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出所後、最速で電話を持つ方法。

オリンピックシーズンのように、数年に半月ぐらいしかシャバにいないペンパルが1月に出所する。

今、彼は、水戸刑務所にいる。
これまでも、府中、前橋、新潟、黒羽などに服役している。
仮釈放を取り消されることも多数。

出所後、更生保護施設を使い、生活保護を受け、就職先が決まるなどしたが、再び逮捕収監されるまで、1ヶ月持たないことが多い。

さて、そんな彼が出所後最速で電話を持つことができる方法について調べてみた。

皆さん、「白ロム」って聞いたことあります? 
まあ、そこかしこで販売されている中古スマホのことです。
ブックオフ、ゲオ、中古のパソコンショップなどで購入できます。
身分証明書は不要です。

出所時、3万円くらいは作業報奨金があると思うので、まずは中古スマホを買います。

2万円あれば、2020年式のアイフォンSE2 が買えます。

私も愛用中。
iPhoneSE2

快適に使いたいのであれば、スマートフォンは2万円以上のものを選んでください。そして、それは、1年以上、長く使えます。

1万円前後でも購入は可能ですが、「普通に使う」のが難しい低スペックなものが多いのです。

あと、モバイルバッテリーと充電ケーブルも一緒に買いましょう。
中古スマホはバッテリーが弱っていること多いし、町中で充電不足になるリスクが減ります。
モバイルバッテリーの予算は2,000円あれば充分。
ダイソーではiPhone3回は充電できる10000mAhのバッテリーが1100円で買えます。

ケーブルが付属したりしなかったりするので、自分のスマホに合うケーブルと充電器も探してね。


さて、この、中古スマホを買ったばかりでは、どことも契約がなく、インターネットも通話もできません。

普通、使えるスマートフォンには、SIM(シム)と呼ばれる小型のICカードが入っています。
SIMは、小指の爪サイズのnanoSIMカードか、電子情報のみのe-simが使われています。

大多数の人が、ドコモ、au、ソフトバンクなどの通信回線事業者で契約したシムを利用しています。

クレジットカードと運転免許証があればスムーズに契約できるのですが、

「身分証明書が「在所証明書」しかない!」

という方にも持てるSIMカードがあります。

ローソンなどのコンビニで、料金先払いのプリペイド式のSIMカードを販売しています。
まずはローソンに行ってください。
ローソンはレジ前に郵便ポストがあるので、刑務所で発信できなかった手紙もついでに出せますよ。

プリペイドSIMを購入する際、本人確認は必要ありません。本人確認のほか、審査や、クレジットカード・銀行口座の登録なしで利用することができます。
電話番号付きのSIMの場合、申し込みの際に本人確認が必要になるので今回は省きます)

電話番号のないSIMカードは、電話はかけられませんが、インターネットが使えます。

電話番号は、住居や身分証明書が揃ってから手に入れましょう。

おすすめは、「ジャパントラベルシム」です。ドコモの3G、4G(LTE)の電波を使います。
https://tr.iijmio.jp/shop/?lang=jp

海外渡航者が30日間、日本で使えるようにと販売されています。


料金は、2,480円から5,780円。
2,480円のものは、通信量が2GB。
5,780円のものは通信量が55GB使えます。
ザックリ目安を説明すると、2GBは映画1本分、55GBは毎日映画を見ても大丈夫、といった感じです。あくまで目安。

電話の本契約ができるまで、この5,780円で良いと思います。
もし、通信量を使い切った場合、追加の支払いで30日の延長と通信量の買い足しができるのですが、そのクーポンカードは2GBで3,000円と割高なのです。

小指の爪サイズのSIMカードをi-phoneのシムトレーに入れます。
アイフォンのシムトレーは、クリップや安全ピンなどで開きます。

SIMカードを使う場合、かならずAPNの設定が必要です。
iPhoneの場合だと、APN設定を含んだプロファイルのインストールで設定が可能ですが、Android系のモバイル機器やWiFiルータの場合は、手動でAPNの設定が必要です。

APNってなに?どこで設定するの?
となっても、わからないことは自分で調べてください。

ということで、APN設定は以下の通り。
名前 iijmio
APN iijmio.jp
ユーザ名 mio@iij
パスワード iij
認証タイプ PAP もしくは CHAP
自分のモバイル端末の設定方法を参考に、上記の設定を入力してください。
 
設定がうまくいっていれば、モバイル端末側でネットワークを掴んだ表示がされるようになるはず。


SIMカードをアクティベートする(使用可能状態にする)のに、以前はパスポート番号が必要でしたが、今はメールアドレスのみあれば、使用できます。

自分のメールアドレスが無い場合、マクドナルドやスターバックスなどでフリーのWi-Fi(ワイファイ)電波を使って、グーグル、ヤフー、アップルIDなどを取得して無料のメールアドレスを手に入れてください。

これで、出所直後から30日間、インターネットができます。


電話番号の持ち方は、大手通信事業者の契約から海外からの渡航者用まで、無数にあるので今日の話はここまで。


かかったお金、

スマホ(アイフォンSE2)2万円、
SIMカード5780円、
モバイルバッテリー2000円、
合計27780円。

30日使えるSIMカードなので、30日はシャバにいてほしいなあ。



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