心霊体験をしたので神社に行ってみた

昨夜は都会の駅裏の風俗街にある、
古くてやっすいビジネスホテル(なんと1泊3900円!)に泊まっていたのだけど、



わたしは初めて、

ホテルで金縛りに遭いかけた。




わたしには霊感はない。
添乗員時代も毎晩のようにホテルに泊まっていたし、
昔は仏壇が置いてあったと噂されていたいわく付きの部屋とか、
霊感のある添乗員やバスガイドさんが、
ベットの下に子供がいたとか、
「客室係の〇〇です」と言って夜中に人が入ってきたと言っていたホテルにも何度も泊まったけれど、 
鈍感なわたしは何も感じなかった。 
霊感のある添乗員曰く、


わたしのような冷たい人間には、
霊も寄ってこないんだそうだ。



たしかに霊感のある人達は、
みんな優しくて、
話しているだけでも安心感のある人が多かった。
生きてる人も寄り付きたくなるような、
温かみのある優しい人達だから、
霊も呼び寄せてしまうのは、
なんとなくわかる気がした。
じゃあわたしは大丈夫だ。(開き直り)


そんなわけで安心して添乗員の仕事も続けられたし、
今も何も気にせずにホテルに泊まっている。
1人だし年齢的なものもあるのか、
よく角部屋にもあたるけれど、
いつも何も起きない。
だからわたしは値段とアクセスさえ良ければ、
多少古くても汚くても平気で泊まる。

20代前半の頃は本当にお金が無かったので、
1人で西成の1泊1500円の宿に泊まったこともあるくらいだ。



昨日の宿は、
駅裏の風俗店が立ち並ぶ古くて汚い街の中にあって、
外を歩いていても、
外国人や酔っ払いやホームレスばかりで、
久しぶりにこんな治安の悪そうな場所に来てしまったとは思ったけれど、
わたしももう若くないし、
ライブハウスに通っていたときは、
いつもこういうところで出待ちしてたし、
そんなに気にしていなかった。



ホテルはとても古くて、
いかにもこの辺の風俗店で遊ぶサラリーマンが泊まりそうな感じだった。
部屋に入ると一番最初に目のつくところに、
有料チャンネルの案内があって、
なんだか紗倉まなちゃんに迎えられたみたいだった。
でもフロントのおじさん達は、
今時珍しくめっちゃプロのホテルマンっぽかったし、


1泊3900円じゃ文句は言えない。



元々は5000円くらいの宿に泊まるはずだったので、
宿泊代がかなり浮いて助かったのだ。
どうせ翌朝も始発で出るので寝るだけだから、
壁がかなり薄いのもポットすらないのも我慢した。



昨日のライブで推しにふれて、
ご機嫌でビールを飲んで23時半頃には寝たと思う。
耳栓をしているのに、
外で騒ぐ人の声も車の音も、
隣の部屋の人が立てる音も全部聞こえるくらい、
壁の薄いホテルだった。




夜中に人の気配を感じて目が覚めた。
最初は夢だか現実だかわからなかったけれど、



寝ているわたしのすぐ後ろに、

男性も横になっている気がした。





スーツを着た小太りのおじさんみたいなイメージだ。
やっぱりこういう宿に女1人で来たのは、
ちょっとマズかったかなと今さら思った。

絶対に見ないように目を固く閉じていたけれど、
後ろからどんどん近づいてくるような気がして、
背中にピッタリとくっつかれているみたいだった。
めちゃくちゃ怖くて動けなくて、
わたしはなぜか「お母さん!」と夢の中で言うと、
(こういうところが完全に実家暮らしのアラサー女)
目が覚めて身体がやっと動いたような気がした。



恐る恐るスマホの画面だけ覗いてみると、
まだ午前1時半だった。 
さっき寝たばっかりじゃん。
こんなにクタクタなのに。
なんかやばい気がした。



わたしは今までいろんなホテルに泊まったけれど、
こんな嫌な感じがする部屋は初めてだ。





お酒も飲んじゃったので、
ちょっと朝の出発を遅くする予定にしていたけれど、
わたしは怖くなって、
元々の予定通り始発で出発することにした。
早く出たほうが良いような気がしたし、
わたしも早くこのホテルから出たかった。



その後なんとか気をそらして寝て、
朝起きてから大島てるで一応見てみた。
ここのホテルで死体発見と書いてあるけれど、
部屋番号が全く違う。
ホテル名で検索しても特に心霊とは出てこない。
でも今夜このまま家に帰ったらちょっとまずいかな、
入るとき母親に塩でもかけてもらおうかなと考えて、


わたしはふと、

神社に寄ることを思いついた。



今日行くところの周りに神社がないか調べた。
小さいところならありそうだからお参りしてこよう。




始発に乗って4時間半普通列車で移動して、
目的地に行こうとすると、



まさかの臨時休業だった。




え!HPは見てきたはずなのに、
なんでわたし気づかなかったんだ???ショック…
しかしどうしようもないので、
観光案内所に寄って行けそうなところを調べた。
大本命の観光地しか興味が無かったので、
今さら他の場所に行くことになっても、
わたしは全然わからない。
でももう荷物は預けちゃったから、
今から移動するのはもったいないし、
ここは観光地だから時間は潰せるはずだ。




季節のお花を見られるイベントがあったので、
わたしはそれを見に行ってみようと決めた。


そこの近くには、

有名な神社があるようだ。




そういえば観光案内所でも、
神社はどうやって行くのかと聞いている人がいた。



ラッキー!
これはちょっとお祓いできるかも!?




イベント会場に向かうバスに乗りながら、
わたしはなんか呼ばれてんだろうなと思っていた。
あんなに行きたかった観光地だから、
事前にしっかり調べていたはずなのに、
まさかの臨時休業のお知らせを見逃していて、
結局お花のイベントと神社に行くことになった。
疲れているから朝だってこんなに早く来るつもりも無かったのに。



でもこういうことがあるから、

旅行はいつも楽しい。




寒い地元ではまだ咲いていないお花を一足先に見て、
観光客がたくさんいる神社にお参りしてきた。
わたしはもちろん、
「昨日は推しに触らせてくれて本当にありがとうございました。この後もまたよろしくお願いします。」
と神様にお礼を言ってきた。
(こういうときだけ律儀)




…そしてまた縁結びの神社じゃないか!





わたしいよいよ好きな人と結ばれるんじゃないかと、
毎度のことながら期待してしまう。
去年もこれが一体何回あっただろうか。
今度こそ、
今度こそご利益があったら、
周りの独身女性達に全力でおすすめするし、
口コミにもがっつり書いて協力するつもりだ。



だからお願い、
神様そろそろわたしと好きな人を結んでくださいな!!!!!




明日の夜は早速好きな人のところに行きますので、
よろしくお願いします。(土下座)