
【初インド!女1人旅行2025年1月⑨】コチ-異文化が融合するリゾート地-
コチはポルトガルやオランダの支配を経験しており、インドの中ではかなり異質な雰囲気を持ったリゾート地です(でもやっぱり水着の人がいるとか言う感じではない)。
日本人や欧米の観光客がとても多いです。といってもやはり1番多いのはインド人ですが。
ゆったり3日もいました。
日本人でコチ嫌いな人いないと思う、「インドって汚いし危ないんでしょ〜〜」みたいな人はコチに来て同じセリフを言えるかやってみてくれ。
1日目
移動
州都ティルヴァナンタプラムの北に位置する駅から9時に出発し、13時前に着きます。4時間ほど。


この時はまだチケットに書いてある席番号がダミー(ウェイティングリスト状態で発行されてるため)だということを知らず、存在するはずもない車両33番を探していました。
インド人に聞いても、「あっちじゃない?」と言われたり、「分かんないよ、SMSきてない?(詳細な席のアプデ情報はSMSで来る)」、「車掌が来るから適当な場所に座って教えてくれるよ」だったり…。最後のは正解でした。
で、適当な場所に座って待ち、車掌にチケットを見せたら、「…ここと反対側の車両だよ」とのこと。例えるなら、今15号車にいるけど1号車まで戻れ、って感じのことでした。
8キロくらいの荷物を抱えてそれを…やるのか…絶望…と思ってたら、おそらくその辺りを察してくれて、
「ここの真ん中は空いてるから、ここならいていい」
と言ってくれました。こういうところ優しいインド。
他の人も、家族で買っても席が離れてたりするので、都度席交換が行われていました。
一度だけ、別の列車で、おそらく窓側希望のおばあちゃんが頑なに退かなかったりしてましたが、まあどっちもアリってことですね
最初は空いていたので、1人で6人ボックスを占領しながらビスケット食べてましたが、次の駅くらいからどんどん混んできて、あっという間に6人埋まってしまう
膝が触れ合うくらいの距離なので、他人同士でも会話が始まります。こう言う時もヒンディー語喋れたらちがうんだけどなー…(そもそもの会話力コミュ力乏しい問題もある)
この列車の最終駅はムンバイなのですが(到着は翌朝)、他の人は結構ムンバイに行くようでした。
コチ駅に着いたら、Uberで宿やビーチが集まっているフォートまで向かいます。30分くらいの距離で331ルピー(568円)。
ちなみに、駅にいるオートに声かけても500ルピーから全然下がらなかったです。
ケーララ州、ティルヴァナンタプラムだけがワンチャン綺麗なのかな…と思ってましたが、コチ市内もめちゃくちゃ清潔。おしゃれなアイス屋さんやカフェまである。
タミルでカフェってほぼおっちゃんがチャイ立ち飲みしてるスタンドしか見なかったけど…いや探せばちゃんとあるんだけどね多分。映画で見るからね。
1日目:ランチ)Mary's Kitchen
お昼は宿からも近く、ビーチ行くまでの道にあるこちら

まあ美味しかったけど感動はないです
マイルドで、観光客向けの味付けなんじゃないかなって感じ、日本でも食べれそう。
…そして高い!ラッシーとカレーで480ルピー(828円)。ミールスは300円くらいなのに…。
コチフォートはここに限らず、観光地価格です

お昼を食べたらビーチへ向かいます。
が、その前に。道すがら、カタカリのショーをやっている場所を見つけたので、18時からのチケットを購入します。
1日目:街歩き)ビーチ




ゴミが落ちてない砂浜をインドで初めて見ました。感動





こんなとこでアクセ買うか?と思いきや、結構皆足を止める。子供が大人用のグラサンを買ってもらってかけてるのとか微笑ましいです

1日目:観光)聖フランシス教会(ヴァスコ・ダ・ガマのお墓)
1500年初頭にポルトガル人が建てた教会です。


あんまり期待してなかったんですが(飛ばそうとすら思ってた)、思いの外良かったです。こじんまりしていて、何か特筆するべきものがある訳ではないですが、静かで、木目と白いコンクリート、鮮やかなステンドグラスの調和が穏やかで心落ち着きます。

