第7回 経営の道 市場調査編
お世話になっております。
株式会社イヤクル 代表取締役の薬剤師Sです!
それでは「薬剤師 経営の道シリーズ」開始したいと思います。
ビジネスを始める前に必要なのがニーズ調査です。
どんなものにも商圏というものがあります。
例えば市場規模で観ていくと
焼肉屋さんは約1兆2,000億円
お好み焼き屋さんは1,900億円
上記の規模感を考えた時に、どちらが売上的には高くなりやすいか想像することができますよね?
市場の規模を見れば焼肉屋さんの方が日本では圧倒的にニーズがあることがわかります。
勿論、市場規模だけで全てが決まるわけではないですし、お好み焼き屋さんだって場所や価格、メニューのニーズがあれば焼肉屋さんよりも売上をあげることは可能です。
しかし、こういった調査をすることが事業を成功しやすくするために必要であることも確かです。
それでは調剤薬局は?
日本の薬局の件数は毎年増加傾向にあります。
つまり、ニーズがあるから増加していることがわかりますね。
医療施設ということで色々な要因はあると思いますが、他の事業と比べたらニーズが少ないと言うことはないのでしょう。
それでは株式会社イヤクルの「不動在庫医薬品プラットフォーム」事業はニーズがあるのか?
この部分については、ほぼ未知だったこともあり起業前に念入りな調査を必要となりました。
私のやりたいことは果たして世の中でニーズがあるのか?
やりたいことと稼げることは全くの別。
起業する上で最も重視した部分だったかもしれません。
ということで、私も不動在庫医薬品の市場規模を調べてみることにしました!
厚生労働省のデータによると令和01年の時点で調剤薬局の件数はおよそ6万店舗を超える規模となっています。
そして調剤薬局1店舗当たりの年間廃棄医薬品の金額は約20万円と言われています。
このことから単純計算で
薬局6万店舗×廃棄医薬品20万円=120億円
日本では年間約120億円ほどの医薬品が捨てられていることがわかります。ここで終わってしまってもよいのですが、もう一歩踏み込んで考えてみます。
年間120億円の薬が捨てられているが、捨てられる予定となる不動在庫医薬品はいったいどれくらいなのか?
医薬品の期限が3~5年と考えたら、日本の薬局における不動在庫医薬品の市場は400億円と考えることができます。
(考え方が間違っていたら誰か教えてください!)
これだけの市場があるとわかったなら、充分ビジネスチャンスとして成り立つと私は感じることができました。
万が一、ここの調査の部分でニーズが薄い市場だった場合、私は起業を選択していなかったでしょう…
そして、このニーズを調べる中で他にも色々なことを知ることができたことが今の事業の成長に繋がっていると思えます。
さて、市場調査は終わった後に大事なのは、どのようなビジネスに落とし込んでいくか?
そしてプラットフォームとして調剤薬局間で不動在庫を流通させた場合は、どれくらいの流通金額になるのか?そしてマネタイズをどうするのか?
これらについては、次回の記事で触れていきたいと思います!
これを読んでいる薬剤師さんの中で、新しいビジネスを考えている方の参考になれば嬉しく思います!
⇩私が薬剤師をやりながら起業した会社はこちら⇩
⇩前回の記事はこちら⇩
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