかメッセージ性を含ませ、自己顕示欲や承認欲求を満たす」みたいなことを何かで聞いたことがあるので、裏でいくすが絡んでいる可能性を私は禁じ得ない。
「お兄ちゃん達のお友達を消してきた、私のことを思い出してよ?見つけてよ?(できるならね?)」と復讐しているのかもしれない。

また、ひふみと最果だけ現実改変の影響が遅効的なのも気になる。
すばるの「職業柄GHOST耐性が高いからではないか」という推測は正しいと思われるが、もっと深掘りすると「いくすの現実改変から生還したこと」も影響しているのではと推測している。
前作「サマータイムレンダ」に出てきた免疫と同じようなもので、ただし完璧に防げるものではないのかもしれない。

11.小松慈奈の消失事件は最終的に解決する

これはファンダム界隈でも既に囁かれており、私も同意で、小松慈奈の消失事件は最終的に解決すると確信している。
今回の解説動画や報告書には事後でないと発信し得ない内容が含まれているけれど、これは日常会話や創作物にもよくある「結論を先に明かして、その詳細を説明するロジック」だろう。
結論を先に教えておくことにより、見聞きする相手には「結論に至るまでの過程」により興味を持ってもらうことができる、楽しませるための一つのテクニックである。

例えば、料理の説明で「完成図を先に見せる→その工程を順番に説明する→出来上がり!」というような流れもよくあることで、それと同じなのだ。

今回の話は長期に及ぶか、途中に負けイベントも挟むのかも不明だが、最終的に事件が解決するものと、私は考えている。
「その過程」を楽しみながら見守りたい。

今回の記事は一旦ここまで。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました!

※2024年5月26日(日)追記
時系列を整理した記事も作りました!


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