遠征女も恋をする
本日から今年2本目のライブ遠征。(本業は早退)
用事がある時に限って、
仕事がいっぱいあるように見えるタイミーあるある。
今月は絶対に赤字なので内心惜しいけれど、
遠征の方が楽しいに決まってるので見なかったことにする。
遠征前のため3日くらいタイミーをお休みし、
爆睡してお肌の調子を整えたけれど、
果たして飛行機の乾燥に勝てるだろうか…(弱気)
この3日間めちゃくちゃ暇で罪悪感すらあったけれど、
帰ってきたらまた働かなきゃいけない。
こんなに暇なのは今だけだ。
旅先で息抜きしてこなければ。
今回の遠征先は8年ぶりに訪れる県で、
昔好きだったバンドマン(故人)の出身地の近くだ。
彼が亡くなってもう1年が経った。
そんな時期にこの地方に来たのはもしかしたら呼ばれたのかもしれない。
やはりファンは推しの地元には通い詰めるもので、
当時はLCCでは行けなかったから、
飛行機だけでなく電車やフェリーも使ってよく行っていた。
初めてこの県に来た10年前のこともよく覚えているし、
8年前にこの県のライブハウスで、
いつもどこにでもいるライブ友達と出待ちをしたらわたしたちしかいなくて、
「誰もここ地元じゃないのにね」って自分たちもバンドマンも笑っていたことも思い出す。
(バンドマンもいつもいるファンがどこから来ているのか知っていた)
あれからもう8年になるのだ。
当時20代半ばだったわたしも30歳を過ぎてしまったし、
推しは去年病気で亡くなってしまい、
バンドも解散になった。
何度も行ったライブハウスやタワレコに行っても、
いつも塩対応なのにあんなに大好きだった推しも、
推しと違っていつも優しかった他のメンバーも、
いつも声をかけてくれた事務所の社長さんも、
見覚えのあるスタッフも誰もいないと思うと、
何だかすごく変な感じだ。
30代になってから、人生何が起こるかわからないと言う意味がわかるようになった気がする。
絶対に変わらないと思っていたものがどんどん変わっていくのだ。
いつでも会える、これから何十年もお付き合いしていく相手だと思っていた人が突然亡くなったりする。
それも一人や二人じゃないのだ。
わたしだって次いつあの県に行けるかわからない。
もしかしたらもう二度と行かないかもしれない。
わたしは去年の夏からずっと、
大学生の頃から好きだったバンドのラストツアーを追いかけているのだけど、
数ヶ月に一度、遠征に出る度に自分の状況がいろいろ変わっているなと思う。
若い頃は仕事を転々としていたので、(クズ)
あの頃はあの仕事をしていて辛かったなくらいしか変化がなかったのだけど、
最近はプライベートでいろんなことが起きているような気がする。
20代の頃よりも、アラサーになってからの方が好きな人がいたりしてなんかいろいろ起きている不思議。
若い頃はバンドの追っかけと仕事で精一杯で、
もしかしたら恋愛なんてしている暇も余裕もなかったのかもしれない。
今はタイミーこそ忙しいけれど、
本業は4年目になって安定しているし、
歳を重ねて余所見をする余裕ができたのかもしれない。
去年の夏は好きな人に出会ったばかりで、
遠征が終わったらまたあのカッコいいお兄さんのいる工場に働きに行こうとわくわくしていた。
秋は彼が過労から復帰したばかりの頃で、
3ヶ月ぶりにいろいろ話せたからこれからもっと仲良くなるぞ!と意気込んでいた。
ご当地の野菜ジュースがあったから買って渡そうと思ったけれど、
結局渡せなくて自分で飲んだ苦い思い出もある。
年末は彼となかなか話せず苦戦していた頃で、
(彼はちょっと話したくらいで心を開いてくれる子ではなかった)
でも年末年始の短期バイトを彼が探していたから、
仲良しのタイミーさんにわたしもやりたいって言っておいて!ってお願いしてわくわくしていた。
結局彼がいつもあまりにも忙しそうでそのタイミーさんも彼に話しかけられず、バイトの話は流れてしまったのだけれど。
2月はバレンタインのお菓子を渡したかったけど彼が休みで会えず、
悔しいから倉庫で働いた時にたくさん頂いた飲み物を彼に渡してみたけれど、
反応があまり良くなくて落ち込んでいた頃だ。
(改めて書いたら、
わたしめっちゃ敗北してるやんけ…
やっぱりこれ脈なくない?)
