栄光の架け橋が繋いだ2019年と2023年
ゆずのライブへ
コロナ前は毎回、それも一回のツアーで複数回参加するほどでしたが、2020年春に予定されていたライブがコロナ禍で中止になってから行かなくなりました。
何ならゆずの曲も聞かなくなりました。
とはいえ、過去の習慣でチケットに申し込むことだけはしており今回は偶然当選したということもあり久しぶりに足を運びました。
最近の曲も聞いてないし(CDは買ってる)席も一番遠い席だしで余り乗り気ではなかったんですが、自分が初めてゆずのライブに行ったときのアルバムの曲を歌ってくれたりと少しずつ昔のゆずのライブに胸熱していたときの自分を思い出してきました。
そのなかでも、REASONという曲があるのですが(ハンターハンターのアニメの主題歌になった曲です)この歌の歌詞で
「向かい風と知っていながら
それでも進む理由がある
だから友よ
老いていくためだけに生きるのは
まだ早いだろ」
という箇所があります。
老いて行くためだけに生きるのはまだ早いだろ!
ここを聞くとなぜかいつも心が震えるんです。
なので何かあるたびに、この歌詞を思い出していました。
コロナ禍を過ぎた今も。。。
それが普段歌わないのに、珍しく今日歌ってくれたのです。
なんか背中を押された気がしました。
そしてそれを確実にしたのが、
最後の最後!栄光の架橋です。
みんな知ってる曲ですが、何が凄いかというと
ライブではお客さんだけで1曲目を合唱します。
コロナ禍になり声出しも出来なくなり暫くは行われていなかったのですがやっと復活したようです。
この合唱、ただでさえ心が震えます。
過去この歌に励まされ乗り越えてきた日々、そして今抱えている不安や恐れ、それらが声に出して歌う事により浄化されていくんです。
ただ、今回はそれだけではありませんでした。
いつものように合唱が始まりみんなの歌声の中に自分も混ざります。
久しぶりに感じる大勢との一体感です。
それだけで体にエネルギーが入ってきます。
そしてサビ。
みんなの色んな気持ちがこの曲に重なっていきます。
そしてそのまま2題名は
ゆずが更にエネルギーを注ぎながら歌い上げます。
そして最後のサビは
ゆずと会場のお客さんが1つとなり歌い上げ、
最後の最後ゆずの素晴らしいハーモニーで昇華されます。
そして会場の拍手でみんな現実に戻ります。
拍手を聞きながらもう1つの思いが芽生えたのを感じました。
この曲により、
ライブでみんなと合唱する事により、
コロナ禍によって消えた3年が
やっと埋まり
2019年から2023年が繋がったような感じがしたのです。
私の中では、何処か2019年とは別軸に存在しているように感じていた2020年以降がやっとひとつの同じ世界線に乗った感じです。
やっと自分の中でコロナ禍に対しての区切りが付き
次に向けて進む準備を始めようという気持ちになれたような気がしました。
コロナは消えないから、コロナがある今を、コロナと向き合いながら自分の人生を歩き出そうと思えてきました。
珍しく北川悠仁さんがライブの終わりに涙していました。
北川さんの中でも何がが終わって、何かが始まったんだなと思いました。
その新しく始まるなにかが、
ビューティーフルなものになるように、
ゆずの新曲がそう予言してくれているようにも感じました。