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いわて酒蔵見学ツアー🚗💨~(株)南部美人~
こんにちは!i-Sakeプロジェクトのせきなです🙋♀️
お久しぶりの「いわて酒蔵見学ツアー」第6弾では、二戸市福岡に本社、下斗米に馬仙峡蔵を構える「株式会社 南部美人」さんを訪ねました!
海外への輸出も盛んに行い、全国でも人気の南部美人を営業広域エリア担当長の坂本いちこさんに案内していただきました!
日本酒造りにかける想いはもちろん、巨大な設備に驚きの連続でした。二つの蔵での酒造りの様子をお伝えしていきます🙌
──南部美人の歴史──
久慈家の本家は現在の二戸郡一戸町にあり、もともと醤油醸造元を営んでいた。その技術を生かして1902年に日本酒作りを開始し、1916年に久慈酒造合名会社を設立。1951年
三代目・秀雄の「これからは良いお酒を造らなければ」という強い信念から南部杜氏の雇用を始める。淡麗できれいな酒の味を「美人」に例え、南部藩という地名と合わせて「南部美人と命名した。1997年、海外への挑戦の開始。当初は少量の出荷であったが、販売先に何度も足を運び、徐々に輸出先が増加。今日の海外輸出の基礎を築いた時期である。また2010年にはリキュール新工場の建設など新たな分野の酒造りにも力を入れている。2014年には仙峡蔵での酒造りも始まり、日本だけでなく海外での受賞も多数。
南部美人HPより抜粋https://www.nanbubijin.co.jp/company/history/
ここからは酒蔵見学の様子を👀
~本社~
仕込みには折爪岳の伏流水からの井戸水を使っています。水の質は中硬水でやや硬めです。仕込みだけでなく洗い物にも井戸水を用いています。
お米のほとんどは岩手県オリジナル酒米のぎんおとめを使っています。蔵から車で15分ほどの距離に田んぼがあり、金田一営農組合さんに全量契約栽培でつくってもらっています。特別純米や大吟醸に使われていますね。他にも美山錦、山田錦、吟ぎんが、結の香などの酒米も扱っています。
酒母は速醸酛で造っていて、一部生酛の商品があります。速醸酛とは麹米、蒸米、水に乳酸と酵母を添加する方法で、14日間温度を上げたり下げたりすることで強い酵母のもとを造ります。うちの会社では5年ほど前から自社での酵母の培養を始めています。それまでは岩手県工業技術センターさんに培養してもらっていました。
この仕込み蔵で、本社では毎年すべてのタンクを使いお酒を造っています。1つのタンクからアルコール16度のお酒が1.8Lで約3000本ができますね。
またこの場所はフォトスポットとなる予定です。蔵見学に来られたお客様に楽しんでいただけるようにと準備していましたが現在は感染症の影響で蔵見学を受け入れておらず、蔵見学ができるようになった際には楽しんでいただきたいと思っています。
搾りの工程ではヤブタ式の機械を使い、機械の周りは冷蔵庫になっています。低温管理していた醪を搾るときに常温に晒してしまうと品質が落ちてしまう可能性があるので、最後まで低温で管理するために冷蔵庫に入れています。
~馬仙峡蔵~
(馬仙峡蔵は本社よりも山の方にあり、本社よりも―1、2℃気温が低くなっているそう🥶)
(現在仕込み中のタンク
完成に近づいているタンクからは日本酒の香りを強く感じます🍶)
すべて瓶貯蔵しています。搾ってすぐに瓶に詰めるこの方法では広い敷地や冷蔵庫の整備が必要となりますが、瓶貯蔵の方が品質を高く保てるため設備を整えました。馬仙峡蔵ができるまでは八戸や三戸、盛岡に冷蔵庫を借り、瓶に詰めたらすぐ運ぶということをしていたので移動が大変でしたね。
(出荷先が海外の箱が何個も…!南部美人さんでは30か国ほどに輸出しています)
坂本さん、貴重なお時間を頂きありがとうございました🙇♂️🙇♂️
おいしいお酒造りを追求し続ける南部美人さんの酒造りや設備へのこだわり、とても勉強になりました。また北の寒さも実感しました😌
今後の南部美人さんの酒造りに注目です!!
二戸市で造られ岩手県だけでなく世界に発信する南部美人の日本酒、ぜひ飲んでみてください🍶
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https://www.nanbubijin.jp/
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