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【ドット絵】棒の振り方

今回の記事では、何となく『棒の振り方』というシンプルなドット絵アニメーションを作ってみようと思います。

ゲームでよく使われるような武器「剣」ではありません。敢えて地味目な武器として、『棒』を振ってみたいと思います。

基本形を設計する

まずは棒を振るドットキャラの基本形が無いと何も始まりませんので基本形を用意したいと思います。

ただ、どんな基本形でもいいわけではないので、先々を見据えて、しっかり設計しましょう。

この最初の『設計』が何よりも重要です。

できるだけ描きやすいように、角度はサイドビューを想定して、棒が似合いそうなキャラを作成してみたいと思います。

▲頭に金の輪っかをはめた、尻尾のある少年です

こんな感じで、取り急ぎ基本形を作成してみました。

動かしやすいように、今回はチビキャラにしています。小さい上に、描き込み量も必要最低限です。

え?棒が長すぎないかって?
棒の長さに特に深い意味はありません。すみません。
(単に普通の棒だと面白くないかな、と思っただけです。)

では、早速、棒を振らせてみましょう。


キーポーズを作成する

棒を振る一連の動きに対して、まずはキーとなるポーズを作成していきます。

剣を振る動きのキーポーズは、

①棒を構えたポーズ(基本形)
②棒を振り上げたポーズ(溜め)
③棒を振り下ろしたポーズ(解放)

の3つです。

『①棒を構えたポーズ』は、先ほど作成したポーズになります。

なので次に制作するのは、『②棒を振り上げたポーズ』ですね。


棒を振り上げる

今回はチビキャラですので、細かい点は抜きにして、思いっきり全身を使った「わかりやすいポーズ」を揃えていければと思います。

全身を使って、棒を持ち上げるようなポーズを描いてみましょう。

▲重そうな棒を持って、おもいっきりジャンプしたポーズ

こんな感じで、飛び上がった感じの『②棒を振り上げたポーズ』が、できました。(そんなに振り上げていないように見えますが、とりあえず細かいことは気にせず、どんどん進めていきましょう…!)


棒を振り下ろす

『③棒を振り下ろしたポーズ』を作りましょう。

『②棒を振り上げたポーズ』から、できるだけ大きくポーズを変化させたほうが、インパクトの強い攻撃という印象になります。

大きく振り上げた棒を、思いっきり地面に叩き付けたポーズにしてみようと思います。

▲棒を地面にビタンッと叩きつけたポーズ

こんな感じで、全身を大きく捻り、棒を振り下ろしたポーズが作成できました。


キーポーズを繋げて動かしてみる

作ったキーポーズを順に繋げて表示してみて、動きの流れやポーズに違和感が無いか確認してみましょう。

▲3枚だけのシンプルなアニメーション

ポーズとしては、問題無さそうですが、やはりアニメーションとしては、絵の枚数が少ないので、パタパタして動きが粗く見えます。

次はキーポーズの間に「中割り」として、絵を追加してみましょう。


中割りを作成する

まずは、各キーポーズをそのまま中割りに流用し、動きの流れを何となく作ります。

▲浮遊感を追加して、溜めを強調してみました

中割りの枚数や動きの流れが何となくイメージできたら、中割りの絵を少しずつ描き換えていきましょう。

「①棒を構えたポーズ」から「②棒を振り上げたポーズ」にかけて、細かな動きを追加していきます。

▲髪や尻尾等、細かく丁寧に動かしています

こういった細かな慣性の動きを組み込むことがリアリティとなり、説得力のあるアニメーション表現に繋がります。

「②棒を振り上げたポーズ」から「③棒を振り下ろしたポーズ」にかけては、中割りを入れず、動きの滑らかさよりもスピード感ダイナミックさを優先したいと思います。

▲小さな動きが丁寧だと、大胆な大きな動きの違和感も消えます

中割り枚数を少なめにしている分、振り下ろした後に絵を多く追加することで、「棒を振り下ろした」という動きを補足することができます。

これで、「棒を振る」というアニメーションが、ざっくりと作成できました!


仕上げのクオリティアップ

あとは、自己満足になりますが、細かな点をクオリティアップしてみたいと思います。

誰もこだわらないような点を「どこまで変態的に(?)こだわれるか」で、『差』がついたりしますので、時間が許される場合は、とことんこだわりたいものです。

今回は、下記の点にこだわって仕上げてみたいと思います。

・待機アニメーションを追加する
・エフェクトを追加して派手さをアップする
・動きをよりダイナミックにする

これらを順に反映させてみたいと思います。


待機アニメーションを追加する

待機アニメーションを追加して、常に何か動いているようなリッチなアニメーションにしたいと思います。

▲尻尾をくねくね動かしてみました

待機アニメーションが入ると、全体の動きのクオリティが上がったように見えますね。


エフェクトを追加して派手さをアップする

棒を振り下ろす時に、棒に残像エフェクトを追加してみようと思います。

▲せっかく長い棒を持っているので、エフェクトも大きくしてみました

絵としての面積が増して視認性が上がる共に、棒の軌道もわかりやすくなりました。


動きをよりダイナミックにする

棒を大きく振り上げるようにして、振り下ろしに勢いを加えてみようと思います。

▲滞空時間を長くして溜めを強調してみました

勢い余って、棒が折れてしまう表現も入れてみましたが、破壊演出が入ると、派手になりますね。

さりげなく、「バンッ」という文字も跳ねるような動きにして、全体も少し揺らしています。

これで、「棒を振る」アニメーションの完成です!


最後に

今回、特にオチが何も思いつかなかったのですが、棒を振るというシンプルなアニメーションを作ってみました。

この記事を見ていただいた方にとって、何か参考になったり、面白いと感じていただける部分があればいいのですが、、、

オチの無い記事を書いてしまって申し訳ございません~!
お粗末様でした~!


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