アラサー、休日にバイトをハシゴする

今日はタイミーとシェアフルで、
レストラン6時間+パン工場3時間。休憩なし。
移動間に合うかな…ちょっとハラハラする。

土曜の朝に変な夢を見たせいか(過去記事参照)、
今週末はなんかずっと変な感じだ。

いつも週末はこんなダルくないような。
副業もこんなに憂鬱じゃないような。
何かがおかしいと思って、
最近土日どこ行ってたっけ?と振り返ってみたら、
先週は遊びに行っていた。
その前は好きな人の工場と初レストラン。
その前6月前半は、
3週連続で好きな人の工場に行っていた。
だからだと思った。

わたしあの工場に行くときは

めっちゃ張り切ってるもん。


電車に乗り遅れるなんてあり得ない。
むしろ5分前に着いたりしていたのに、
昨日は1本乗り遅れ、今日もギリギリだった。
平日から天気予報をチェックして、
何を着ていこうかずっと考えて、
朝も早起きして化粧前にパックをしたりしていたけれど、
昨日も今日も朝は1時間くらいでご飯と化粧と洗濯を済ませてバッタバタ。
今日はどうせ制服に着替えるから、
毛玉ってるTシャツを着ている。
我ながらひでえ。

いつもの運送会社に行くときも化粧は適当だし、
好きな人の工場に行くときみたいにドキドキはしないけれど、
電車でため息が出るほど憂鬱じゃない。

通うのが苦じゃないって当たり前じゃなかったんだな。


副業ってこんなに憂鬱なものなのか。
わたしはいつもいつも本業が退屈で嫌で、
これなら副業でどこか知らない会社に行った方が絶対楽しいのになと思って、
平日の募集を羨ましく見ていたけれど、
案外そうでもないのかもしれない。
好きな人の工場に有給を取って行っていたけれど、
今日のバイトのために有給を取るかと考えたら、
絶対にあり得ない。

やっぱり好きな人に会える可能性があるというだけでこんなに気持ちも体調も違うんだなと思う。
わたしはあの工場に行って彼に会えないと、
めちゃくちゃ落ち込むからあまり行きたくなくなっていたのだけど、
行かなきゃ行かないでテンションは下がるらしい。

自分でも心底めんどくさい。



だったら彼のシフトか連絡先がわかればいいのに。
でも神様はいつもそんなチャンスはくれない。
毎日毎日別のバイトで彼が通う駅を通過して、
わたしはその度に席から身を乗り出して、
彼が乗ってこないかつい見てしまうけれど、
偶然会ったりもしない。
現実にドラマは起こらないのだ。
わたしは働くだけ。
働いて働いて働いて推しに会いに行くだけ。

1つ目の仕事が終わった。
飲食の仕事は今日で3回目だ。

今日はお客さんを見てなんか嫌な予感がした。


なんかめっちゃ派手な感じだ。
女性も多くてみんなケバい。
化粧が濃いというよりもケバい。普通じゃない。
近くで見たら白目どこって感じだ。
今時こんな化け物みたいなメイクする人いるのか?
男性もガラが悪そうな感じ。海の家みたいな。
子供も走り回っている。
頼むからジョッキ持ってるときにぶつかってくんなよ。縛りつけておけ。
今日のお客さんめちゃくちゃ怖いな。やだなー。
一体何の団体なんだろうと思って見たら、

飲食業の人達の集まりらしい。


ここの地区は市内でもあまり治安がよろしくないのだけど、納得の顔ぶれだ。
上野の飲食店の事件の被害者や容疑者達とどこか似ている気がする。
あの人達もここにいそうだ。違和感がない。
聞いたことのない、会社名でもなさそうなカタカナの名前がテーブルにいっぱい貼ってあったのはおそらく店名なんだろう。
たしかにスナックっぽかった。
ケバいのは飲み屋のママとかなのかな。納得。

宴会が始まったら、
女性が多いからかビールじゃない飲み物を注文する人が多くて、
カウンターが大行列でめちゃくちゃめんどくさい。
何これ。
今日もカウンターの男の子カッコいいかな〜と地味に期待していたけれど、
今日の子はチリチリパーマにめっちゃ塩顔のサッカー選手みたいな男の子でがっかりした。
野田クリスタルはどこへ???
長髪男子達より手際も悪くて今日はハズレだ。
やる気しねえ。

