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ゴーストフィクサーズ 時系列メモ2

作成:2024年11月30日
更新:2024年12月27日

こちらでは大変ご無沙汰しております。
数ヶ月前ようやく社会復帰(転職)できました、弥栄です。
持病の治療はまだ少なくとも数年間ほど続きますが、お陰様で現在は元気に働いております。

さて気が付けば、もう師走ですね。
あまりに多忙を極めると現実逃避したくなりませんか。
非現実な世界に逃げて気持ちをリフレッシュしたい、みたいな…。

ということで、私が今とても愛してやまない漫画「ゴーストフィクサーズ(田中靖規・作/集英社)」の単行本3巻の発売前に、'24年11月29日時点(第28話、番外編9)までの振り返りを行います。

前回に作成した記事から新情報が増えてきましたので、改めて整理し直してみます。
「ネタバレは嫌だ!自分で考察したい!」という方は回れ右でお戻りください。

※前回の記事については下記をどうぞ。

※また定期的に更新してまいります。


1.ゴーストフィクサーズ 第28話までの時系列

1991年■月■にち
アメリカのカリフォルニア州某所にて、映画「パルプ・フィクション」の撮影中スタッフ数名が小道具のアタッシュケース(ガルガンチュアの胃袋)を触り体調不良を訴える。
FBI某課がそれを回収、後に雲母坂きららざか家の所蔵となる。
(現在は雲母坂最果もかのセカンダリとして運用中。)

1994年9月24日(土)
映画「パルプ・フィクション」が日本で公開。
監督・脚本:クエンティン・タランティーノ
原作:クエンティン・タランティーノ、ロジャー・エイヴァリー
主演:ジョン・トラボルタ、サミュエル・L・ジャクソン

2011年
ゼッタイキル剣のオリジナル製品(プラスチック製の刀剣の形をした玩具)が発売。

2016年
荊木いばらき 実生じっせい    誕生

2020年 ※順不同
籠目 ひふみ 誕生
雲母坂 最果 誕生?
星 すばる 誕生
小松 慈奈じな 誕生
荊木 夏霖かりん    誕生

12月4日    喜多川 いくす    誕生

2020年■月■にち
■■県■■市の民家の納屋から、GHOST物品・ゼッタイキル剣とゼッタイキレナイ盾が発見される。
冗談のつもりで解体作業員Aが同行者Bに対し、ゼッタイキル剣で切りつけたら本当にBを死亡させてしまう。

翌日、Aの容態が急変。

6日後、Aは剣の副障状により裂傷を負い死亡。

この事件から1ヶ月後、校正機構の前身組織がゼッタイキル剣を回収。

2020年■月■
ゼッタイキル剣の第一適合者 誕生
(犬神・白雪丸)

2027年?月?日
御厨ヶ丘みくりがおかニュータウン内のトンネル工事において「不如帰ほととぎすの卵」が掘り起こされる。
ところが卵を直視した作業員達が正気を失い殺し合い、全員死亡する事件が発生。

その後、間もなく事件の調査を開始。

2027年10月2日(土)
御厨ヶ丘ニュータウンにおいて大規模な厄災「ファフロツキーズ」が発生。
ゼッタイキル剣を含め様々なGHOSTが御厨ヶ丘ニュータウン上空に漂着。
死者50,982名、行方不明者12,207名。

死者には喜多川育も含まれていた。享年7歳。
→GHOST「きたがわ いくす」誕生。

ひふみを守るため、白雪丸が命を落とす。
また青い雨を浴びたひふみはGHOST適性のある体質になってしまう。

ファフロツキーズ首謀者である斑鳩いかるが史人ふひとをはじめとした帰郷学派の全員が自首、逮捕される。

時を同じくして、荊木兄妹とその家族達も御厨ヶ丘ニュータウンに漂着。
校正機構に保護される。

翌日、籠目あきらがゼッタイキル剣を回収。
ひふみが第二の適合者と判明。

2027年■月
校正機構 発足
(世界的なSF小説家・南雲竜之介も発足メンバーの一人。)

2027年12月6日(月)
校正機構本部の研究施設にゼッタイキル剣を移管。
(この時点で剣の所有者の記録はなし。)

