アラサーはラップ巻きが上達したようだ
今日も本業後にいつもの運送会社へ。
今日はいつもの女の子は来ないと言っていたので、
また変な男が来ないかハラハラする。憂鬱。
化粧を終えて「今日もキモ男の相手するぞ!!!」と自分を鼓舞して家を出た。(大変失礼)
事務所に着くと、
よく一緒に作業をするドライバーさんに、
「いつも来てるね」とツッコまれた。
たしかにわたしは今月も来月も遠征がないので全通なのだ。(ライブみたいに言うな)
今日はトラックには乗らず、
2階の倉庫でひたすらラップ巻き。
手が空いたときいつも優しいドライバーさんは、
「休んでてください」と言ってくれたけど、
わたしは「ちょっとなんで!」と彼が積み替えていた荷物を運ぶのを手伝った。
本業では絶対にこんなことしないのに。
ていうかわたしがやりますと言う前に出しゃばりババアがもう終わらせているに違いない。
わたしは週5日頑張るのはマジで無理な性格なので、
たまに来る副業では「やります!」と言うけれど、
本業では余計な気は利かせないようにしている。
窓なしの倉庫はいつもクソ暑くて、
数枚ラップ巻きしたところで額から汗が流れてくる。
わたし32℃のリネン工場でもここまで汗かかないのに、なんでここだとこんなに汗かくんだろう。
湿度の問題なのか?動いているからか?
しかし今日は知らないタイミーさんと一緒なので、
ラップ巻きは1人でできるから安心ではある。
途中彼の近くで巻き巻きしていたら、
「プロっすね〜」と言われてアラサーはビビった。
でも今日はたぶんまともな人っぽい。
少なくとも発達障害的な人ではなさそうだ。ホッ。
安心安全なラップ巻きが一息つき、
スマホを見ると、
好きな人の工場の募集が出ていた!!!
わたしは1人で階段を歩いている間に慌てて申し込む。
これで今週末もとりあえず彼に会える可能性はゼロではなくなった。
本当は朝がいいのだけど、
先週他のバイトをしている間に埋まってしまったので仕方ない。
しかし日曜日の午後は経験上あまり打率はよろしくないのであまり期待しないでおこ。
最近あそこは終わるのが早くなったからか、
またわたしが他社でバイトをしている夕方の魔の時間帯に募集が出るようになってしまった。
春はそのせいで全然行けなかったのだ。
今日も上限を計算していたのだけど、
11月まで予定のない週末は全部彼のところに行っても大丈夫なくらい残っている。
だからあとはもうすべて募集のタイミング次第だ。
アラサーまだまだ身体張るぜ!!!!!
そんなことを考えながら、
ドライバーさんの荷物を集めていたら、
またチャラい男の子にさらわれて彼の手伝いをすることになった。
彼は慣れないタイミーを使うのが嫌なのだ。
2人で倉庫に行ってどうしようかな〜とぶつぶつ言っている彼の横にわたしもしゃがむ。
好きな人がわたしが彼よりもずっと若い男の子とこうやっていつも2人で仕事をしていると知ったら、
彼は何か思ってくれたりするのかななんて、
いつも考えてしまう。そんなわけないんだけど。
さっきラップ巻きをしていたとき、
いつも優しいドライバーさんも、
「ここ3枚巻いてください」
ときちんと敬語で指示を出すけれど、
これがもし彼だったら、
「ここ3枚巻いて」「終わった?じゃあ次ここ」
とタメ口で次々と指示を出して去っていく気がする。
いちいち彼語に変換してる自分やばい。
そしてここに来るようになって初めて知ったけれど、
ドライバーさんはみんな伝票の商品と数を見て、
パレットとトラックにどう積もうかめっちゃ計算しながら荷造りしている。
だから予定外の行き先の荷物があったり、
計算よりも荷物が1つ多かったりすると、
いつもめちゃくちゃ困っている。
素人のわたしにはさっぱりわからないけれど、
トラックの運転だけではなく、
空間を把握しないとできない仕事だから、
運送会社には男性が多いのかなと思う。
たぶん女性はこういう計算は苦手なはず。
チャラい男の子は今日は機嫌が良いのか、
いろいろ話しかけてくる。
朝からエナジードリンクしか飲んでいないらしい。
この子の身体は大丈夫なのかと話を聞くたびにおばちゃんは心配になってしまう。
「ここの仕事終わったらクタクタになるんじゃないですか?」と珍しく彼に聞かれて、
「ここよりも工場で立ちっぱなしのほうが必ず朝方に足がつります」とわたしが答えると、
「そんなにたくさん働いてるんですね!」
と言われたので、
わたしは「本業つまんないんで」と答える。
チャラい男の子とスムーズに荷造りをしていたら、
「もううちの仕事覚えたんじゃないですか?」
と言われた。
それだけでなく、
ラップ巻きをしていても、
「ラップ巻きももうプロっすね!」
とさっき他のタイミーさんに言われたことと全く同じことを言われて驚いた。
1日に2回もラップ巻き褒められることある???
もう気づけばここに半年も通っているから、
ド素人のわたしでもさすがに上達したのかもしれない。
わたし重いものは持てないけどラップ巻きは好きだし。
その後もチャラい男の子と作業をしていたら、
他のドライバーさんに呼ばれて1個15キロある荷物の積み替えを頼まれた。
「また重いもの持たせて」とチャラい男の子に笑われながらわたしはそちらを手伝いに行った。
先週は忙しかったけれど、
今日は久しぶりに残業無しで帰れた。
帰り際知らないタイミーさんに、
「また来るかもしれないんでそのときはよろしくお願いします」と言われた。
チャラいけど結婚指輪もしていたし、
キモ男ではなさそうだ。
コミュ障のわたしは今日初めて彼と目を合わせて別れた。
もう今週は全部いつもの女の子が来るから大丈夫だ。
来週はまた全然来なさそうだから頑張らなきゃいけないけれど。
ぶっちゃけた話、残業が無いとここのお給料は交通費を引いて2時間で1200円くらいにしかならない。
駅のお手洗いで思わず「疲れた…」と独り言が出るくらいハードではあるけれど、
「まぁお金払ってジムに通ってる人もたくさんいるんだし!」とわたしは思うようにしている。