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【ドット絵】何となく後ろ回し蹴りを作ってみる

たまには、手の込んだアニメーション作成しようと思ったので、『後ろ回し蹴り』を作ってみようと思います。

フットワークやパンチのアニメーションは比較的作りやすいのですが、後ろ回し蹴りはそこそこ大変です。描かないといけない絵が多くなりますので…。
でも、たまには頑張ってみようと思います。


1.基本形を作成する

まずは、後ろ回し蹴りをさせるキャラクターを作成する必要がありますので、ささっと簡単に『ラフ』を描いてみましょう。

▲基本形のラフ

できるだけ動かしやすいシンプルなデザインをイメージして、マウスでポチポチと簡単にラフを描いてみました。

髪をあまり動かさなくていいように、帽子を被せています。

次に、このラフを『線画』として整えていきます。

▲基本形の線画

ドットの並びに規則性を持たせながら整理していきます。この過程で全体のバランス調整も行います。
個人的には、この線画作成の工程が一番楽しいです。

線画ができたら、次は色を乗せていきましょう。

▲基本形の清書

色を乗せて、影をつけてみました。
アニメーションさせる時に面倒にならないよう、できるだけシンプルな色数と影の付け方にしています。(あまり描き込みを増やしてしまうと、制作途中で気力が尽きてしまう可能性がありますので…)

基本形の清書段階では、気になるところは徹底的に修正し、何度も何度も見返して調整しています。
基本形のクオリティが低かったり、気に入らない箇所があると、アニメーションさせても違和感がずっと残り続けることになりますので。 
(ちなみに、全体を淡い色調にしているのは、特に意味はありません。何となくです…)

今回の基本形を制作する際、何気に大切にしたポイントとしては、
・肘や膝、肩等、体の『関節の存在』がしっかり感じられるように描くこと
・ポーズに合った説得力のある衣服の皺を入れる
という点があります。

納得のいく基本形が完成したら、次はいよいよ後ろ回し蹴りのアニメーション制作に入ります!


2.後ろ回し蹴りさせてみる

まずは簡単に動きの流れをざっくり作ってみましょう。できるだけ早い段階で完成形をイメージできるようにすることが大切です。

▲後ろ回し蹴りのラフアニメ

めちゃくちゃ粗いですが、何となく後ろ回し蹴りしていることは伝わりますでしょうか…。

私の脳内では、なんとなく後ろ回し蹴りの完成形がイメージできたので、このまま各コマの絵を整えていきます。

▲右足を振り下ろす直前のポーズラフ
▲右足を振り下ろした直後のポーズラフ

一コマ一コマ、形を整えながら、見映えするポーズになるよう調整していきます。

後ろ回し蹴りなので、この動きの主役は『右足』になります。ですので、シルエット的に右足が目立つようにすることも大切です。

ドットを整えながら、何度も何度もアニメーション再生を繰り返してチェックし、微調整を何度も何度も重ねていきます。
(どうしても納得がいかない時は、コマ毎のポーズを丸ごと作り替えたりもします。妥協しないことが大切です。

「体のパーツサイズは各コマで維持できているかどうか」「影の形状は各コマで繋がってみえるか」「右足の位置は綺麗な弧を描けているか」等、そういった観点でも繰り返し確認して調整します。

▲後ろ回し蹴りの清書アニメ

連日連夜、ドットをポチポチと調整し、無事に何とか一通り手を入れ終えることができました(疲れた…)。

・・・が、後ろ回し蹴りということを考えると、脚を回し切った後の右腕が邪魔に見えてきて、回転後の上半身の軸の傾きも気になってきました・・・。(行き当たりばったりで何となく作ってしまうと、よくあることです…。反省。)

このまま完成したものとして終わるとモヤモヤが残りそうなので、もう少し手を入れてみようと思います…!


3.後ろ回し蹴りとしての最終調整

修正したい点としては、下記の二点になります。

①右脚を回し切った時の右腕の位置を上げる
右脚を回し切った後、右腕と右脚が被っていて、右脚が目立ちにくくなっているので、右腕を中心に少しポーズを変更する。

②上半身の軸を真っすぐに起こし直す
体を回転させたあと、上半身が手前に傾きすぎてバランスを崩しているので、上半身の軸の傾きを減らす。

この二点を中心に最終調整を入れていきます。
再び、ポチポチポチポチとドットに手を入れていきます。

▲後ろ回し蹴り 完成

数時間後、こんな感じで仕上がりました。

後ろ回し蹴りをした後の右脚が目立つようになり、上半身もバランスを崩しておらず、回し蹴りを終えた直後に、すぐ次の行動に移れそうな感じが出ました。(この点、何気に大事ですね。)


突然何となく、後ろ回し蹴りを作ってみましたが、今回の記事はここまでとしたいと思います。(見れば見るほど気になる点が新たに出てきてキリが無くなるので。)

スタッフから「たまにはnoteを更新してください!」とリクエストがあったので、久々のドット絵記事の投稿でした。
お疲れ様でした~。


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