わたしは副業が好きだ
昨日からずっと喉の調子が悪い。
どうやら10年ぶりの飲み会でわたしは喉を痛めたようだ。
コロナ以来声を張り上げることも無かったので、
ガヤガヤしたところで頑張って声を出すのはわたしの喉には無理だったらしい。
明日のティッシュ配り大丈夫かな…。
そして熱こそないものの、
なんだか身体がふわふわする。貧血?なにこれ?
最近は「迷ったら楽しそうな方に行け!」精神で、
木曜日は有給を取って遊び呆け、
金曜日は本業後に飲みに行って終電で帰り、
土曜日は1ヶ月ぶりに5時間立ちっぱなしで働いて、
日曜日も1日遊びに行っていた。
ちょっと無理し過ぎたか。
しかし今週は本業も出勤のため、
今朝は5時起きで洗濯&弁当作り。
普段は在宅勤務なので1週間も出勤するのは3年ぶりだ。まじできつい。
「週に5日も会社になんて行くもんじゃねえ!!!」
と本気で思う。
(在宅勤務じゃない人達に殴られそうだけど)
出勤したってお給料は変わらないのにいちいちお弁当なんて買っていたらバイトをする意味がない。
まだ月曜日で元気なので今日は作れたけれど、
週末まで作れるだろうか。わからない。
そして今日も本業が終わったらいつもの運送会社に行く。
今日は月初めだから忙しくておそらく残業だ。
わたしはいつからよその会社の繁忙期に巻き込まれるようになったのかと思うけれど、
あそこに行くのは個人的には結構楽しみだ。
わたしは倒れてなんかいられない。
血よ上がるのだ!
本業が終わったら、
若くてカッコいい男の子と優しい男性達と働けるなんてわたしは幸せだなと思う。
わたしは彼氏いない歴と推し活人生が長すぎて、
男の人をモチベーションにしてしまう変なクセがある。
土曜日に好きな人と会ってから、
いや金曜日の夜に今日の仕事を申し込んでからかもしれない、
わたしは今週もチャラい男の子に会うのを楽しみにしていろいろ頑張っている気がしてならない。
やばい。これは依存したらまずいぞ。
相手は9歳も年下のチャラ男なのだ。
わたしのような地味なおばさんがまともに相手にされるわけがない。
彼と先週の水曜日に会ったとき、
妙に距離が近かったせいだ。
わたしは恋愛経験どころか現実の異性に耐性が全くないから一番痛いところを突かれてしまったのだ。
わたしのパーソナルスペースに入ってくる若い男の人なんてこの11年いなかった。
でもあれはたぶん、たぶんだけど、
チャラい男の子がわたしに頼み事をするタイミングだったからのような気がする。
あの子は自分の魅力も能力もわかっている。
彼くらい仕事ができてコミュ力があって女の扱いにも慣れていたら、
自分に好意を持つ相手も、
どうすれば言うことを聞くのかもわかるはずだ。
わたしはコミュ障だけど、年増だからそれくらいはわかる。年増だから。(2回目)
わたしの八方美人は好きな人には効かないと前回書いたけれど、
チャラい男の子もおそらくわたしが優位に立てる相手ではない。
惚れたら負けるのはきっとわたしの方だ。
だから絶対に好きになってはいけない。
それにあの会社に他に若くて可愛い女の子が来たら、
たいして仕事ができるわけでもないわたしなんて、
すぐに目障りなおばちゃんになるに違いない。
どこに行ったってわたしの代わりなんていくらでもいるのだ。
わたしは自分より若い女の子を見る度にそう思うようにしている。
わたしに優しい男の人は、
きっと他の女の子にも優しいに違いないのだから。
わたしは特別じゃない。
わたしにだけ優しい男の人なんか世の中に存在しない。
男の人がわたしに優しくしてくれるのは、
その場では若い女の子に見えたからというだけで、
本当にたまたまなのだ。運でしかない。
こういう自覚だけは常に持っていないといけない。
勘違いババアにならないために。
あー、本業まじだるい。
本業なんて肩書と給料だけでいいのにな。
人に職業を聞かれたときに答えられるくらいの、
「わたしは普段は普通の仕事をしていてまともな人間ですよ」
アピールさえできれば良いから、
今さら新しい業務なんてやりたくない。
給料変わんないし。
そして今は妊婦さんがいるから出産の話題が多くて、子供の声が聞こえると反射的に「散れ!」と念じるくらい子供嫌いな独身のわたしには全くついていけない。
さらにわたしは心がとても狭いので、
彼女の産休がなければわたしも余計な仕事覚えさせられなくて済んだのにとどうしても思ってしまう。
職場では絶対に言えないけれど。
わたしは子供よりカッコいい男の人が好きだ!!!
いい年こいた独身女ですもの、当然でしょ。
そんなことを考えていたら午後になり、
やっと定時になった。
平日はいつも午後になると体調が良くなる。
別人のように身体が軽くなるのだ。
本業の会社を飛び出して、
外の新鮮な空気を吸い、
鼻歌を歌いながらルンルンでいつもの運送会社に向かう。
「勝手にふるえてろ」でニに告白された後のヨシカみたいに改札を抜ける。
(知らない人はぜひYouTubeで見てみてほしい)
副業の会社に勤めている人からしたら、
わたしの本業と同じ退屈な会社なんだろうけれど、
わたしは本業を終えて副業の会社に向かう時間がめちゃくちゃ好きだ。
去年の夏、好きな人の工場に行くときもこうだった。
解放感がすごいのだ。これは麻薬だ。
また場所を変えて働くだけなのに。なんでだろう。
でもいろんな自分になれる場所があるのは幸せなことだ。
わたしは今日も頑張って働こうと思う。