はじめに
魔法社会は他国に対して威圧的・挑戦的な存在ではない。しかし、北西方向には宿敵『北方騎士団』が座し、同時に、社会の内部にも、例えば近時であれば、『奇死団』や『三医人』の革命軍、『魔法社会の裏切り者』などの反乱分子といった脅威が存在して、内外に敵を抱える状況にある。また、すぐ東に位置する『東の隣国』とは良好な外交関係を築いてはいるものの、そのさらに東や南方の諸国には、経済的・文化的に成熟する魔法社会への影響力行使を目論む者がいるのもまた事実である。そこで、中央政府とアカデミーは、国防と治安維持の為に強固な軍事機構を備えているのであった。
軍事および治安維持機構は中央政府とアカデミーの二重構成となっており、非常時には相互に連携して内外の敵と対峙することとされている。しかし内実は厳格な縦割りとなっていて、しばしば指揮命令系統の乱れと連携の不備が指摘されるところであった。
以下に、現下の魔法社会の軍事機構について解説しよう。
1 軍事機構の概要
軍事機構は、大きく分けて『国防部門』、『治安維持部門』、『自警部門』に分類されており、それぞれについて中央政府の指揮下にあるものとアカデミーの独自指揮に服するものが存在する。
1-1 国防部門
1-1-1 中央政府旗下の部隊
1-1-2 アカデミー旗下の部隊
常設魔導士隊
魔法使い緊急即応部隊
アカデミー最高評議会近衛親衛隊
白銀の銃砲団
1-2 治安維持部門
1-2-1 中央政府旗下の組織
1-2-2 アカデミー旗下の組織
1-3 自警部門
1-3-1 中央政府旗下の部隊
1-3-2 アカデミー旗下の部隊
2 中央政府旗下組織詳述
2-1 国防部門
【1】常設魔法国防部隊
【2】連合術士隊
【3】ルビーの特殊銃砲団