2028年■月■
第?次分析中、研究員がゼッタイキル剣を直下階に落としてしまう。
7日後、研究員は副障状で裂傷を負うが一命を取り留めた。

2034年4月1日(土)~
籠目ひふみ 校正官フィクサーテストに合格、着任。
ゼッタイキル剣をセカンダリとする。

2034年9月27日(水)
対象を透明化させるGHOST「未確認飛行にうってつけの日」の副障症発症者の皮膚から花粉を採取、調査を開始。

2034年9月28日(木)
GHOST「未確認飛行〜」の花粉をモルモットに塗布した実験が実施される。
14時間後モルモットは完全に消失。

2034年10月14日(土)
小松慈奈も「未確認飛行〜」の被害に遭う。
(同時期に荊木実生も被害に遭った?)

2034年10月18日(水)
雲母坂最果、御厨ヶ丘ニュータウンに転入。
御厨ヶ丘ニュータウンハイツ第2号棟のエレベーター前で、下校中のひふみと出会う。

エレベーター内でいくすに襲われるが撃退。

同日    16時01分
野鳥公園のシス値計に、シス値−10.8が記録される。しかし記録されていた時間はたった0.000000002秒だけだったため、警報は作動せず。
(先述のいくすの襲撃時刻がこの時間帯に対し前か後かは不明。)

南方波稲みなかたはいね博士が南雲竜之介に「もし11月2日に予定している実験で研究中の仮説が実証されたら、その名称を命名して欲しい」と依頼する。

2034年10月19日(木)
雲母坂最果 御厨ヶ丘第三中学校に転校。
ひふみ、星すばる、小松慈奈と同じ2年A組になる。
(夏霖は欠席。)

同日、GHOSTミズツブリが中学校を襲撃。
ひふみと最果により校正完了。

同日    16時20分頃
一般住民が野鳥公園に謎の窪みを発見、校正機構に通報。
雨宮礼一郎が調査の担当になる。

2034年10月20日(金)
ひふみと最果がリアリティテストを受診してから登校。

同日    13時41分
雨宮が南雲竜之介から連絡を受ける。

同日    放課後
ひふみ達がGHOST「未確認飛行〜」の調査を開始。
しかし調査中に慈奈が消失してしまう。
すばると最果の機転により、ガルガンチュアの胃袋に入り慈奈の記憶を維持した上で、翌日のGHOSTが発生する時間帯まで待ち伏せることに。

翌日    16時33分
先述の調査を再開。
「未確認飛行〜」を校正完了。

2034年10月22日(日)?
ファミレスにて、ひふみと最果が雨宮からのおごりで御馳走を振る舞われる。

同日    10時36分40秒
GHOST「んじそうど」による現実改変が発動。
雨宮と最果により校正完了。

その後、いくすを連れた斑鳩が雨宮達に奇襲を仕掛けるも、ゴーストシフトした最果の反撃により失敗に終わる。

2034年10月23日(月)?
雨宮に連れられ、ひふみと最果が校正機構の石牢を訪れる。
万全の環境下だったにも関わらず、囚われの身の斑鳩はひふみ達の存在を把握していただけでなく、宣戦布告とも受け取れる挑発をする。

2034年10月26日(木)
GHOST「夜」出現。
巨勢真千年の指揮のもと、ひふみと最果が調査に当たるが、荊木兄妹も調査に加わることに。
結果的に4人の連携が功を奏し校正完了。

2034年11月1日(水)午後19時21分(現地時刻)
2034年11月2日(木)午後12時21分(日本時刻)
アメリカ合衆国ネバダ州にて、南方博士が捨象次元を開く実験を成功させる。
(※日本とネバダ州との時差はおよそ17時間であるが、ネバダ州には複数の観測点があり、時差に誤差がある可能性あり。)