客死でも、こんな良いところで一生終えられたら良いよな…と思ってしまう。当時どんなだったかはわかりませんけども。 上記以外にもたくさんオランダ人のお墓があります。スリランカのゴールでも思いましたけど、自分のお墓が教会の床になるって、なかなか理解し難い価値観(踏まれたくなくない?)
1日目:カフェ)Trouvaille
地球の歩き方に載ってました。
この辺りは沢山カフェがあります、インドに来て初めてカフェで落ち着くことができました。


こういう変わり種はあんま美味しくないかも…味が薄い
この時17時。カタカリの時間まで少しあるのでモバイルバッテリーで充電しつつ時間を潰していると、隣の若いインド人男性からバッテリー貸してくれないかと声をかけられます
50%くらいは充電出来てたので貸してあげて、少し話をする。
ケーララの出身の子で、「この州は綺麗だよね」というと、「そうだよ!僕は他の週では野菜以外食べないよ、新鮮じゃなくてお腹壊すかもだから」とのこと…
この前にタミルにいたよ、タミル良かったよというと「笑、まあ、君が気に入ったなら良かったんじゃない笑」みたいな感じだった笑
まあそう言われても致し方ないかと思うくらいには他の州と違いました
一応彼のおすすめのコチフォート内のレストランはここです、他に比べて安い。チャイが20円しない。
別日にチャイ飲みに行っただけなので、実際どうだかは分からないです
時間が迫っていたので、そこそこに解散。
1日目:カタカリ
カタカリ(チケット500ルピー、約862円)はケーララの伝統芸能。16世紀にその形が整えられました。本来は夜通し演じられ、題目はマハーバーラタなどの神話です。
この場所では観光客向けに、マハーバーラタの一場面だけを演じます。

最初にメイクや仕草の解説があるので分かりやすいです。なお、チケットは購入順に番号が割り振られています。会場の席にも、舞台向かって右前から番号が貼ってあるため、対応するところに座ります。
チケットはネットでも購入できるので、前の方がいい場合はネットで早めに買うのもありかもしれません。


一応悪役的なポジションではあるが、憎めない…この役だけ「ハッ!」みたいな感じで発声がある

手の形や表情には形があり、それぞれに意味があります。ですが予備知識なくても「怒ってるな…」「嫌がってんじゃん」とかは分かります
中々面白かったです、ビーチからも近いし、向かいには大きい教会もあるので観光がてら行きやすいのでおすすめです。
1日目はこれで終わりです。また夕飯抜き…。一回帰って整えてから外出ようと思ったけど無理だった。
おまけ、猫ちゃん。ケーララは猫が多かった🐈


2日目
2日目:朝飯)Anantha Bhavan
朝は7時くらいに起きて(鳥の鳴き声と近くのモスクに起こされて)洗濯をし、宿の屋上に干した後に11時半くらいに朝ごはんへ。
ここ次の日も行きました、美味しいし安いし最高
ミールスもトライしたかったな

70ルピー(121円)でした。このプットゥ、ここでしか食べれてないんですが、クスクスみたいな食感でとても美味しい。
カレーも結構スパイシー、しかし唐辛子系の痛みはなく、良い。
2日目:観光)サンタ・クルス聖堂
元々は16世紀に建てられたようですが、現在の建物は1902年です。



1日目の教会より華やかですね。
2日目:カフェ)Chez Teapot
ここも地球の歩き方に載ってた。
そしてここでもインド人に話しかけられる🤔
なんだろう、(次に予定があるというのもあるが)特に何も勧誘されないし誘われたりしないんだけどね