そして今は、先月出会ったわたしを褒めてくれた若い男の子のことばかり考えている気がする。
最後に好きな彼に会ったのは土曜日で、
あの日は一言も話せなかった。
若い男の子に最後に会ったのは月曜日で、
帰り際にのど飴を渡したらめちゃくちゃ喜んでくれて可愛かったからだ。(前回の記事参照)
「次行く頃には彼とどうなってるかなぁ?連絡先聞けたりしてないかなぁ?」と思うばかりで、
まさか登場人物が増えるとは思わなかった。
全くの想定外だ。
遠征が終わったら翌々日に若い男の子の職場に行く予定で、
週末には好きな人の職場に行きたいけれど、
あそこは人気ですぐ埋まるから募集のタイミング次第では行けないかもしれない。
先月も若い男の子とは5回会ってたぶん全部喋ってると思うけれど、(記憶が曖昧)
好きな彼には3回しか会えなかったし、そのうち1回は話せなかった。
好きな人とはなんかいつもうまく行かないのだ。
もしかしたら好きになってはいけない相手なのだろうか。
あの工場で彼はいつも忙しそうにしているか、
パートのおばちゃんに囲まれているかだから、
帰り際に自然に近寄ることすらできないし、
話しかけても好き嫌いまで確認させてくれる余裕もないし、
第一もう長袖でも暑いから飴なんて持って行ったら間違いなく溶けてしまう。
若い男の子の時は、
別にあざとくしたいわけでもなかったのに、
彼はトラックの荷台にいたから地面に立っているわたしは自然に上目遣いになってしまった。
好きな人はわたしより背が低いから、わたしがしゃがまないと上目遣いにはならないのに。
別に9歳年下の男の子なんか狙っていないのに、
ただ具合悪そうだったから体調を心配しただけなのに、
なんか勝手に少女漫画みたいになってしまったから、
飴を渡した方もドキドキしてしまったのだ。
なんで好きな人とはこうならないんだろう。
いつも会うだけでもいろんな難関(募集が埋まらないか、彼が休みじゃないか、彼のいるポジションに行けるか)を越えなければとわたしだけ四苦八苦してばかりのような気がする。
なんか苦労が多いのだ。本気だからだろうか。
それともやめたほうがいい相手なんだろうか。
神様が必死で止めているんだろうか。
わたしは進んじゃいけない方向に一人で無理やり進んでいるだけなのだろうか。
来月もまた遠征に行く。
今回のツアーは最後になるはずだ。
(※感極まって6月に予定を増やさなければの話)
たった1ヶ月でも、また状況が変わるのだろうか。
さらに登場人物が増えたりするのだろうか(汗)
欲を言えば、わたしは素敵な男性と楽しいデートがしたい!!!!!
まぁさすがに1ヶ月でそんなことが起きるとは思えないけれど、
最近のわたしは人生を楽しんでるなと思う。
来月の今頃は何してるんだろうってわくわくすることが今まであっただろうか。
タイミーすごい。様々だ。
きっとこれから数年経った時、
「あのツアーの時なんかいろいろあったよな〜」なんて、
追いかけているバンドとともに今のことを思い出す日が来るはずだ。
年齢を重ねるのは嫌だけど、そんな思い出が増えていくのは素敵なことだなと思う。
そしていつか素敵な男性と二人で飛行機に乗ることがあってもいいのにな〜とも思うのだ。