会社で推理をするアラサー
今日は本業の会社の月1度の出勤日だ。(お盆無視)
普段在宅勤務のわたし達が珍しく出勤するせいか、
いつもオフィスは重くて暗い空気に包まれる。
みんな眠気と空腹との闘いなのだ。
いつも家で自由に動いてるからな!!!
朝6時に起きて、
洗濯とお弁当作りとゴミ捨てをしていたら、
また化粧をする時間が無くなった。
久しぶりにアイシャドウをしていない顔を見たら、
寝起きみたいなひどい顔だ。
でも週末はまつ毛パーマの前に工場に行くので、
アイメイクができない。
あまり今日ガッツリメイクをして工場に行ったら、
週末ちょっと気まずいから仕方ないと言い聞かせた。
まぁ誰もわたしの顔なんか見ちゃいないと思うけどさ!
オフィスの席と席の間隔は離れているし、
スマホを見ていても怒られないので、
わたしは先月はデスクで遠征の計画を立てていた。
(過去記事参照)
今月はやっと秋の予定が入ってきたので、
好きな人の工場の上限を計算している。
(…あれ?10月働ける土日が2日しかない??)
タイミーは去年12月から今年11月までの1年間で、 同じ会社で28万円までしか稼げない上限があるため、
本気で通いつめれば3ヶ月くらいで慣れた会社に行けなくなってしまうのだ。
わたしはとにかく好きな人に忘れられないように、
あとは仕事を忘れないように、
月に1度はあの工場に行くようにしていた。(必死)
そういえば来月の運送会社の募集は出るだろうか。
わたし月末までびっしりタイミー入れちゃったから、
他の会社で働いてるときに出たらやべえな、
もしあそこに行けなかったら、
また変なとこで働かないといけなくなる。やだなぁ。
来週再来週あたりはしっかチェックしておかなきゃななんて考えていたら、
その数分後、
まるでわたしの脳内を見透かされたかのように、
運送会社の来月の募集が出た。
て、テレパシー???
いつもこんなに早く出ないのに!!!
わたしは仕事の手を止めてひたすら申し込んだ。
来月も全通だ。(ライブみたいに言うな)
慌てて申し込んだけれど、
他に誰も申し込んでいる様子がない。
いつもの女の子はまだ来ないのかな。
きっと募集は見ていると思うし、
あの人また全部申し込んでるなって笑ってるかもしれない。
今月もまだ埋まっていない日があるけれど、
わたしは今月も全通なので、
この会社、わたししか申し込んでない…
事務の人にも絶対変な女だと思われてるに違いない。
たぶんお盆で仕事が暇だから募集出したんだろうし。
もしかしたらわたしのプロフィールくらい暇つぶしに見ているかもしれない。ひぃぃぃぃぃ。
でも心配してたことが即解決したし、
わたしは好きな人の工場に通うよりもあの運送会社に通っていたほうがメンタルが荒れないし、
経済的な不安も、
他の会社に行かなければならない不安も消えて、
わたしはすごく身体が軽くなった気がした。
そろそろまたあそこで働きたいな。
1週間ぶりに力仕事をしたら
きっと身体はボロボロになるだろうけど!
お手洗いを済ませて廊下に出たら、
知らない若い男の人がこちらに向かってきた。
同じフロアの会社の人だろうか。
うちは郊外の小さいビルなので、
一応「お疲れ様です」と挨拶をしたら、
知らない男の人は「お疲れ様です」と返してくれた。
やっぱり普通はこうだよねえ!!!!!
「お疲れ様です」ってすれ違ったときに言われて、
何も言わずに頭をブンブンと3回振るだけの男なんてやっぱりあいつしかいない。(前回記事参照)一体どこの国の挨拶だよ。
わたしは声が小さいから、
聞こえてなくて無視されるのはよくあるけれど、
昨日は絶対に聞こえていたと思うし、
いろんな現場のいろんな人達を思い出しても、
あんな反応をする人は他にいない。
クソ陰気なパン工場の人達だって、
階段ですれ違ったらみんな挨拶は返してくれた。
わたしだって嫌いな人に挨拶されたら目は絶対に合わせないと思うけれど、無言はない。
そんなつまんないことで敵を作りたくないし。
やっぱり彼はちょっと変な人なんだろうか。
繁忙期なのに早退して3連休取ってたしな…。
他のタイミーにもああなのか是非見てみたいけれど、
あの工場に来るタイミーは話さない人が多いので、
たぶん彼に挨拶をする人のほうがレアな気がする。
だからわたし嫌がられるのかな…。
わたしは彼に惚れているし、
たぶん好きバレもしているから、
彼にとっては気まずくてめんどくさくてめっちゃ嫌な女なのはわかるけれど、
もしかしたら彼は何の感情も持たれてない人にも、
平気であんな失礼な態度を取る人なんだろうか。
え、それはちょっと引く。人としてどうなのと思う。
いくら年下といえども、いい年こいた大人でしょ。
いやでももしかしたら、
わたしが4日ぶりに彼を見れて、
心の底から嬉しそうな顔をしてしまっていた可能性もある。
デレてたか!またデレちまったかわたし!(猛省)
わたしは彼が休憩室にいるのは知っていたから、
心の準備をしてすました顔で余裕の笑みを浮かべて自然に挨拶したつもりだったけれど、
全く演技力のないわたしは傍から見たら、
大好きな飼い主を出迎える犬がちぎれそうなくらい尻尾を振るように、
ウッキウキで歩いてきて誰が見ても嬉しそうに見える顔をしてめっちゃ話したそうに声をかけてくる超変な女だったかもしれない。
それで「なんだこいつきもちわりいなやめてくれよ」という無言だったのかもしれない。
…やばい図星かもしれないなこれ。
自分でも情けないことに全く否定できないのだ。
マスクしておいたほうがよかったのかもしれない。
変なのは彼じゃなくてわたしなのかもしれない。
また警戒されたかも。つらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。
そんなことを考えながら仕事しているのだけど、
リネン工場と窓なしの倉庫で働き慣れた身体には、
エアコンの効いたオフィスは寒すぎて気が散る。
そして午後もまた眠気との闘いが続いているのだ。