で、この時はマッサージ予約してました。
今度の人はツアーガイドで、日本人もバックウォーターの観光に連れて行ったとのこと。
バックウォーターはあれですね、映画「WAR」のトラウマシーンの舞台ですね。
ツアーに行かずに、連絡船だけでも楽しいから、もし助けが必要だったら連絡してね!と言われました。
でもスリランカでリバークルーズ的なものしたしなあ…と思って今回はパスしました。次ですね。ちなみに宿の人にもバックウォーターについて少し聞いたら、その時は2,000ルピー(3,430円)で宿まで送り迎えしてくれるツアーを紹介されました。連れがいるなら全然アリな値段ではあるんですけど。
ケーララにはMunnarという茶畑などで有名な地域もあり、なんかスリランカに似てますね(同じくオランダの植民地だったゴールもあるし)。
2日目:スパ)Ayushveda Spa
2,800ルピー(4,835円)で1時間のオイル指圧マッサージを受けました。
アユールヴェーダなのは使ってるオイルがってだけで、特に診断などはありません。まあ使ってるオイルと雰囲気だけって感じですかね。
でも施術してくれた女性は感じも良く、力も適度に強くてよかったです。終わった後はシャワーも浴びれます(髪も全部オイルだらけになるので)。日焼け止め忘れないようにしないとです。
次の日もみ返しもこなかったし、良かったです。
2日目:観光)マッタンチェリー・パレス博物館
滞在時間:1時間弱
入場料:5ルピー
その後はユダヤ人街の方へ行きます。コチフォートの南端あたりからUberで100ルピー(171円)、5分ほどです。
マッタンチェリー・パレスは、藩王のために16世紀に建てられ、その後オランダの総督邸にもなりました。
中にはコチや王族の歴史に関する展示がありますが、なんといっても壁画がとても美しいです。


でも写真で撮ると光が飛んであまり本来の迫力が出ません..。
描かれているのはマハーバーラタなどの神話です

構図も色使いも、細部に至るまでかっっこよすぎる。
こういうのポストカードにしてくれたら、1枚300円でも買うんだけど。




こういうのおうちにあるのいいな…




2日目:街歩き)ユダヤ人街
コチにはユダヤ人街があります。細く美しい道にはアンティークショップやおしゃれなレストランなどが並びます。
まだ旅行の半分くらいだったのでマグネットしか買ってませんが、小さい像は100ルピー(173円)くらいだったので、色々買って交渉してみるのも良いかと思います。

牛の頭の飾りくらいは買ってそうだもんなー..


なんかサラエボ(でトルコ色が強い地域)っぽい!と思ったんですが写真見返したらそうでもなかった。でもほんとインドじゃないみたい


2日目:観光)パラデシ・シナゴーグ
滞在時間:15分〜
入場料:10ルピー
インドにもユダヤ人がいるのは知りませんでした。このシナゴーグは16世紀に建てられたものです。
一番古いユダヤ人はソロモン王の時代という噂もあるようですが、どうなんでしょうね、南インドのユダヤ人について、文献に登場するのは12世紀とwikiには書いてありました。
なおパラデシは「外国人」という意味です。
地球の歩き方には内部は「撮影禁止」と書いてありましたが、そういう注意書きはありませんでしたし、皆撮影してました。





2日目:夕飯)Sri Krishna Cafe
夜は今日カフェで会った人に聞いたお店へ歩いていきます。



まあまあ美味しかったです、感動はないですが。ミールスの方がいいのかな。
価格は忘れましたが100ルピー前後でした
2日目:街歩き)夕焼けのビーチ
さてUberでビーチの方に戻ります。
この時、相手がお釣りを持ってなくて…、近くのお店で探しまくって230ルピーくらいのボディソープを買って500ルピーを崩し、ようやく支払えました(100ルピー以下のものだとお店もお釣りくれない)。
走って持って行ったら、お店の中での慌てぶりを見ていたのか、笑って受け取ってもらいました。
まじでUPI Pay(QR支払い)ないと面倒です。
…気を取り直して、ビーチの方まで歩きます。


もう地面もぬるくなってそうですね







日が落ち切ったので帰ります。

3日目
3日目:朝食)Anantha Bhavan
最終日、昨日と同じ店でまたプットゥを注文。この日も朝は洗濯していたので、10:40くらいスタートです。


普段はお酒入ってない甘い飲み物は飲まないんですけど、後から来たおじさんも後ろの家族もジュース頼んでて気になっちゃった。
最近たまにある、自販機だけどその場でオレンジ絞る機械あるじゃないですか、あれより美味しかったです。
この日は120ルピー(207円)だったので、ジュースは50(86円)くらいかな。数分歩いたカフェで同じの飲んだら200ルピー以上取られそう
3日目:観光)民俗博物館
滞在時間:1時間〜
入場料:400ルピー(691円)
ここは少し離れた場所にあるので迷ってたんですが、(移動費の関係で)1日滞在を伸ばしたので行ってみることに。
Uberで20分、234ルピー(400円)くらい。
ここすごく良かったです!少しでもフォークロア系に興味がある人はおすすめ
説明も結構ちゃんとあるし、展示物がとても多い。写真だと一見混沌としてますが、行くとそうでもない…多分…うん…

