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ルービックキューブで説明する「天才の定義」
そろそろ、天才を言語化をしたい。
ルービックキューブを早く揃えられても、天才ではない。
大学生のころ、いくらか練習したことでルービックキューブを1分程度で揃えることができる。ルービックキューブはある種のパズルで、パターンを暗記できれば誰でも揃えられる。
代表的なルービックキューブの解法としてCFOPメソッドというのがある。 (Cross, First 2 layers, Orientation of last layer, Permutation of last layerの略称)
CFOPメソッド - Wikipedia
c,f,o,pにはそれぞれパターンが決まっている。そのパターンごとに手順があり、決められた手順を実行すれば揃うようになっている。
「パターンを目で確認して、決められた手順を実行」
で揃うので頭を使う必要もない解法を覚えてなめらかにキューブを回す。その努力だけでよい。実は「天才とされるアタマのなかは、ルービックキューブの解法のようになっているのではないか?」と想像している。
「天才」の定義を、
思考プロセスがブラックボックスにみえて、超高速に価値を感じる解をだす
とする。
特定のテーマに対して、
深く考えること
何度も繰り返しプロセスをなぞり、修正し簡略化すること
自分が価値がある、と思う解を提示すること
を鍛錬することで、天才的(にみえる)発想がつくられるのではないか。
とすると以下の想像もできる。
常識的な価値に囚われず自分で導いた価値を信じられる(よい仮説が生む)
解を提示することに快感が生まれ、刺激を求めて他に展開して思考できる(俯瞰、抽象化)
何度も試しているので思考プロセスが早すぎる
ときにまったく新しくみえる発想を生む
よって、「天才」は思考と試行を積み重ねた結晶のようにみえる。先天的な能力差もあるが、ルービックキューブのように鍛錬を繰り返すことで特定テーマで秀でることもできる。
天才という言葉で片付けてしまうにも失礼に感じてきた。
うかつに「天才だね!」というのも憚られる。
なにとぞ。