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6. エイリアン【「GINGAKEI」発売記念パノラマくん対談】
7曲入りミニアルバム『GINGAKEI』発売中です。
発売を祝して、幻のキャラ「パノラマくん」と対談しながら収録曲を掘り下げます。
今回は、6曲目『エイリアン』について。
遠近法。本当は俺の方がでかい。
・イントロデュース
岩渕「久々だね。パノラマくん。」
パ「本当に。また連載途中で逃げ出したのかと思ったよ。」
岩渕「『情熱とユーモア』リリース時のメンバー対談のことをいきなり責めるんじゃない。あれは本当に申し訳ない。メンバーとの対談も既にすませてあって音声データも残してあるから、タイミングは歪になるかもだけど追って続きをあげさせてもらうよ…。」
パ「しっかりしてください。で、今回は何をしてたんだよ。」
岩渕「名古屋高松と『GINGAKEI』のリリースツアーに行ってたんだ。」
パ「おお、えらい早いね!」
岩渕「そう。えらい早いんだ。リリースしてすぐのツアーだったから、みんなついてこれるか不安だったんだけど、何のその、凄い盛り上がりで。とても嬉しかったし、改めていいアルバムをリリースしたなと思えたよ。」
パ「そいつは良かった。連載もあと2回だからね。噛み締めながらやっていきましょう。」
岩渕「あと2回終わったらブタ箱送りになるからな。」
パ「何でだよ。俺が何したっていうんだよ。」
・LIVEしてる
岩渕「『GINGAKEI』の曲、どれもライブでキマってて、やってるこっちも本当に楽しかったんだけど、中でも『ライブしてる!』って感覚になれるのは、俄然この曲『エイリアン』だった。」
パ「なるほど。アルバムの中でも、バンドにこだわってる曲だもんね。」
岩渕「うん。やっぱりこの曲は、やる度に色んな表情を持ってくると思うし、やればやるほど思いが乗っかって輝いてくる曲だとも思う。」
パ「作り方はどうだったの?」
岩渕「タノが持ってきたリフに、俺がメロディをつけて、あとはスタジオで合わせながらアレンジしていった。2サビ後の展開は、タノがスタジオで突然言い出してやろうってなったんだけど、いいアクセントになってるし、俺も言いたいこと詰め込めて熱いセクションになった。」
パ「あそこ良いよな。浪越が裏で弾いてるフレーズも小節ごとに違って楽しい。」
岩渕「良い!いくつか録っておいて、一番いい組み合わせをみんなで考えたんだよ。すげえライブ映えする曲だから、ツアー来てくれる人も気持ちをぶつけてほしいな。」
・でっかい銀河系の中のちっさい生活
パ「歌詞は、すごくミニマムなことを歌ってるよな。宇宙をテーマにしたアルバムだけど、『何気ない朝の風景』とか、当たり前の生活が歌われてる。」
岩渕「そうだね。このアルバム、銀河系からみりゃ俺らの悩みなんかちっぽけだよってことも歌ってるけど、自分らの中にある銀河系についても歌ってるんだ。」
パ「中にある銀河系。」
岩渕「宇宙くらいでっかい可能性が自分らの中にあるってこと。何気ない生活でも、一つ一つ輝いてるし、可能性に満ちてるって思うんだよ。」
パ「ほうほう。えらい前向きだな。」
岩渕「そうは思えないことも沢山あるし、日々クソみたいなことばっかりだ。歌詞で書いてるように、忙しなく生きてると忘れそうになったりもする。でも、子どもの頃、素直に感じてた、毎日の輝きみたいなものを忘れたくないって思うんだ最近。」
パ「それは、上京して2年ってタイミングとか、バンド組んで6年ってタイミングとか色んなものが関係してるだろうね。」
岩渕「うん。毎日に、新鮮味を感じられなくなるのが嫌だ。死んだように生きたくないってのはずっと変わらない思いだね。」
・大丈夫だよ
パ「そういやこの曲には『狂った星だってもう大丈夫だよ』って歌詞があるよね。『くだらnation』作ってた時のインタビューで安易な『大丈夫』は言いたくないって言ってたけど、これはどういう変化があったの?」
岩渕「もちろん安易に書いた訳じゃない。やっぱり聴いてくれる人の生活に寄り添える曲を作りたかったってのがデカいかな。今回のアルバムは、徹底的に外向きに届くメッセージを歌い続けるって意図があったから。」
パ「なるほど。確かにみんな忙しく生きてるもんな。満員電車に押し込まれて、割れそうになる心もある。」
岩渕「もちろん、内向きな内省的な歌詞に励まされるって人もいると思うけどね。俺なんかそういうタイプだし。ただ、最近の素直な思いとして、一人一人バラバラに生きてる、人それぞれへのリスペクトがある。どんな人間も本当は面白いし、それぞれが輝いてんのに、それをつまらなくしてるでっかいシステムがある。だから、そのでっかいシステムに負けない歌を作りたいし、ライブを作りたいって思いが強くなってる。」
パ「この曲だと、再開発ってのが一つのテーマになってるね。」
岩渕「そう。クソみたいなニュースばっかりで、その中で再開発みたいに整理整頓されて死んでいく心を救いたいんだよね。俺も救われたいし。だから、今回は意地でも肯定にこだわった。心から『大丈夫だよ』なんか思っちゃないよぶっちゃけ。でもそう歌いたかった。」
パ「エイリアンでも生きていけるぞって。」
岩渕「これは、小さい頃会ったある人物のことなんだけどね。変化はつけてるけど。」
ちょっと内面的な話になりましたが、『エイリアン』本当にライブで歌っていて気持ちいい。浪越と朝飯の話で盛り上がったり、6年前じゃ想像つかなかったなあ。
次回は、最終回、7曲目『GINGAKEI』について語ります。