身につけたデバイスが自分の思考を常にネット接続する未来への妄想
1年ほど前からApple Watchを使うようになった。アクティビティ(移動距離や運動など)とヘルスケア(歩数や心拍数)など便利な機能がたくさんあって気に入っている。
初めてのスマートウォッチで他社製品は知らないけど、やはりApple製品はツボを押さえているとうか、操作や使用感にストレスを感じさせない設計はさすがだと感じる。文字通り「手放せないデバイス」になっている。
ところで、「音声メモ」にハマっている時期があった。
「ボイスメモ」に吹き込むだけなんだけど、Apple Watchでは録音がワンワンタップで簡単にできる。
トップの画面に、ボイスメモのアイコンを置いておけば、ふとアイディアを思いついたときに、腕時計のアイコンをタップするだけで録音できる(アクセシビリティの設定をすればタップすらしなくても可能)。とても便利だ。
録音の音質もけっこう良くて、そのまま音声配信アプリでのラジオ収録にも使えるくらい。
身につけるデバイスで、思ったことを録音して、その音声をネットに投稿。
これを発展させて考えていくと、エンターテインメント(さらには日常生活)の形が変わると思った。
たとえば、アイドルの人が身につけたデバイスをネットに常時接続して、
日常生活をすべて配信する、とか。
YouTuberとかで既にいそうですね。
でも、さすがに映像で常時接続はちょっと、という人でも音声なら・・
という人はいそうな気がする。
不特定多数の人でなくても、家族だけとか、友達だけと常時接続みたいのはアリという人もいるだろう(イジメの問題などについては考える必要があるけど)
それによって何が起きるのか、ちょっと妄想してみると面白い。
離れた場所でもコミュニケーションできる
ジョギングしながらオンライン会議
遠距離恋愛の恋人が常に接続して会話(話さなくても繋ぎっぱなし)
別々の場所で同じ映画をみて、リアルタイムで感想や意見を言い合う
などが思いつく。書きながら、これは既に実現している人がけっこういそうだと思った。これくらいの世界はもう現実化しているかもしれない。
ただ、デバイスがもっと進化すると、より自然になると思われる。
たとえばマイク付きの骨伝導イヤホンみたいな身体埋め込み型のデバイスで音質が32bitとかになってくると、もう隣にいるのと外国にいるのとで音質的には変わりなくなる。
さらに飛躍させて、映像付きのコミュニケーションになっても、進化したVRゴーグルは映像が超リアルで、音質も現実と遜色なくなっていくはず。
それ以外にも、「温度」とか「匂い」とか「皮膚感覚」とかまで再現できるようになるかもしれない。
そうなると、現実とバーチャルの差がなくなっていって、世界はより「メタバース」に近づくんだと思う。
すごく楽しみだし、すごく怖くもある。
できるだけ長生きしようと思う。