アラサーはいつまでも若くて面白い女でいたい

昨日のバスツアーで3万円が消えてしまったので、(前回記事参照)

わたしはまた働かなければならない。


しかし本業は閑散期に入ってめちゃくちゃ暇なので、
ありがたくダラダラさせてもらった。
昨晩家に着いたのは0時近かったし、
最近は遊びとバイトでとても忙しい。
でもなぜか最近すごく肌の調子が良い。わーい!


日曜の沢歩きのとき、
いつもいるコスプレおじさんに、
わたしが今年4回も行った博物館の館長さんが、
25年前に出演したまち歩きの番組のDVDを頂いた。
(このおじさんはいつも不思議なものを持ち歩いているので、
なぜそんなものを持っていたのかはわからない)


今日は暇だったので母親とそれを見ながらご飯を食べていたのだけど、
今で言うところのYouTuberみたいな感じで、
まち歩きのサークルの人達が山を歩く番組だった。
25年前の館長さんは白髪が黒髪だったくらいで、
見た目はほとんど変わっていなくて驚いた。
そして沢歩きのときと同様に、
笹薮を漕いでわずかな遺構を見ていて、
「この人この前とやってること全然変わらない!」
と母親は爆笑していた。


わたしは館長さんが所属しているサークルに、
20代くらいの若い女性がいるのを見て、

「この人も25年経ったら、

結婚して子供を産んで、

今はつまんないおばさんになってるんだろうな。」


と思って見ていた。
この女の人はきっともうこんなおじさん達と藪漕ぎなんてしないだろう。
子供や孫の話しかしないようなつまんないおばちゃんになっているのかもしれない。
そういえば若い頃に仲良くしていた毒舌の女の子も、
彼氏ができたら彼氏の話しかしなくなって、
別人のようにつまらなくなってしまった子がいた。 
女芸人だって結婚したらテレビに出なくなるもんな。
哀しいけれど女はそういう生き物なのだ。


わたしは一体いつまで面白い女でいられるんだろう。



平日にわざわざ有給を取って、
300キロ以上離れた田舎のバスツアーに、
地元の老人達に紛れて1人で参加したり、

交通費だけで6000円もかけて、
田舎のバスを1人で40分も1時間も待って移動して、
クッソ山奥の博物館でガイド研修を受けてみたり、


最近周りにわたしと同じようなことをしている人がいないような気がする。



わたしはやっぱり変わっているのだ。変な女なのだ。
若い頃に売れないバンドを追いかけていたときも、
わたしが住んでいる田舎の街から、
わざわざ飛行機に乗って1人で地方公演に来る女なんていなくて、
わたしは結構浮いていた。
職業訓練を受けていたときも、
おじさんまみれのビルメンテナンスのクラスに、
女はわたし1人しかいなかった。
今タイミーで通っている運送会社だって、
一番来ているのはわたし1人だけだ。
もう1人の女の子はわたしほど来ていないし、
他にリピーターはいない。


こんな変わった女でも、
彼氏ができたら変わるんだろうか。



奇跡が起きて、
今好きな人と付き合えたら、
わたしも彼氏の話しかしないつまらない女になるんだろうか。
おじさんばかりのまち歩きや、
男性ばかりの運送会社に行くのは止めてと彼氏に言われたら、
わたしは行かなくなるんだろうか。
そのまま何かの間違いで結婚したら、
わたしは毎日食事の支度や洗濯掃除に追われて、
そろそろ子供作ろうかとか家を買おうかとか、
そんなつまんない話しかしないおばちゃんになるんだろうか。

全く想像がつかない。


だってもう20年はヲタク生活が続いているのだ。
今さら趣味のない生活なんて想像がつかない。
行きたいイベントは全国どこへでも行くし、
それでお金が足りなければ稼ぐのがわたしだ。


でも年を取ったら趣味を楽しめなくなるとか言うしな。
突然人恋しくなったりするのかな。
わたしも所詮は女だから、
いつつまらないおばさんに豹変するかはわからないわけで。

できれば今のままいつまでもおじさん達と藪漕ぎしていたいけれど、
これがいつまで続くかわからないということは、
一応念頭に入れておいても良いのかもしれないと思った。


そんなことを考えながら今日も運送会社に行った。
昨日10代の若い女の子のレビューがあったので、
次の日に一回り以上年上のアラサー女が来たら、
絶対ババアに見えるよなと思うとわたしはビビった。
やっぱり若い女の子が来たほうが良いとか思われてたらおばさんどうしよう。
ここにはかれこれ7ヶ月も通ってるのに!



女にとって自分より若い女はいつだって脅威でしかないのだ。



しかしわたしが台車に荷物を積みすぎてよろよろ歩いていたら、
ドライバーさん達は声をかけてくれたり手伝ってくれたりして、
みんないつも通り優しく接してくれたのでアラサーはすごくホッとした。


チャラい男の子は最近髪を縛っていて、
ちょんまげが似合うと出荷先の人に言われたらしく、
わたしにも嬉しそうに
「似合いますか?」と聞いてきたので、
「チャラいからめっちゃ似合ってる!!!」
と言うと、
「それ褒めてます?」と笑われた。

わたしはチャラいなんて人生で言われたことのない超地味な女なので、
「チャラい人ってチャラいって言われたら嬉しいんですか?」と聞いてみたら、
もう24歳だからチャラいと言われるのは嬉しくないらしい。そういうものなのか。なるほど。
わたしは周りにチャラ男がいたことがないので、
チャラ男の心理はさっぱりわからない。

「黒髪にして眼鏡かけたらチャラくなくなるかなぁ」と言うと、
彼は「瓶底メガネ?」と言うので、
「そうそう!」と返すと絶対嫌だと笑っていた。


「昨日どうでした?」とも聞いてみたけれど、
2人とも初めての人だったから使いたくないとか、
最後俺のとこ来たけど…と意外と素っ気ない返事だったので、
19歳の女の子とは言っていたけれど、
あまり可愛い女の子じゃなかったのかなと思った。
それかおばさんに気を遣ってくれているのだろうか。


この前よく働きに行く感じの悪いスーパーに変なタイミーが来て、
いつもは最低限しか話さないパートさん達が、
珍しくわたしにまで声をかけてくるくらい困っていたけれど、
レビューには普通に「親切にして頂いて…」みたいなことが書いてあった。
あれからタイミーが自分で書くレビューと、
社員さんやパートさんの印象は意外と違ったりするのかもしれないと思うようになった。
本当のことはよくわからないけれど、
こいつじゃなくて若い女の子が来ないかなと思われてないならわたしはそれでいい。

こんな感じで今日も楽しく働いてきた。
昨日遊んできてからなぜか身体が軽いし気分も良いのでわたしはこのまま頑張りたい。