2.作中における主な登場人物

籠目 ひふみ
この物語の主人公。男性。14歳。
御厨ヶ丘第三中学校2年A組。
黒髪センター分けマッシュボブ、主にボンテージパンツといったパンクな服装が多い。
生まれも育ちも御厨ヶ丘ニュータウンで、両親も校正機構の職員。年の離れた弟もいる。
言動は無愛想だが、家族や仲間思いの頼れる一面もある。
ファフロツキーズが発生するまでは普通の体質だったが、ファフロツキーズ発生時に青い雨を浴びたことによりGHOST適性のある体質になる。
プライマリは、自身の身体能力を飛躍的に強化する「鋼の体」。
加えて、このプライマリには無意識に常に発動されている「達磨鋼だるまこう」という効果パッシブスキルもあり、致死量のダメージを受けても反射的に硬度を強化し身を守ることができる。
しかしエネルギー消費も多く、活動の限界まで達すると深い眠りに落ちてしまう。
また見た目は短刀の玩具をしたGHOST物品ゼッタイキル剣をセカンダリとする。
まだ校正官に着任して半年ほどで、職務にも真面目に取り組むが、白雪丸の死によるトラウマから「逃げること」を頑なに嫌がり、無鉄砲で好戦的な傾向が強い。
ある日いきなり上司の雨宮から雲母坂最果と一緒に仕事をするよう命じられるが、反発しつつも次第に最果を信頼しつつある。

雲母坂 最果
校正機構本部着任に伴い、御厨ヶ丘ニュータウンに引っ越してきた新米の女性校正官。
ひふみと同い年の14歳。
淡い桜色のロングヘアで頭頂に2つ髪を丸く括ったヘアスタイル、主にスカジャンを羽織ったカジュアルな服装をしていることが多い。
上司の雨宮から籠目ひふみと一緒に仕事をするよう命じられる。
ひふみと同じ中学校に転校、同じクラスになる。
誰とでもすぐ仲良くなれる明るい性格だが、ひふみからは冷たくされがち。
代々神官の家系である雲母坂家の生まれだが、本人曰く霊感はないという。
多くのものを収納できるアタッシュケースのGHOST物品「ガルガンチュアの胃袋」、弾切れしないライフルのGHOST物品「無限弾」をセカンダリとする。
プライマリは自身の身体を霊体化し、ほとんどのものをすり抜けられる「ゴーストシフト」。
しかし自身のプライマリについては誰にも明かしていない。
第19話で姉の存在について少し吐露していたが、その詳細は現時点において不明。
また秘密裏に雨宮と共に何かを計画、実行しようとしている様子。

雨宮 礼一郎
校正機構の職員。男性。
ひふみと最果の上司に当たる校正官。教育官エデュケーター
銀髪、長身、細身、渋い声だが、そのイメージに全く似合わない「可愛いお面を着用したスーツ姿」という個性的なスタイルで普段は明るく仕事をしている。
お面は、着用させた相手に自分の人格を付与し自在に操れるGHOST物品「平行人格パラレルペルソナ」であることが第14話にて明かされる。
(その素顔は色白、鋭い目、水色のスプリットタンのイケメンであることも判明し、読者の人気が更に爆上がりした。)
プライマリは、人との会話の中に任意の地雷となる言葉を設定し、その言葉を踏んだ者を爆破させる「言葉は地雷ワードイズマイン」。
一部から嘘つきだと認識されているが、本人曰く「私は隠し事をしますが、味方を騙すことはありません」とのこと。
最果に関する背景について知っている様子で、また秘密裏に最果と共に何かを計画、実行しようとしている。

【籠目家】
代々犬神を奉っている家系。
しかしながら堅苦しいものではなく、犬を飼育している家庭のように、家族同然のように一緒に生活をしていた。

ひふみの父親
校正機構の職員。
作中では第2話で布団をかぶり就寝中の姿が、また第19話で小さな写真に写り込んでいるが、その名前や素顔は未だ明らかにされていない。

籠目 晶
校正機構の職員。ひふみといつむの母。
前髪に癖のあるロングヘアで容姿端麗。
息子達や最果ともフランクに優しく接する。

籠目いつむ
ひふみの弟。小学生。
母親似の癖毛の明るい色味の髪質。
ひふみと異なり他人には礼儀正しく振る舞う。

白雪丸
籠目家が奉っていた犬神。
ゼッタイキル剣の第一適合者。
真っ白い体毛で大きな体格のニホンオオカミのような容姿をしており、人語を話すことができる。
ファフロツキーズ発生時、ひふみを守るために命を落としてしまう。

