米ホワイトハウスのサキ報道官、ロシアの戦争犯罪追及に「あらゆる支援を」としながら、ウクライナ軍のロシア兵捕虜殺害は「確認してない」! ウクライナ軍への訓練や兵器供与で戦争煽り「すべて防御的」と強弁! 2022.6.18
(文・IWJ編集部 文責・岩上安身 2022年6月18日アップ)
2022年4月6日、米ホワイトハウスのサキ報道官がブリーフィングを行ったが、それはウクライナ危機をめぐる米国の政策の矛盾があふれ出るものだった。
サキ報道官は、プーチン大統領らが家族の口座に隠す資産の凍結を狙うと述べた。しかし一方で、バイデン大統領の息子をめぐる不正疑惑を追及されると、「私人の時期のこと」の一点張りでノーコメントを通した。
また、ロシアの戦争犯罪の追及は「あらゆる方法で支援」するとしながら、ウクライナ軍のロシア兵捕虜殺害について聞かれると「確認や検証はしていない」と、露骨なまでに扱いの違いをみせた。
さらに、米国はウクライナ軍に訓練を行い、武器を供与し、16億ドル(約2000億円)以上の軍事支援を行ったとした上で、それらを、ウクライナが「国民を守る」ためのものだと主張した。ではなぜウクライナ政府は、「ウクライナ国民」であるはずのロシア語話者を8年間も「民族浄化」してきたのか!? 米国が訓練した兵士が、米国提供の武器を使って!
詳しくは、記事本文を御覧いただだきたい!
「プーチン大統領が家族口座に隠す資産凍結」の一方で、バイデン大統領の息子に関する不正疑惑には「ノーコメント」!
2022年4月6日、米ホワイトハウスのサキ報道官によるブリーフィングが行われ、プーチン大統領らの資産凍結、バイデン大統領の息子のハンター・バイデン氏をめぐる不正疑惑や、ロシアの戦争犯罪、米国によるウクライナへの軍事訓練や兵器提供について、質問された。
サキ報道官は、プーチン大統領らロシアのエリートとその家族の資産凍結について「プーチン大統領やロシアのオリガルヒが、資産や資源を家族の銀行口座に隠しておくというパターンを、私たちは何度も見てきました。そのため、今回の制裁はそのような資産を狙うものだ」と表明した。
一方で「米国は現時点で、プーチンの資産がどの程度と大まかに見積もっているのか?」との質問には「その点については、こちらから申し上げることはありません。しかし、彼の子どもたちの口座や財産に資産を隠そうとする試みや努力があったことは知っています」と答えた。
さらに別の記者が「それは、億万長者の娘たちがどこに財産を隠しているか、米国が何らかの情報を持っているということでしょうか?」と質問すると、サキ報道官は次のように答えている。
サキ報道官「こちらから提供できることはもうありません。私たちは、プーチン大統領だけでなく、その周囲の人たちの資産に近づくために、どこで金融制裁を実施すべきかの評価をしています。そして、親族や家族を使って富をため込むという長いパターンを見てきました」
この回答に対して記者が、バイデン大統領の息子ハンター・バイデンの話題を持ち出すと、サキ報道官の回答は急に歯切れが悪くなった。
記者「そうですか。別の話題ですが、バイデン大統領がハンター・バイデンの国際的なビジネス・パートナーのために、彼らの子どものために大学の推薦状を書くようなことは、よくあることだったのでしょうか?」
サキ報道官「私は…、報告書を拝見しました。大統領が私人であったとき、個人のために大学の推薦状を書いたかどうかについての報告書について、私は何の確認もコメントもありません」
記者「当時の元副大統領からの大学推薦状は大変なことだと思いますが。では、そのような頼みごとをする見返りとして、大統領が何を得たかわかっているのでしょうか?」
サキ報道官「繰り返しになりますが、大統領が私人であったとき、つまり公職に就いていないときに書いた推薦状について、私は何の確認も取っていません。それは報告書にも書かれています」
記者「しかし、彼は今大統領であり、あなたは彼のスポークスパーソンです」
サキ報道官「その通りです。そして、この報告書の時点では彼は大統領ではありませんでした」
▲ジョー・バイデン米大統領(Wikipedia、Whitehouse、Adam Schultz、Joe Biden presidential )
ロシアの戦争犯罪追及は「あらゆる方法で支援」するが、ウクライナ軍のロシア兵捕虜殺害は「確認や検証してない」と、露骨なまでの扱いの違い!
また、サキ報道官は、このブリーフィングで、追加制裁の理由とされているブチャでの虐殺やその他のロシアの戦争犯罪について、米国が捜査を支援すると表明する一方で、ウクライナ軍によるロシア兵捕虜殺害についてはまったく無関心を装っている。
ここから先は
¥ 110
IWJは会費と市民の皆様からのご寄付・カンパを活動費として、新しい時代の「公共性のある情報インフラ」を目指しています。よろしければ「サポート」をよろしくお願いいたします!