展示会レポート「創形美術学校 卒業・修了制作展」
▲出展カタログ
▲フロアマップ
池袋西口から歩いて5分の場所にある「創形美術学校」では、3月5日から3月9日まで「2021年度卒業・修了制作展」が開催されていました。学校の1階から9階の教室、階段なども含めあらゆる場所に総勢42名の作品が展示されていました。2階の受付では出展カタログとフロアマップが配られました。
▲中山颯太 《C18H21N03/Codein》 キャンバス、アクリル652mm×652mm×4点
6階の展示室に入ると一際目をひく「BRON」の文字。最初「BRON」の意味が分かりませんでしたが、RとOのパネルの下にある容器ではっきり分かりました。咳止めの「エスエスブロン錠」がモチーフでした。しかし、なぜこの意匠をモチーフにしたのでしょうか。タイトルに秘密があるのかもしれません。
▲稲田未空《Spontaneously》 キャンバス、アクリル 300mm×300mm×16点
タイトルの「Sponatneously」とは、「自然に、自発的に、のびのびと」といった意味があります。円形のキャンバス内に表現された色彩は、「形象以前」を表しているのでしょうか。いわゆる抽象絵画に属する絵画でしょうが、このタイトルがつくことで、抽象から具象のあわいを表そうとしたのかもしれません。右側に巨大な作品を配置することで、拡大/縮小による遠近感を表現していると感じました。
それでは!次回をお楽しみに!