演目タイトル【星月夜】
「真新しいコートを見せたい人がいる 早足でいく赤坂見附」
これ私が学生時代に授業で作った短歌です。
短歌とか俳句とか詩とかすごい苦手で。
これええやろ!って自分で思っても周りに「いや、よく意味がわからん」て言われて凹むことの方が多かったです。
そんな時、この短歌だけ先生に唯一褒められたんですよね。
友人もこれは好きって言ってくれる子がいたり。
それがすごく嬉しくて。
だからこの句だけ、自分が作ったものの中で唯一覚えているんです。
当時、真新しいコートを買うお金もなければ赤坂見附に降り立ったこともありませんでした。完全に想像です。
そんなことをふと演目を作っている時に思い出しました。
「星月夜」って演目です。
ゴッホの作品にこういったタイトルがありますが全く関係ないです。
星の光が月のように明るい夜って意味だそうです。
当時の教科書に載っていたからこのタイトルにしました(安直)
今週まさご座さんで新しく出しました。
衣装として新しいコートを買いました。
原宿ラフォーレの上から下の階まで全部試着して、ちょっと奮発して。
なんだかすごくワクワクしました。
それをお客様に「見て見て!」っていう感じでステージに立ってます。笑
自分が当時つくった句についてやっと、「こうやって好きな人にコートを見せるのってこんな嬉しいことなんだ」
って腑に落ちました。
そんなこんなで「星月夜」って演目を作りました。
私の今の目標って「見た人を元気にするもの」ってのが共通テーマです。
とにかくね。
ずっと、ある有名人の方がこの世からいなくなったことが私の心の根底にこびりついています。
引っ張られるなって言い聞かせてもどうしても思い出してしまいます。
感受性が豊かってなんにも得しないなって思うんですよね。ただ苦しいだけです。
彼がこの世から去ったのが金曜日の夜だそうです。
なんだかその彼の選択がわかる気がするんです。
【華金】て言葉があるのと逆に、寂しい金曜日の夜だって必ずあります。
好きな人と過ごしてワクワクするような夜。
このまんま眠ることなく続く夜。
それとは逆にどうしても一人ぼっちの夜だってあるじゃないですか。
心細いなとか。このまんまいなくなっちゃおうかなとか。
そんな眠れない夜。
私は誰かの中にあるそんな夜をどうしても消したかった。
だからこの演目を作りました。
私にもあります。金曜日の寂しい夜。
そんな夜をこれを観たお客様が乗り越えられればいいなって思いです。
朝は必ず来るので。
まあ、こんなこと書いてもまだまだステージまとまりきっていません!
急遽まさご座さんで出したのは個人的にこの劇場に救われたからです。
いやそんな大義名分掲げても仕方ないか!
とにかく一見さんにも楽しんで頂きたいステージを目指しています。
朝練やるからもう寝るよん!
おやすみ💤