月曜日を何とか乗り切ったアラサー

今日は本業後にいつもの運送会社。
駅に着いたらなんか具合が悪い気がして、
なんとなく痛み止めを飲んだ。
たぶん生理が来るせいだとは思うけれど、
今日は好きな人の工場に行くわけでもないのになんだかすごく気分が悪くて、
わたしはやっぱり知らない男性タイミーが来るのが嫌なんだなと思った。
チャラい男の子がさっさとわたしをさらってくれれば大丈夫なんだけど、
あのおじさんしかいなかったらまずいんだよなぁ。
運だな。もう運でしかない。

事務所に着いたらチャラい男の子はもういなかった。
今日やばいかも。
また金魚のフン男になるかもしれない。やだなー。
しかし今日の人は来るのが遅かったので、
わたしは顔を合わせる前にさっさと新人の男の子の車に乗せてもらって逃げた。
これでセーフだといいんだけど。
わたしは人の世話をするのが大嫌いなので、
知らない人に勝手に当てにされたくないのだ。

新人の男の子の車に乗るのは初めてだ。
知らないバンドのライブ音源が爆音で流れていた。
この音に負けずに話したら喉に悪そうなので、
わたしは黙っていたけれど、
男の子のほうから「いつも来てますね」みたいなことを言ってきたのでそのまま話した。
ここの男の人達はなんでかわからないけれど、
わたしが黙っていても話しかけてくれるので楽だ。

結局知らない男性タイミーはこちらの現場には来なかった。
よかった。
やっぱりさっさと別行動にしてくれればいいのだ。
セットにされるとわたしが教えるほうになるから、
作業が終わってもずっと金魚のフンみたいに付いてこられてわたしは死ぬほどイライラしてしまう。
これからもいつもの女の子が来ない日はこうやって逃げようと思った。

待ち時間にクセの強いおじさんと話していたら、
おじさんは霊感があるらしい。
霊は見るのではなく感じるものだそうだ。
わたしは霊感はないけれど、
いろんな博物館で遺品みたいなものも見ているので、
どこかで何かを連れてきていてもおかしくない。
おじさんはリサイクルショップでもいろいろ感じるらしい。
あくまでわたしの勘だけど、

わたしに悪い男が付かないように、

周りの男を全力で追い払うおじさんが憑いていたりしないだろうか。


「絶対にわたしには指一本触れさせないぞ」
っていう感じのおじさんが憑いてないだろうか。
そんな気がしてならないのだ。
良い霊ではあると思う。
酷い目に遭う前に、
まず男の人と仲良くなれなくて、
わたしがいつも泣いて終わるだけだから。
今度話したら聞いてみよう。


帰りも新人の男の子の車に乗って戻った。
なんと彼もタイミーをやっていたらしく、
わたしも行ったことのある現場の話になった。
前職のことも聞いたりしていたら、
意外と会話が続いたので、
事務所に着いてもしばらく車の中で話していた。
いろんな人の車に乗せてもらったけれど、
こんな人は初めてだ。


やっぱりたった数分でも密室で2人になれば、

話しやすい相手とそうじゃない相手がいる。


わたしの好きな人はどうなんだろう。
5分で良いから2人きりで機械の音がしないところで彼と雑談をしてみたい。
それで合わなかったら諦めるから。
いいかげんチャンスをくれよ神様!!!

でもきっと彼はわたしと2人きりになっても、
何にも話してくれないんだろうな。
もし彼がここの人で、
2人でトラックに乗ったとしても、
彼は一言も話さずにわたしを荷物のように作業場まで運ぶのが想像つく。
わたしが頑張って彼に話しかけても、
「うん」とか「そう」とかしか話さない気がする。
彼はきっとそういう人だ。わかってる。

そんなことを考えながら、
知らないタイミーと接触しないように作業をした。
今日の人は大丈夫だった。
いつもこうならいい。

しかしまた指示出しの下手なおじさんが、
30分前に「上がっていいよ」と言ってきた。
ここは30分以上早く上がれば会社都合で全額出してくれるけれど、
30分以内の早上がりだとお給料が削られる。
先週その話をしたばかりなのに、
30分前を過ぎてから上がれと言ってくるなんて、
もう嫌がらせじゃないか。
わたしは「あと10分粘らせてください!」と言って、他のドライバーさんの手伝いをして定時に上がったけれど、
帰りに挨拶したら無視された。腹立つわー。
たぶんあの勤続25年おじさんが、
ここのガンなのではないかと最近思う。

好きな人の工場にも仕事のできないおじさんがいて、
わたしはそいつが近づいてくると、
突然変なポジションに送られないかハラハラする。
同担の女の子も同じことを言っていた。
最近ここの勤続25年おじさんがそいつと同類な気がしてならない。
やっぱり人間も年を取ると職場のお荷物になるものだなと思う。  
あんまり長生きするのも考えものだな。

終わって駅のお手洗いに行ったら、
やっぱり生理が来ていた。
明日は1ヶ月半振りに本業だけで終わる日だ。
一番休みたいときに休めるなんてラッキー!

次運送会社に行くときはいつもの女の子が来るし、
あとは木曜日の知らないクソ男性タイミーと、
金曜日の本業の出勤を乗り切って、
昨日申し込みそびれた好きな人の工場のキャンセルに無事に申し込むことができれば、
わたしはまたイケメンワールドへ行くことができる。(かもしれない)


生きろ。