アラサーで５回転職した私が思うこと

私は今まで５回転職しています。アラサーで５回転職ってあんまりいないと思うので、これだけの回数転職してきた私が思ったことを正直に書いていきますね。

結論から言うと、私のようによく考えず何となくその仕事が嫌だからと転職するのはあまりおすすめしません。（パワハラやセクハラなど精神を病む可能性があったりする場合は逃げるべきです。）

私自身は、入社したては覚えることもたくさんあるし、気を張っているので毎日刺激的で楽しく過ごせるのですが、ある程度仕事を覚えて慣れてくると職場の人間関係だったり給料面だったり嫌な部分が目につくようになってきて、それがコップに水を注ぐみたいにストレスとなって溜まり、ある日急に「もう会社行きたくない、辞める」と辞めてしまうのを繰り返す感じでした。

会社としては、やっと戦力になってきたかと思ったら辞められて「ふざけんなよ」という感じだと思うし、自分でも迷惑になってしまうのはわかってるけど気持ちは辞める方向から１ミリも動かない。

辞めた後は罪悪感もあるけど、「まだ２０代だし、すぐ新しい仕事も見つかるはず」と軽く考え、実際コロナになる前はすぐに新しい仕事が見つかっていました。

でも、コロナが流行り、田舎でも求人の数は減り、いい条件の求人には応募者が多く集まるようになり、今までのようにはいかなくなりました。ハローワークに職業相談に行くと、「どうしてそんなに転職回数が多いのか」「忍耐力がないんじゃないか」「もっと真剣に将来について考えた方がいい」と窓口のおじさんに延々と諭され途中で帰ることもありました。

その時は「私の何がわかるの？」と不快感しかありませんでしたが、やっぱり人生の先輩が言ってくれることってボディーブローのように後から効いてきて、社会人になってからはじめて仕事について真剣に考えることに。

家だと集中できないからノートとペンを持ってカフェに行き、まず自分の気持ちについて素直に書いてみると、まず初めに出てきた言葉は「こんなはずじゃなかった」という言葉でした。

高校生の時から弁護士になりたくて大学で法律を学んでいた時の自分は、その職業に憧れて毎日キラキラした気持ちで学校に通っていました。でも、授業の一環だったり、学校のカリキュラムの一環で弁護士という職業の人たちと関わる中で、弁護士という仕事は私が思っていたような仕事ではなかったことを知りました。

みんながみんなそうではないけれど、弁護士という仕事は正義の味方でも何でもない。仕事であれば、相手が犯罪者だとわかっていても無罪になるように動かなければいけないし、ドラマで描かれるような感動的な話なんて氷山の一角でしかない。弁護士になりたいという私の気持ちはどんどんしぼんでいきました。

その後、学んだ法律の知識が活かせるかもしれないと思い、大学と予備校に並行して１年間通い行政書士資格を受験したのですが結果不合格。予備校代を出してくれていた母からは「どうせ失敗するんだったら挑戦しなきゃよかったのに」と厳しい言葉。決して裕福ではないのに大学も予備校も通わせて受からなかったらそう思うよなぁとすごく申し訳ない気持ちになると同時に、「もう無理なことには挑戦しない」「私は平凡な人間なんだから夢なんか持たずに普通に生きよう」と決めました。

そんなふうに自分の気持ちを押し込めてきたから何をやっても続かない自分になってしまったのか。

勝手に拗ねて、自分の気持ちに蓋をしてきたのは自分。仕事を辞める決断をして何回も転職を重ねてきたのも自分。日本は昔と比べればだいぶ転職は悪みたいな風潮はなくなってきたけど、やっぱり私の社会的信用度はかなり低い。これは避けられない現実だし、向き合わなければいけないところ。

今私は無職で、正社員だけでなく派遣やパートの面接も受けているけれど３社から不合格通知をもらった。就活時代よりも多い数。

でも、こういう状況になったからこそ「次の職場では長く働きたい」という気持ちが初めて湧いてきた。（社会人としては遅すぎるのかもしれないけど）

全然後悔がないと言ったらウソになるけど、この前読んだスピリチュアルの本には「人生に無駄なことはない」と書いてあった。どうやら生まれる前にこの世で経験することを年表みたいに自分で決めて生まれてくるらしい。それが本当だとしたら、私がこういう経験をしているのは何か意味があるのかもしれない。たとえば、転職するかどうか迷っている人に「転職は何となくですると後々自分が大変になるよ」と伝えるためだったりね。

転職を繰り返すと大変だということは身をもって知ったし、経験として書き残したから、ここからの私は次のステップに進まなければいけない。

「転職繰り返して大変だったけど、今はこんなふうにちゃんとやれてるよ」「私でも大丈夫だったから同じような経験してる人がいても大丈夫だよ」と伝える側になるために。そう考えると少しやる気が出てきた～

最後にまとめると、何となくで転職を繰り返さない方がいい。（大体の人はわかってると思うけど）

これがアラサーで５回転職を経験した私の結論です。