好きな人に会えなくても楽しく生きてるアラサー

土曜日の飲み会のとき、
まち歩きでいつもお話する、
わたしの理想のご夫婦(おそらく40代)の旦那さんは来ると言っていたはずなのに来ていなかった。
用事が入ったのかもしれないけれど、
わたしはなんとなく、
「わたしは行くって言ったから、
奥さんが心配して止めたのかな」
と思った。

以前旦那さんがわたしに話しかけてきて、
長く話したことが一度だけあったのだけど、
あのとき奥さんはお手洗いで席を外していた。
奥さんが隣にいるときは旦那さんはわたしとそんなに話さないような気がする。
母親に言ってみたら、
「そうかもね〜、あの夫婦仲良さそうだもん」
と返ってきた。
あのご夫婦はわたしよりも遠方に住んでいるので、
飲み会となると確実に泊まりになる。
若い女のいる飲み会に泊まりで行くのは、
やっぱり夫婦的にはアウトなのかもしれない。


わたしには好きな人がいるけれど、
もし奇跡が起きて彼と付き合えたら、
最初は嬉しくて楽しくてたまらないだろう。
でもわたしの趣味の集まりはおじさんばかりだし、
タイミーでいつも行っている会社も、
どこも男の人のほうが多いような気がする。
そもそもわたしは来月の今頃どこで働いてるか自分でもわからない女だし、
知らない会社で男の人とペアで働かされても、
もちろんタイミーの分際で断ることはできない。
旅行だって彼と行けないなら1人で行くだろう。
相方が行けないから自分も諦めるなんて発想はヲタクにはないのだ。
お金と時間さえあれば、
わたしは全国どこにでも行けるのだから。


だからもしわたしの好きな彼がそういうのを許さないタイプだったら、
わたしは趣味も仕事も失うのかもしれない。



なんてたまに考えると、
わたしはやっぱりこのまま何のしがらみもない自由な女でいたほうが幸せなのかなと思うときがある。
そういえばライブ会場でも、
子供のいる主婦の人はやっぱり遠征ができないから、
ネットで推しの目撃情報ばかり見ている人がいた。
当時20代前半だったわたしには、
お金があるのに外泊はできないなんて理解不能だったけれど、
今も泊まりなら行っちゃダメだと言われたら、
やっぱり理解不能だ。
「こんなに不便なところに住んでいるんだから泊まりになるのは仕方ないじゃないか!
ライブ後に新幹線で帰れる人達とは違うんだぞ!
とブチ切れるに違いない。(心の叫び)



わたしはたぶん、
付き合っても彼氏を一番にはできない。



だって趣味も大事だもん。
イベントはその日しか行けないのだ。
だから有給を取ってでも行く。
お金が足りないならバイトしたいし、
同じ趣味のおじさん達と話すのも好きだから、
飲み会があればぜひ行きたい。
わたしは学生の頃からずっと、
行きたいところには行くようにしている。
そういうふうに生きてきた。
今さら優先順位を変えろと言われても絶対に無理だ。


大昔に彼氏がいた頃、
わたしが1人で夏フェスに行くと言うと、
彼氏に心配されたのだけど、

「カッコいい推しの後にどんな男の人を見ても、
じゃがいもや玉ねぎにしか見えないから大丈夫!」


と言ったら、(本心)
彼氏は安心するどころか拗ねてしまい、
「俺もう帰るわ」と言われて困ったことがある。
あれから十数年、
わたしはずっと1人で自由に生きてきた。
きっとこの配慮の無さは若い頃と変わっていない。


昨日バイトに行く途中に、
行こうかずっと悩んでいたら売り切れてしまったライブのチケットがたまたま取れてしまった。
今日仕事をしながら予算も行程もできてしまった。
今から休みなく働けば何とかなりそうな金額だった。
わたしがずっと行ってみたい博物館のある田舎の街で推しがライブをするのだ。
主要都市ではないから次いつ来るかわからない。
昨日昼寝している間にその日に入れようとしていたバイトが埋まってしまった。
いつもうるさいくらい通知が鳴るのに、
昨日は一度しか鳴らなかったから気づかなかった。
今までこんなことなかったのに。
もしかして呼んでる?いいの?マジで?


