第一章:どう考えても落ちる12月短答までの過ごし方

お世話になっております。
「間違えてゴッパチになっちゃった人のための合格体験記」第2回です。

今回は不合格体験記です。
学習開始(6/30) ~12月短答(12/12)の過ごし方と、そこからわかる絶対やっちゃいけない「短答式の」勉強法を記していきます。

こんな名前の合格体験記なので、12月短答目標の方は一人も見ていないと思いますが、
もし迷い込んでしまったら、この記事で紹介するような行動は回避していただいて、
楽々12月短答を突破していただければと思います。

間違えても、「ゴッパチでも受かる人はいるから12月手抜きしちゃお」なんて考えないでください!


なお、使用した教材は短答/論文ともにそれぞれの最後の章でまとめて記そうと思います。

1.筆者の勉強状況

(1)学習開始~12月短答2か月前(6/30~9/30)

このころの勉強時間は、1日2時間程度です。やってない日もあります。
勉強した内容は、『3か月も使って管理理論の短答対策問題集をやっただけ』です。

こんなの勉強のうちに入らないですし、会計士の範囲は膨大なので、2時間程度の勉強時間だと能力維持もできません。それくらいしか日ごとの時間取れないなら、撤退したほうが良いと思います。
どうしても1日2時間で合格したいというならこんなもの読んでないで、社会人合格体験記に行ってください。

(2)12月短答2か月前~短答目前(10/1~11/30)

簿記一級にはなかった新科目、「企業法」に着手しました。
このころの勉強時間は1日6時間くらいです…が、時間の無駄をしています。

せっかくCPAさんが講義を作ってくださっているのに、あろうことか私は一切利用せず、

テキストの内容をノートに写す

という勉強方法を採用しました。

後述しますが、これは本当に悪手だったなと感じています。

この方法、よく意識高い勉強垢がこれ見よがしにアップしてる勉強法だと思います。
本当に時間の無駄なのでやめましょう。

なお単元終わりに短答問題集を解いたりしていました。当然、覚えたての内容はすぐに解けるので、これで「企業法攻略完了」などと思いあがっていました。

この間一切財務/管理には触れていません。

(3)監査論勉強開始~第一回短答(12/1~12/13)

今度は同じように監査論に取り組み始めました。

企業法と全く同じやり方で。

当然短答までに終わるはずもなく、監査論のテキスト1/3終わったくらいで短答を迎えました。

なお、このころの勉強時間は企業法の時期と同じく1日6時間程度です。
またこの段階ではCPAから送られてくる答練は邪魔な紙だと思っていました。

(4)試験本番

会場がまさかの我が母校中央大学、しかも経済学部棟だったことを覚えています。
12月短答では恒例のようで、受験生からは「天空の城ラピュタ」なんて呼ばれているそうです。その理由は、歩ける範囲にコンビニが本当にないから。

中央大学多摩キャンパスに当たってしまった方にアドバイスですが、
必ずお菓子や食料、飲み物など、現地調達しがちな物資を、家の周りのコンビニで用意して持っていきましょう。本当に何もないので。
駅のコンビニ以外だと20分くらい歩くことになります。

試験の感想は、「頑張れば行ける」でした。

企業法だけある程度まともに解けた感触がありました。

当時落ちていることが分かり切っていたため自己採点をしませんでした。なので、執筆現在、問題用紙に書いてあることを頼りに自己採点した結果がこちらです。

財務68/200
管理44/100
監査25/100
企業50/100

Σ187/500 37.4%

な~~~~~にが頑張れば行けるじゃボケ~~~~~!!

なお、自己採点をしていないため、焦りだし本気を出すのはもう少し先になります。

2.この期間の勉強の良かった点、悪かった点

(1)よかった点


企業法に入ってからは毎日一応休まず勉強できたこと

これしかないです。

(2)悪かった点1つめ:講義を利用しない

悪かった点に移りますが、一つ目は講義を利用しないことです。
まず、私の採用した勉強法は前述のとおりノート作成です。

採用した理由は、
・動画を見ているだけでは忘れるから
・書くことで定着する(と思い込んでいる)から
です。

しかし、この方法には重大な欠点がありました。
それは、

別に必死に板書して、頑張ってノートを作っても定着しない

ことです。

つまり、講義視聴とノート作成、得られる効果はそこまで変わらないのに、
ノート作成はその何倍も時間がかかるということです。

実際に定着するには、問題集を何回か解くことで、「問いに答える」作業をする必要があります。体験談なのでエビデンスはないです。

ただ、無策で問題集に挑んでもヒントなしの暗号を暗記させられているようなものです。これでは、「問いに答える」ことはできません。
そのため、若干の事前知識が必要になってくるわけです。

その「若干の事前知識」程度なら、別に講義視聴でも達成できます。倍速視聴でも達成できると思います。

講義を利用しましょう。予備校勢の特権です。高速で「若干の事前知識」を叩き込んでもらえます。
それでも、その後問題集を解くのを忘れないようにしましょう。

なお、私は論文期にようやく講義のありがたみに気づけました。
遅い。

(2)悪かった点2つめ:答練を解かない

悪かった点2つめは答練を解かないことです。

答練を解くことで時間感覚が身につきます。
それと、問題集にない切り口で問うてくる問題が多いので、本番に近い体験ができます。

ただ、オンタイムで受ける必要は一部答練を除き、ないと思います。

通学勢のように決まった日付に決まったカリキュラムを受けるならともかく、通信勢ならばどんなペースで勉強をしようが自由なので、(自分が勝負に出る短答の)直前答練以外はオンタイムで受ける必要はないのかなと思います。
特にレギュラー答練。短答なら採点基準は画一なので、レギュラーに関しては出す必要すらないです。解いて、自分で採点して、間違えた問題の解説読む。それでOK。

ただし、一つ注意として、論文の答練を受ける際はここに書いてあることを無視してください。

(3)悪かった点3つめ:論点質問しない

CPAにはメールを送ることで論点質問にチューターさんが回答してくださるというありがた~いサービスがあります。

利用しない手はないと思います。
しょうもない質問にも真摯に答えていただけます。
使いましょう。

講師(チューターではないです)への電話質問は、私自身勉強自体が苦になることがあまりなかったり、
そもそも私がコミュ障だったりした(というか、意識高いギョーカイ人と話すのが本当に嫌いだし、自己啓発とか語られたら多分人生の損失でしかない)ため、使いませんでした。が、使用者によるといい感じだそうです。
予約が大変らしいので頑張ってください。

3.むすびと次回予告

以上が12月短答までの受験エピソードです。
どう見ても落ちますね。

この章の勉強の振り返りに関しては、勉強始めたての人がどう勉強すればいいのか、独学である程度資格取得経験ありの人が効率の悪い勉強法を行っていないか、などを確かめるために有用かなと思います。
要約すると、ある程度予備校からもらったサービスは活用しろ!ってことですね。

最後にもう一度要点をまとめると、
・講義を利用して早くインプット、さっさと問題集回転
・答練を解いて時間感覚の養成
・わからない点はすぐメールで質問

です。

それでは読んでいただきありがとうございました。

次回 このままじゃ落ちる5月短答編


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