知ってましたか？ VIVEよりOculusより国内メーカーが売れた事実【#40】
今日のトピックは「2020年上半期(1月-6月)で最も販売数が多かったVRヘッドセット」について。
昨日は「GoogleもFacebookも投資するインド企業発のARグラス」についてまとめました。
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こんにちは、こんばんは。
VR/ARの会社を設立した大学院生(@iwhododo)です。
VRは注目の高い領域だけに、日々大量のニュースを目にします。
そこで毎日１つだけVRに関連したトピックを取り上げてお届けしています。
※ちなみに選定基準は100%の独断と偏見に基づきます。
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この記事のまとめ
デジタル家電の実売データ「BCNランキング」が発表
親会社Relianceグループは米IT大手から資金調達
モディ政権では中国排斥と外国資本による投資が加速
上半期No.1メーカー
PC・デジタル家電のマーケティング調査会社BCNは、実売データを集計する「BCNランキング」に基づいて、デジタル家電の主要109カテゴリ（ハードウェア86、ソフトウェア23）について、2020年上半期（1月-6月）でもっとも販売数が多かった「上半期No.1メーカー」を発表しました。
109カテゴリ中、もっとも伸び率が高かったのが外付SSD。販売数は前年比300.2％に達し、販売金額でも253.2％を記録。
また、テレワーク需要増大にともない、PCカメラは、販売数が268.5％、販売数は180.5％と大幅増。同時にモニター需要も高まりました（個人的にはオフィスが要らないとなると余剰のモニターが大量に発生するので、新品のモニターに対する需要は一時的なものではないかと邪推しています。）
関連：テレワーク拡大で液晶ディスプレイの販売数急増
VR/AR ヘッドセットトップシェアはエレコム
スマートフォン対応製品含む「VR・ARゴーグル」は、43.7％でエレコムがシェアトップでした。なお、昨年の年間シェアNo.1はOculus（Facebook Technologies）。一昨年の年間シェアNo.1はPlayStation VRのソニーです。
エレコム株式会社は、大阪が本社の国内メーカーです
ちなみに同様の東証一部上場の大手周辺機器メーカーとしては、
愛知のバッファローや石川のアイ・オー・データ機器があります。
え、エレコムのVR/AR ヘッドセットって何...?
不勉強ながらエレコムのVR/AR ヘッドセットと聞いても全く想像がつきませんでした。さて実際に調べてみると、いずれもスマートフォンやNintendo Siwtchを挿入(!?)して使う3DoFタイプ。価格も数千円程度です。
なお、3DoFと6DoFについてはこちらで解説しています。
関連：Oculus Goが販売終了、Facebookはその先に何を見ているのか｜今日の「ヤバい！VR」#17
今回のランキングは店舗などの販売数によるものなので売上やサイト直通での購入ではまたシェアに変化があるかもしれませんが、販売実績があることには変わりありません。
出典：ELECOM/VRグラス/ゴーグル
しかしながら、こちらで書いたようにFacebookなどは取り扱いを辞めている3DoFのVR HMD。どのようにして活用されているのでしょうか。
コロナ禍で需要急増
新型コロナウイルス(COVID-19)の影響によって急速に需要が高まるVRですが、特に不動産の内見などはその特徴が顕著です。
多くの内見では部屋を自由に動き回るというものより、定点で360°見渡したものが多く、コスト的な観点から3DoFの需要が高いのだと思われます。
また、Oculusなどは在庫切れが続いていたこともあり、スケールの側面から見ても企業としては不安が残ることでしょう。
さて、個人としてはどのような用途が多いのか。
Amazonで一番売れているELECOMのヘッドセットには、DMMで使える1000円相当のポイントが付与されています。DMMではアダルト動画以外にも「刀剣乱舞(とうらぶ)」の2.5次元ミュージカルなどが配信されているため、実際の舞台や会場に行けないファンの購入が増えたのかもしれません。
Amazonのレビューも☆4程度と比較的高く、国内メーカーとしての品質保証が垣間見えます。
特に法人では今後も3DoFの安価なVR HMDなどに対する需要が増すものと思われますが、6DoFのVR HMDとでは全くできることの変わるものです。
その可能性を活かしたコンテンツを提供し、期待以上の体験を実際にしてもらうことで、その価値を広げていかなければならないと感じています。
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過去のnoteはこちらにまとめています。
出典：BCN.デジタル家電の2020年上半期販売数No.1メーカーまとまる
会社のみんなとドーナツ食べます。