死ぬほど忙しい注文タイムが落ち着くと、
やかましい歌が聞こえてきた。
なんと今日の団体はカラオケをするらしい。
ただ音がデカいだけのヘッタクソな素人の歌をBGMにひたすら飲み物や料理を運んだ。
客の声も全然聞こえねえし耳が痛くなるほどの爆音。

ライブハウスよりうるせえよここ。


地獄だ。地獄絵図だ。
ガラの悪いおっさん達とケバいおばちゃんとおねえちゃんまみれの派手な集団が、
ヘッタクソなうるさいだけの歌を聴いて馬鹿みたいに盛り上がっている。
わたしこういうのむり。
うちの母親が見たら、
「あんたもうそんなとこで働くのやめなさい!」
と言うに違いない。
しかもぶっさいくなおにいちゃんが、
わたしの推しの歌を歌っていた。


こんな人達がわたしの推しの歌なんて歌わないでほしい。


…とは言えずにひたすら働いた。
時計なんて見る暇もない。
途中あまりの忙しさでお肉の注文を忘れてしまい、
ガラの悪いおっさんに「あなたに頼んだんだけど」と文句を言われたけれど、
わたしにはガラの悪いおっさん達の区別はつかない。
みんな同じ人に見える。
道を歩いているときに絶対にぶつかりたくないタイプのおっさんがここにはたくさんいる。


ここに初めてきたとき、

こんな団体の相手じゃなくてよかったと心の底から思った。


あのときは会社の飲み会で、
普通の人達の集まりだった。
こんな馬鹿みたいにお皿もグラスも足りなくなるほど注文しなかったし、
ライブハウスよりうるさい余興もなかった。
タイミーの女子大生も優しかったし、
あれは当たりだったなと思う。神様ありがとう。

あれから2回来たけれど、
ここのタイミーの人もなかなか濃い。
ベテランのおばちゃんって、
タイミーなのによその会社でも我が物顔で働くよな。こわ。わたしもああなのかな。嫌だな。
ここはタイミーでも飲食の仕事をする人が多くて、
わたしが今まで行ってきた工場や倉庫とは、
やっぱり人種が違う。
同じ年くらいの女の人も話すとキツそうで怖かった。
きっとあれくらいじゃないと、
いつもこんな人達の相手なんてできないのだろう。

この人達は時間に帰るのかハラハラしたけれど、
全員が帰る前に空いたテーブルから片付けが始まった。
残飯や食器を片付けて、
油でギトギトのテーブルを拭く。
ここで唯一1人で黙々とできる作業だ。

10分前には上がらせてくれたので、
次のパン工場へ移動する。
おにぎりは持ってきたけれど、
食べる時間があるだろうか。
もし無かったら、
空腹で焼き立てのパンをひたすらラインに乗せるという苦行が待っているので、
なんとかして食べたいところだ。
パン工場の目の前のスーパーのフードコートに30分前に着けたので、
10分で野菜ジュースとおにぎりを食べた。過酷。

パン工場はひたすら黙々と作業。
この前レストランで話したタイミーのおばちゃんなら、間違いなくここも機械人間と言うだろう。
途中わたしの苦手な粉砂糖を振りかけてからラインに乗せるパンがあって苦戦したけれど、
前みたいに途中で別のラインに送られずに終わった。
わたしは上達したのかもしれない。

しかしやっぱり工場は長い。


こういうとこに限って時計が目の前にあって、
わたしは5分ってこんなに長いのかと頭がおかしくなりそうだった。
飲食は当然向いてないけれど、
わたしはおそらく工場も向いていない。

どっちも本業にはしたくないけれど、
たまになら我慢できる。
こうやってお金が稼げる時代になって本当によかった。

今日のお給料の合計は、

交通費を引いて9時間で9160円。


まぁこんなもんだろう。
しかしこれじゃあチケット1枚どころか、
昨日見た可愛いワンピースすらも買えない。

こんなに働いたのに。涙。
世の中はとっても厳しいのだ。