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SDGsと企業
2015年にSDGs(Sustainable Development Goals、持続可能な開発目標)ができた国連総会が開催された9月に、私もニューヨークに行きました。
その時にいろいろなセッションに参加して印象深かったのは、企業が真剣にSDGsについて取り組もうとしている、という感覚でした。
SDGs達成のための資金ギャップを埋める期待として民間のSDGs貢献への視線は熱いのですが、じゃあどうやって?という部分について、とても示唆深いレポートの発表会がありました。
⇒それがこちらのイベントhttps://businessfightspoverty.org/business-and-the-sustainable-development-goals-building-blocks-for-success-at-scale/
2015年に参加してからもう6年もたっているのですが、SDGsや企業のESGまわりのことを話すときに、何度も自分の中でこのレポートのことを思い出して、他の人に共有したりしていたのですが、今日もそういうモーメントがあり、ん、じゃ、ちゃんとnoteに書いておいて、共有したいときにさくっと共有できるようにしとこう、と思ったわけです。
それがこちら。ちょうどよいリンク先が探せなかったので、PDFファイルをアップしておきます。
ビジネス(企業)が開発(Development)に貢献するメカニズムとして
1)コアビジネス
2)ソーシャル・インベストメント(寄付含む)
3)アドボカシーと政策ダイアローグ(Public advocacy and policy dialogue)
をあげています。それを可能にする共通要素(Cross-cutting enablesrs) として
1)Intrapreneurship (企業内起業家)
2) Partnership
3) Senior-level champions for change(経営幹部レベルのコミット)
をあげおります。さらに、このBuidling blocks(基本構成要素)を整備するのに推奨される行動として、以下の分野をあげています。
意識・態度Awareness & Attitudes
事業の成り立ち方(投資対効果、理由づけ)Business Case
実施能力Implementation Capacity
市場についての見識とモデルMarket Insights & Models
自主的基準・行動規範・原則Voluntary Standards, Codes & Principals
政策・法規制の支援 Policy & Regulatory Support
この6つの要素に対し、企業、政府、ドナー(開発資金ドナーという意味)、CSO(Civil Society Organization, 市民社会組織)が、それぞれどういう役割があるのか?ということが表になっていて、私はこの整理がものすごくわかりやすかったです。
それを日本語にしたのが以下のワードファイルです。
私の中では、企業もCSO(NGO)も政府に対する政策提言については協働できるのは、という感覚がこのレポートを読んであり、調べてみたら関連して以下のレポートも出ていました。
https://www.hks.harvard.edu/sites/default/files/centers/mrcbg/files/Advocacy_Collaboration_SDGs.pdf
さぁ、これで、今後このレポートを共有したくなったときには「ここを見てね💗」といえば、共有できるようになりました。
ちょっと前のレポートですが、今の日本での議論にとっては、まだ価値があるように思います。