頑張って働いて行ってみようかな!


気づけば夏からずっと遠征をしていないので、
わたしはまた行ったことのない街を歩いたり、
見たことのないものを食べたりするのに飢えている。
またあんな経験ができるのかと思うと、
身体が軽くなって目の前が明るくなったような気がした。
今月はたいした予定が無いので、

「こんなに働かなくてもいいんだけどな」


と思いながらなんとなく入れていたバイトも、
また隙間なく入れ始めた。
わたしはやっぱり追われてないとダメだと思った。
なんとなく働いてなんとなく地元で服とか買ってなんとなく過ごすゆるい休日は半月で飽きてしまった。

昨日パン工場でのバイトが終わってスマホを見ると、
半月ぶりに好きな人の工場の募集が出て埋まっていた。
ポケットの中にあるスマホのバイブに気づいたとき、
なんかそんな予感がしていた。
募集が出たのは木曜日だけだったので、
本業もあるし運送会社のバイトも入っているからどのみちわたしは無理なのだけど。
もしかしてこれから募集復活するのかな?
わたし遠征しようと思ってたのに。
地元にいても好きな人に会えないならもういてもしょうがないと思って遠征決めちゃったんだけどな。
またいつものようにウジウジ考えそうになった瞬間、


でももうなんかいいや!



って思った自分がいて驚いた。
この1年半、
好きな人に対してそんなことを思ったのは初めてだ。
やっぱり1ヶ月以上、
いやもしかしたら2ヶ月以上会えないかもしれないとしつこいわたしでもいい加減諦めがつくんだろうか。
どうでもよくなるんだろうか。


でもこの半月、
ずっと彼の工場の募集が出るのを待っていて、 
募集が出たらすぐに申し込めるように、
日曜と火曜はタイミーじゃなくてシェアフルの仕事を入れて待つようにしていた。
(貧乏症なので1日空けておくのはつらい)
それでも先月末行こうと思っていた日は、
わたしが昼休みに寝ている間に埋まってしまい、
今月はずっと出ていない。
そしてやっと募集が出たと思ったら、
わたしが今週唯一スマホを触れない工場勤務中で、

なんかもう嫌になってしまった。


わたし待つの嫌い。
こんなに待ってるのにどうして上手くいかないの。
なんかもう無理。
わたしもっと楽しいことしたい。


そんなわけで遠征に行く気満々で今日も働いてきた。
週末のバイトの予定もびっしり入れたところで、
前回記事に書いた絶対的ナンバーワンおじさんのいる食品工場の募集が今年も出始めたので、
わたしはキャンセルして食品工場に行くことにした。
あそこはいつも雰囲気が良い。
寒くないし座って仕事できるし最高な職場なのだ。
でもキャンセルしたところも先月また来てとかなり強めに言われたところで、(過去記事参照
あそこは寒いけど雰囲気は良いから結構好きなのだ。


わたし好きなとことできるとこばっかりじゃん。


もう分裂したいくらい土日が足りない。
これで日曜日に行ったリネン工場も募集が出たら、
もうわたしはどこでもいいような気がする。
お金が欲しくていろんな会社になんとなく行ってたらなんとなくいろんなことができるようになったから、
別にどこも苦じゃない。
今日もいつものように運送会社でチャラい男の子と楽しく働いてきて、
好きな人に会えなくても毎日まぁまぁ楽しく過ごせているので、
「これなら別に遠征しなくてもいいんじゃないの?」と思う自分もいて、
正直ちょっと揺らいでいる。
あーどうしようかな。
なんて幸せな悩みなんだろう。