【御厨ヶ丘第三中学校の面々】
生徒数は非常に少人数で、そのほとんどが御厨ヶ丘ニュータウンに住む校正機構の職員の子供達。

志村 時生ときお
2年A組の担任。
容姿は、作者・田中靖規先生の過去作「瞳のカトブレパス」の主人公と非常に似ている。

星すばる
ひふみの幼なじみであり、同じクラスメート。
両親が校正機構の職員で科学者であるという。
容姿は、過去作「サマータイムレンダ」に登場する雁切真砂人に非常に似ているが、性格は全く異なりGHOSTに興味津々な明るく優しい優等生タイプ。
将来の夢は両親のような校正機構の職員になること。
GHOST「未確認飛行にうってつけの日」を命名した。

小松 慈奈
ひふみの幼なじみであり、同じクラスメート。
書道部部長。競技かるたも嗜んでいる。
容姿は、過去作「サマータイムレンダ」に登場する小舟澪に非常に似ている。
GHOST「未確認飛行〜」に被害に遭い一時は消失してしまうも、ひふみ達に救われる。
家はお好み焼き屋を営んでおり、祖父と二人暮らし。

【校正機構の職員など】
今回は名称と容姿が判明している登場人物のみを抜粋して紹介する。

如何色いかがしき 寿鯛じゅだい
校正機構の機構長。
平安時代の十二単を着た小柄な女性のような容姿をしており、口調も奥ゆかしさがある。
一人称は「オレ」。
最果の祖母とは親しい間柄だったらしい。
人類史上稀な「長寿種メトセラ」とされ、枕草子をリアルタイムで読んでいたという。
預言者でもあり、またファフロツキーズに伴い漂着したGHOSTによる被害を拡大させないよう結界を張り、御厨ヶ丘ニュータウンから出られないようにするほどの強力な能力をもつ。
来たる未来のあることに備え、雨宮達に若手の校正官達の育成を指示する。

巨勢こせ 真千年まちとし
校正機構の職員。
雨宮をはるかに超える長身で逞しい体格をした、獅子のようなワイルドな風貌で色黒の男性。
荊木兄妹をはじめとした亜人専門の教育官。

暗冥あんみょう
校正機構の職員。教育官。
尼僧の姿をしている。
第10話で初登場しているが、その後は目立って登場していないため詳細は不明。

鬼子母きしも 冬々とうとう
校正機構の職員。考察官シンカム
石牢の管理主任。
ショートヘアで眼鏡をかけたインテリ風の女性。
腕が4本ある。
石牢の中でのみ効果を発揮するテレビのGHOST物品「テレスクリーン」をセカンダリとしており、その中においてはシス値が+10を保ち、現実改変を無力化することができる。

つらなり
校正機構の職員。考察課の科学者。
すばるの父親。

荊木 実生
校正機構の校正官。18歳。
巨勢の部下。夏霖の兄。
赤紫色のロングヘア、真紅の学ラン姿をしている。
吸血鬼の末裔で、形式上は亜人種のGHOSTとカテゴライズされているが、吸血鬼の特性や攻撃性は薄く、吸血欲もなく物静かで、日中に外を出歩くことも、普通の人間と同等の生活を送ることが可能。
非常に臆病な性格をしており、気の強い妹の世話に手を焼いている。
元々は中部地方に住んでいたが、ファフロツキーズにより御厨ヶ丘ニュータウンに漂着、校正機構に保護される。
ファフロツキーズを機に、人間に対し危害を加えるほど変貌してしまった同族の家族達と元の穏やかな生活を取り戻すために、研究にも日々勤しんでいる。
プライマリは妹・夏霖と共通の「血液改変」で、実生においては自らの血を用いて動物を模した生物を形作り遠隔操作したり、同族への治療薬などを作ることができる。
元々はGHOST「未確認飛行〜」の調査を担当していたが、臆病な性格が災いし一時期だけ消失してまっていた。
ひふみ達が「未確認飛行〜」を校正後、幸い無事に復活を果たす。