上の写真にも青い制服の子が写ってますが、ちょうど子供たちの遠足と被りました。まあインドで行った観光地の7-8割は子供たちの遠足と一緒でした。皆元気いっぱいだったので、受付のお姉さんが「もう…!」みたいな表情を浮かべながら何度も注意してた。

「ねえちょっと聞いてるー?」みたいなクリシュナのポーズが可愛い、いやそんなテンションの話じゃないんだけどさ、アルジュナが片膝つきながら聞いてるんだもの







この小さい置物あったらほしいな…ブラフマンちっちゃ

と思ったら権力者の居間を飾るようです。すごいな

ヨーロッパで狩の獲物を飾る的なのと見た目は似てますね

いやなんかあれですね、私がヴィシュヌ推しだからというわけではないんですが、ヴィシュヌ多いな…まあ10アバターがある時点でシヴァより題材が多いのかしらね。

これググると分かるんですが、このメイクが霞むくらい、衣装もすごい。生で見てみたいですね


これ買えばよかった、これ以降、グッとくるナラシンハ像なかった


江戸川乱歩にこういう体の部位を部屋の装飾に使うみたいなのありましたね
3日目:カフェ)Kashi Art Cafe
ここも地球の歩き方に掲載されていたおしゃれカフェです。外から想像する倍はオシャレ。



ハチミツが下に沈澱してるんですが、これ紙ストローなんですよね。
ハチミツとコーヒー部分を行き来させてたら、重さに耐えきれず途中で真っ二つに裂けました。設計ミスなドリンクな気がします(スプーンつけてくれればまだ違う…)
3日目:街歩き)ビーチ沿い散策


ここで買って、近くのレストランで調理してもらうことも可能なようです。こういうの、1人だとエビを15尾とか食べる羽目になるのでやれないんですけど(あと普通に高い)

コチフォート内には今どきなブティック(死語)も多いです
3日目:夕飯)O PORTO BAR
お酒が飲めます。お店も広々してるし、ご飯もおいしかった。初日に行ってたら毎日行ってたのに…かなしみ


キングフィッシャーのstrongはあまり美味しくないというのを旅行記で見かけましたが、本当にあんまり美味しくないです。
酔うためのビールって感じで、喉越しとか味わいとかどっかに捨ててきてる、でも冷えたビールというだけで150点です。

多分水牛だと思う、ビーフジャーキー的な固さがありましたが、
久々の哺乳類、美味しかったです

最終日なので、未練がましく少しコチフォート内をうろうろ。
チャイを飲みに、初日のカフェの子におすすめしてもらったところへ行きました。



4日目:移動)コチ空港
次のムンバイには、空路で行きます。
コチ空港には公共交通機関使ってもいけるんですけど、朝7時着にしたかったのと、荷物8キロ担いでウロウロしたくなかったので、Uber。1時間で1,320ルピー(2,267円)。




油が口に残る感じ、あとチャツネ(上のソース)も味がはっきりしない。
ケンタにすれば良かったなって思っちゃった
ホテル:Aldos Ark Homestay 1700円前後?
ここ好きです。清潔だし、シャワールームも広いし、宿のご主人夫婦も親切だし、立地も良い(朝ごはんリピートしたところまで歩いて5分)。
大通りから一本入った小道にあるのですが、そこには同じようなゲストハウスが沢山あり、他のところも結構良さそうな感じでした。



いやー屋上を洗濯物干しに使わせてもらえるのは本当に助かりました。下着はともかくクルタとかは室内干しきつい。
あと、初日に網戸に隙間があるのに気づかなくて蚊の襲来にあったんですが(3~4匹殺した)、相談したら蚊撃退スプレーを貸してくれました。
しっかり窓を全部閉めて、スプレー使って残ってるやつを炙り出したあとは何の問題もなく眠れました。