第12回 経営の道 ビジネスコンテスト編
お世話になっております。
株式会社イヤクル 代表取締役の薬剤師Sです!
それでは「薬剤師 経営の道シリーズ」開始したいと思います。
今回は珍しくボリューミーですがお付き合い宜しくお願い致します('◇')ゞ
⇩前回の記事はこちら⇩
12月にビジネスコンテストに出場してきました。
きっかけはGoogleで「起業資金」などと当社の財政難を救う補助金や助成金はないかな~と調べていたところ、ふと「ビジネスコンテスト」という字が目に入りました。
・・・こういうコンテストって賞を取ったらお金もらえるのかな?
完全にいやらしい気持ちで「ビジネスコンテスト」と検索をしました(笑)
するとJUSTタイミングで「X-Tech Innovation」というビジコンが開催予定ではありませんか!?
流れとしては
申し込み⇒資料での一次審査⇒オンラインでのプレゼンの二次審査⇒各地区大会最終選考⇒東京でのグランプリファイナル本戦
私の場合は北海道での大会最終選考まで行き、最優秀賞・優秀賞を取れればグランプリファイナル出場で東京へという流れとなります。
ちなみに大会最終選考では最優秀賞には50万円、優秀賞には30万円の賞金がでます。
50万円あればアプリの改修も広告費としても使える・・・
欲望に目が眩んだ私はすぐに資料作りをして申し込みを完了しました。
無事に書類選考が通り、次はZoomでの二次選考で10分ほどのプレゼンを行いました。
プレゼン後は何点か質問があり、その中の一つに
「それ需要はあるのですか?素人意見ですが相手は薬局さんですし、なんとなく在庫管理はちゃんとしていて不動在庫はあまりない気がするのですが?」とご意見いただきました。
そこで何点か自分が経験したストーリーを織り込んで不動在庫になるケースなどをお答えしたところ
「なるほど…やはり我々の知見では薬局業界のことは分かりかねていたので良い勉強になりました。ありがとうございます」
こうして無事に二次選考が終了したのですが、内心では手応えを感じず
「駄目っぽいな」と思っておりました・・・が!
「本戦出場おめでとうございます」のメールが届きました!
おお~やった~
ここまで来たらプレゼン資料もちゃんと作り直して練習もしておこう!
それからは夜な夜な資料作成と部屋でブツブツと喋りの練習をする日々!
嫁ちゃんは大丈夫か?と素直に心配しておりました(笑)
プレゼン対策として過去のコンテスト動画を確認した私が導き出した結論はシンプルなプレゼンをすること。
暗記して身振り手振りのパフォーマンスをするプレゼンは立ち位置が固定されている今大会は効果が薄いと感じ、ゆっくりとだが確実にイヤクルの事業内容がわかる説明をカンペを見ながらでもゆっくり噛まずに話すことでした。
「なんとなく凄い」ではなく「だから凄い」なら7分という短い時間でも伝わると思ったからです。
ですので、カンペを作り込み発表当日は決まった文章をテンポよく読み上げるという方向性で決定です!
そして本番当日・・・
株式会社イヤクルの発表順番はトップバッター!
いや、M-1とかだと絶対優勝できないやつじゃーーーん
(2023年M-1優勝の令和ロマンさんごめんなさい)
若干やる気がなくなってしまっていたのはここだけの話ですが、やる以上はやり切ることを目標にしていたので落ち着いて冷静にプレゼンしてきました!
こちらがその時の様子です。13分からスタートしますのでよかったら見てみてください(しかし太っているな・・・ダイエットしないと)
イヤクルの発表は13分から始まります!
発表の時は当初の予定通り気を付けるのは噛まずにスラスラとPCのカンペを読むだけというコンセプトで望んでいたので、全くの緊張もなく淡々と文章を読むだけでした。
おかげで良いプレゼンだったのではないかと自分なりに思っています(笑)
さて、無事にプレゼンも終わり、結果発表のお時間です!
(M-1だと・・・M-1だと・・・M-1だと・・・)と思いながら舞台で待っていると。
「審査員特別賞 株式会社イヤクル!」
え?おお~やった~
ただ、この時点で最優秀賞と優秀賞はなくなってしまったのでグランプリファイナル出場はなくなってしまいましたが賞を取れたことは素直に喜びたいと思います。
特別賞は賞金5万円!旅費なども含めたら無事に黒字でした(笑)よかったよかった。
コンテスト終了後、夜は私が薬剤師として働いている調剤薬局グループのT社長がお疲れ様会を開いてくれました!
S「頑張ったのですが審査員特別賞でした~」
T社長「え?優勝じゃないの?イヤクルの事業よりも凄い事業なんてあるの?」
S「その言葉を頂いただけで優勝ですよ(笑)」
T社長「いやーあと一個上なら30万円で東京だったのか~勿体ないね~」
S「いや今回のコンテストに出て一番の収穫は自分が井の中の蛙だって知ることができたことです」
T社長「ほう」
S「最優秀賞と取った人は24歳で若くして5億円資金を調達したような会社の代表なのですよね。ピッチコンテストでも有名な若手起業家でした。資金調達が全てではないですがプレゼンは確実に負けていたと思います」
私の中で「NARUTO」のこのシーンが頭から離れませんでした。
「この世界にゃお前より年下で」
「俺より強いガキもいる」
T社長「Sにそこまで言わせるなら、本当に凄いんだね。でも、俺はプレゼンが負けただけであってイヤクルのビジネスモデルが劣っているわけではないと思うよ。まだまだこれからさ。今日は好きなだけ食べて食べて!」
T社長・・・好きぃ
こうして私の初めてのビジネスコンテストの挑戦は終わったのでした。
それから何日か経ってからはVC(ベンチャーキャピタル)の何社から連絡がくるようになりました。
それだけではなく別のビジネスコンテストにエントリーして貰えないかというお話をいただいたり…
なるほど…ビジネスコンテストに出ると言うのはこういうことなのか…とようやく実感してきました。
実は恥知らずにも同じ出場者にサービスを広める方法を質問したのですが、その時は答えの意味がわからなかったのですが最近は少しわかる気がします。
S「皆さんは自分のサービスを広めるのにどんな方法を使っていますか?」
「え?それは投資家とかVCから資金調達して広めますよ?」きょとん
スタートアップとはこういうことなのですね…
完全に他の起業家の方と認識が違っておりました。
いやはや、私の無知とは罪なものですね(笑)
まとめ
改めてビジネスコンテストに出て本当に良かったと思いました。
・自分より凄い奴はごまんといることをこの目で確認することが出来たこと
・スタートアップという自覚?を持つことができたこと
・資金調達の件は本当に色々と考えなければいけないということ
今回は珍しく長い記事になってしまいましたがそれだけ多くの刺激を受けたイベントでした。
これを読んでくれている薬剤師さんの中に新しいサービスを始めようと考えている人の参考になれば嬉しいなと思い記事にしました!
皆で薬局業界を盛り上げていきましょう(^^)/
⇩私が薬剤師をやりながら起業した会社はこちら⇩
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