荊木 夏霖
校正機構の校正官。14歳。
巨勢の部下。実生の妹。
ひふみと同じクラスメートでもある。
実生達と共にファフロツキーズで御厨ヶ丘ニュータウンに漂着してしまうが、校正機構に保護される。
実生とは異なり吸血鬼の特性が非常に強く、重い日光アレルギーがあるため、肌を極力出さない服装をしており日傘も常に携帯している。
口調は基本的に気品のある丁寧なものだが、血のニオイを嗅いだり血液を口にすると酔いやすく、能力が強化され凶暴になる特徴がプライマリとなっている。(血戯ちそばえ
また自らの血液を様々な武器に形作ることも可能で(彼女のプライマリの名称は「血が出るなら●せますプレデターズ」)、その武器で傷付けられた対象はたとえ無機物であっても大量出血を負い最終的に失血死する(あるいは破壊できる)。
元々はひふみとコンビを組んでいたが、校正機構の規則では「校正官同士の恋愛が禁止」とされており、ひふみに対しただならぬ恋心を抱いてしまい早々にコンビを解消させられてしまった。
同族の家族達と元の穏やかな生活を取り戻すため、自分達の人権を認めてもらうために、とにかく実績を積むため積極的にGHOST案件に挑む。

南方波稲
世界的権威とされる形而上物理学者。博士。
GHOSTの危険性を示す尺度「ミナカタスケール」の提唱者。
アーミーの防具に配合されている特殊素材「ミナカタ粒子(行動不能になると直近60秒までの行動を記録、再現できる)」の発見者でもあり、その天才的な知識や研究は校正機構に多く貢献されている。
現在は「不如帰の卵」に頼らずともGHOSTの大元とされる「捨象次元しゃぞうじげん」へアクセスするための研究や実験を試みる。
過去作「サマータイムレンダ」にも同名の登場人物がおり、また今作の第1話8ページ目に「彼女ではないか?」と思しき姿が描かれている。

南雲 竜之介
元・校正機構考察課課長。
本業は世界的に有名なSF作家で、著作物の多くもメディア展開されるほどのヒットメーカーだが、ペンネーム以外の素性は世間に一切明かされていない。
物理学の博士号も修めている。
校正機構の創設メンバーで、その専門用語の多くを命名した。
現在はパリで仕事をしているらしい。
容姿は、過去作「サマータイムレンダ」に登場する同姓同名の人物そのものである。

【帰郷学派】
校正機構とは袂を分かつことになった派閥。
「 GHOSTの始祖『不如帰の卵』を孵化させると、カテゴリー0『三大奇跡(時間旅行、死者蘇生、世界平和)』が実現できる」と提唱、ファフロツキーズを発生させた。

斑鳩史人
帰郷学派の中心的人物。男性。
長髪の髪を三つ編みに束ね、帽子、ピアス、手袋、先の尖った革靴などといった服飾品を身に着け、ファッショナブルな容姿をしている。
校正機構の発足前は、雨宮と協力してGHOST案件を数多解決しており、その実力は業界でトップクラスだった。
プライマリは死者と対話できる「調霊」。
後にファフロツキーズを発生させるも自首して逮捕され、現在は石牢に幽閉されている。
「不如帰の卵」の中身を覗き、左目の視力を失っている。
しかしGHOST「んじそうど」の校正後、雨宮達に奇襲を仕掛けようとした斑鳩は両目共に盲目の状態で登場しており、そもそも現在は石牢から出られるはずもなく、謎が多い。

きたがわ いくす
第1話においてダディと共にGHOSTとして登場するも致命傷を追い逃走、現在は斑鳩と共に行動している。
生前の名前は喜多川育。享年7歳。
本来ならばひふみ達と同年代であったが、ファフロツキーズ発生時にGHOSTに襲われ死亡している。

3.個人的に注目と思われる3つのポイント

★ファフロツキーズで発生した「漂着」という現象は今なお続いている。
今作はコミカルな描写も多く、また現在は「不如帰の卵」も厳重に管理されているというので油断して見落としていたが、この現象自体は今現在も収束していない。
また、その被害が拡大しないよう、寿鯛が結界を張り抑え込んでいる(GHOSTは結界の中に入ることはできても、出ることは不可能である)ことも「夜」の件で明かされた。

つまり「卵を孵化させない状態を維持すること」も大事だが、それだけでは根本的な解決にならないのだ。
例えば「漂着」により御厨ヶ丘ニュータウンに来た乳幼児・米野大福について。
「夜」は校正完了したが、GHOST適性のある体質が治ったわけでない。
そのため元々住んでいた兵庫県に戻れない(出られない)ため、親御さん達が御厨ヶ丘ニュータウンに移住してもらうことで折り合いをつけた形となっている。
またGHOSTにカテゴライズされている荊木兄妹達も、元々いた中部地方には帰れない状態である。

