片想いは今日も楽しい

今日は好きな人の工場で久しぶりに同担の女の子に会った。(過去記事参照
嬉しくてわたしは当然のように彼女の横に行った。
今日は好きな人もいて、
彼女も好きな人をちらちらと見ている。

やっぱりこの子も彼が好きなのだ。

たぶん。


彼が珍しくわたし達と同じ機械で作業を始めたら、
「珍しくないですか?」と言ってきて見ているし、
わたしが「彼ちょっと太ったよね」と言うと、
「わたしもそう思った!」と言ってくれる。
さすがは同担。
そしてやっぱりわたしの目は節穴ではない。

わたしは好きな人の話ができるのがとても嬉しくて、
作業しながら彼女とお喋りしていた。
今日は楽しい。来てよかった!


そしてなぜか彼女ときゃあきゃあ話していると、
わたしは彼のことがあまり気にならないと気付いた。



隣の隣の隣くらいに彼がいるのに、
わたしは彼なんて見ちゃいない。
むしろ同担の彼女のほうがちらちらよそ見をして彼を見ている。久しぶりだからかな。

これはバンギャあるあるで、
ライブハウスで友達とはしゃぐのが楽しすぎて、
肝心のライブはおまけみたいになる現象かもしれない。


ごめん好きな人、
わたしはやっぱりあなたよりも、
きゃあきゃあはしゃぐのが好きなんです。
片想いが楽しすぎるんです。


わたしは作業する手は止めずに、
好きな人のこと、
ここのタイミーの上限の心配、
去年の今頃のここの様子など、
常連でしかできない話を彼女としまくっていた。

好きな人の制服が破けていた話や、
昨日髪切ったんじゃないかとか話していたら、

「めっちゃ◯さんのこと見てません?」


と彼女にまで言われたので、
わたしは「定点観察!」とごまかしたけれど、
全然ごまかせていないかもしれない
だって気になるんだもん。
他の人とは話せないし。

肝心の彼は同担の女の子のほうが話しやすいようで、
指示を出すときはいつも彼女に出していた。

わかる。彼女めっちゃ話しやすいもん。
彼女のことはわたしも好きだから、
わたしはそんなことで妬いたりなんかしない。
わたしにも1度指示を出してきたけれど、
目も合わさず何も言わずに、
次はこれと視線をカゴの中に送るだけだった。

視線だけで指示を出すのは、
もしかしたら彼の得意技なのかもしれない。


わたしは高校生のときも好きな人を見過ぎて、
彼とすれ違うときにわくわくしていたら、
彼は壁に首ごと顔を向けて、
わたしを見ないようにしていたことがある。

きっとわたしの視線は男性には重すぎるのだ。
ごめんね好きな人。何もしないから許して。
今回もどうもあのときと同じ感じがしてならない。
あれはもう16年も前の話なんだけど。
おばさん16年何してたのかな。(遠い目)

今日は珍しく彼がタイミーのQRコードを持っていた。2回目だ。
その直前に彼は昨日髪を切ったのではという話をしていたので、
同担の女の子はわたしの好きな人に普通に、

「髪切りました?」


と聞いた。
彼女のこういうところが大好きだし、
わたしにはとてもできない。

わたしとそんなに年変わんなさそうなのに、
やっぱすげえよこの子…つよすぎ。

しかも驚いたことに彼は
「もう3か月くらい切ってない」
と会話を続けたのだ。あの無口な彼が。
やっぱり同担の女の子は好かれているのかもしれない。実は付き合ってたりして?
彼女ならわたしよりも彼と合いそうだ。
とても敵わない。

わたしもその後頑張って、
「切ったかと思いましたぁ!」と言い、
今しか言えねえと思ったので、

「でも長いほうが似合うと思いますぅ!!!」


と結構大きめの声で言ってしまった。
やば!!!何言ってんのわたし!!!
彼は次の人にQRコードを向けたまま、
「あぁそう」と言ったかもしれない。
(また記憶がない)


なんか彼女と2人で彼と話すと、
ライブハウスの物販か、
サイン会の最後のほうみたいな感じになるのだ。
(きっと伝わる人には伝わる例え)

たぶん彼女も追っかけやってたのかなと思う。
今度聞いてみよう。

わたしは当時も全通する女の子達とつるんで、
いつもきゃあきゃあ言っていた。
全通女子とは推しが違ったので、
彼女のほうがわたしの推しと普通に話していて、
「彼サイン会のときとか普通に話してくれるよ」
と言われても、
「わたしのとき無言だもん。わたしには絶対無理ぃ〜!!!◯◯ちゃんすごすぎ!!!!!」
とお酒を飲んで騒いでいた。
あのときと全く変わらない。見事にそのまんまだ。
あれはもう10年くらい前のことなのだけど。
おばさん10年何して…(以下略)
そしてやっぱり彼は推しなのか。
亡くなった推しが憑依しているのか。


三浦さん、

わたしの好きな人に憑依するなら、

あのときのわたしの何が駄目だったのか教えてよ。



終わってからお手洗いで鏡を見たら、
頬が真っ赤になっていた。
暑い工場でよかった。
彼のせいで赤くなったのか暑くて赤いのかわからないから。

わたしはまた同担の女の子と


「わたし明日恥ずかしくて1階に行けなぁい!!!」


と騒いで帰った。
同担の女の子は、
「きっと変な2人だと思われてるね」
とちょっと心配そうだった。
ごめん。ここはライブハウスではなかった。
おばちゃんは工場で働く33歳だった。

でももしわたしのことが嫌いなら、
彼はバッサリ髪を切ってくるかもしれない。
そしたら意外と冷めちゃったりしてとも思うのだ。

(わたしは髪が長い男の人が好き)

そして明日は何も言わなかった顔をして普通に働こう。
寝たら忘れたのねって感じで。
もし明日も彼のところに行ったら、
なんとなく彼はわたしを遠くのポジションに送りそうな気がする。