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都合の悪いものはティアードで隠せ

ティアードは良い。

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パニエを履いても履かなくてもふんわりスカートが広がる。歩くたびに裾が翻るのも楽しい。

鏡に映る自分のスカートが見事な台形を描いている様は、我ながらお見事の一言に尽きる。これが競技だったら芸術点がいくらつくことだろう。

ティアードは素晴らしい。ふわふわ広がり、ひらひら広がり、腰から下を華やかに飾ってくれる。不恰好なお尻も太く醜い腿もまとめて隠して、おまけに可愛くしてくれる。

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小学生の頃、学校から皆んなで並んで帰っているとき地面に伸びる影を見て、何故自分だけこんなにも影が横に太いのだろうと嫌悪を覚えた。その時の私は腰から下のラインがはっきり浮き出るジーンズを履いていた。

私は私の下半身がコンプレックスである。だから腰から下のラインが出る服はあまり着たくない。しかしそんなコンプレックスも、ティアードの前では無意味である。

だって全部隠せてしまうのだから。

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隠して見えなくして仕舞えば、それは存在しないのと同じことだ。

私の目にはふんわり広がったスカートしか見えない。

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このnoteを読んでいる人がどれくらいいるかはわからない。ただ、もし同じように下半身にコンプレックスを持っている人がいたら、是非ティアードスカートを履いてみて欲しい。

少しは鏡が好きになれるかもしれないから。


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