以前、雨宮が「毒はエンタメになる」という話していたが、まさに「自分と無関係な事柄は他人事として軽く考えてしまう」それに、少なくとも私を含め読者の多くは陥っているかもしれない。
この点は今後の重要なポイントになるかもしれないので、忘れないようにしたい。
御厨ヶ丘ニュータウンは「あの日」から安易に立ち入ってはならない危険地帯であることを。
どうか寿鯛様の身に危険が及びませんように…。

★次第に謎が明らかになりつつある「番外編3(異常報告書)」

これは最初から時系列をもっと精査していれば気付けたかもしれない。
今回また時系列を整理し直して、ようやく「おや?」と思うところがあったので、今更ながらも綴っておこうと思う。
この報告された不可解な異常には共通する特徴が何点かある。

  • いずれも時間帯が近い。

  • いずれも担当者が雨宮。

  • ひふみや最果の自宅や学校といった、プライベートの場を狙い撃ちしたかのようにGHOSTが出現した日に発生している。(意図的な何かがある?)

  • 寿鯛は「帰郷学派の仕業だろう」と考えていた。

そして南雲竜之介との電話のやりとりで、雨宮は自ら担当している異常報告書に対し何か確信を得ている。

ここからは私の完全な妄想強めの推測で的外れかもしれないが、この異常には「三大奇跡」のうち、いずれかが(あるいは全てが?)関わっているのではないだろうか?
今までカテゴリー0の「三大奇跡」は存在について推測の域を出ておらず、帰郷学派の主張もまた実証されたわけでなかったが、近い未来にそれが、しかも「不如帰の卵」を利用することなく実証されようとしている。
もしアンチ(帰郷学派)の思惑や提言などを阻止できるのなら、斑鳩と因縁のある雨宮にとっては、何としてでも南方博士の実験を成功させたいのではないだろうか。

★最果と雨宮は何を目的としているのか?

第10話の暗冥と雨宮との会話で、雨宮が最果の背景について何か知っていることが示唆されている。
また第11話でひふみに「家系の責務があるにも関わらずこの町に来た理由」について尋ねられた最果は「世界を救うために決まってんじゃん!」と茶化していたが、第28話で雨宮もまた「世界を救うため」と南雲竜之介に話していた。
これは、最果と雨宮には共通の目的があり、二人で秘密裏に何かを計画していることが明確化されたといえよう。

おそらく、この「世界を救う」の意味は、素直に考えれば「三大奇跡」の「世界平和」を実現しようとしているのかもしれない。
しかしながら「捨象次元」の概念(人それぞれの理想の物事を現実、そうでない物事を非現実と定義されること)を前提にすると、果たして最果と雨宮それぞれの「世界平和」の理想は同じなのだろうか。
第14話で最果は「初めて意見が一致したね、雨宮博士」と言っていたので、きっと普段の二人の価値観は合っていないのかもしれない。
その溝がまた今後の新たなトラブルにならないことを切に願うばかり。

4.補足(前作サマータイムレンダについて)

「ゴーストフィクサーズ」は連載開始当初から前作「サマータイムレンダ」との繋がりが示唆されていましたが、それは田中靖規先生のセルフオマージュやファンサービスでなく、第28話によりその可能性が強まった感があります。
改めて「前作のサマータイムレンダに興味が湧いたかも…!」という新規ファンも増えたのではないでしょうか。
そんな皆様は、こちらから是非お読みください。
基本的に初回無料で読めるかと思われます。

サマータイムレンダ(田中靖規・作/集英社)
単行本 全13巻(完結済み)

「サマータイムレンダ」にはスピンオフ作品もあります。
サマレン本編を読んだなら、こちらもセットでどうぞ。(書籍版もあります!)

また「サマータイムレンダ」はアニメ化もしておりまして、大手動画配信サービス各種で視聴できます。

あとNintendo Switch版とPlayStation4版のビデオゲームもあります。
こちらは(スピンオフを含めた)サマレン本編およびアニメ版の魅力も踏まえ、またゲーム版オリジナル要素もあり「むしろエピローグがゲーム版の本編なのではないか」というくらい良いです(個人の感想)

以上、今回はこの辺で締めくくらせていただきます。
毎度、毎度、長々としておりますが、最後までお読みいただきまして誠にありがとうございました!

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