いわて酒蔵訪問ツアー🚗💨 ~喜久盛酒造~
はじめに
こんにちは!i-Sakeメンバーの増田侑十です!
いろいろな酒蔵さんを訪れて日本酒の知識を身につけていくとともに、若い人たちに県内の酒蔵さんの良さを伝えていく「いわて酒蔵訪問ツアー」今回は、岩手県北上市の酒蔵 喜久盛酒造 さんを訪ねました!
今回は 喜久盛酒造 五代目蔵元の藤村卓也さん(写真左)に案内いただきながら醸造所と本社を見学させていただきました!👀
喜久盛酒造の歴史
喜久盛酒造の歴史は…?
「この建物は明治25年に建てられ、その2年後の明治27年に弊社では醸造が開始されました。」
喜久盛酒造さんは明治27年より岩手県北上市で酒造業を営み続けている、市内唯一の酒蔵です!
2016(平成26)年に岩手県初の全量純米蔵となり、南部杜氏さんと共に岩手県産米のみで純米酒を造っています。
ここで質問!💡
純米酒について少しお話します。
純米酒とは、「米・米麹・水」だけで造られる日本酒のこと。
純米酒ではない吟醸酒・本醸造酒との違いは醸造アルコールを添加せず、純粋に米だけで造られていることですね。
米本来のコク、旨味が感じられる日本酒です。
さらに、今回は喜久盛酒造が製造している日本酒のお話も聞きました!
日本酒紹介
こちらのお酒は五代目蔵元の藤村卓也さんが作られた日本酒棚にあった写真なのですが、喜久盛酒造さんでは銘柄ごとに原料米と酵母の組み合わせが違うのです!
つまり、喜久盛酒造の飲み比べはに岩手県産米の純米酒飲み比べということです!🎉🎉
個人的にこれは驚きました。もちろん、お米に合った醸造方法で精米歩合等は異なります。しかし同じお米の品種で違うブランドが無いというのは珍しいと思い1つ1つ紹介していただきました!
この記事では2つ程ご紹介させていただきます!
〇「鬼剣舞」(おにけんばい)(画像左)
[原料米:亀の尾,ひとめぼれ・酵母:ゆうこの想い]
こちらは特別純米酒は岩手県産の「ひとめぼれ」を使用、純米吟醸酒は地元・北上市産の米「亀の尾」を使用しています。食中酒として良い鬼剣舞はどのような由来なのでしょうか…?
鬼剣舞とは北上の伝統芸能の名前で威嚇的な鬼のような面(仏の化身)をつけ勇壮に踊るところから名づけられております。
詳しくはこちら(北上観光コンベンション協会のリンクとなっております)
吟醸酒って何?と思った方はこちらへ!
〇タクシードライバー(画像中央)
県外中心に販売されている日本酒ですが、岩手県でしか栽培されていない飯米「かけはし」を使用して造った純米原酒です。命名とラベルデザインは映画業界で活躍する高橋ヨシキさんが関わっていらっしゃるそうです。
歴史に戻りましょう
「喜久盛酒造」は大震災を経て、現在は酒造りの拠点を隣の花巻市にある廃業した他社の酒蔵を間借りして取り組んでいます。
しかし、元々の蔵では醤油・味噌・そして日本酒の3つを醸造していたそうです。
看板に3つの名前が記載されておりますね!
中の建物に入れていただくと様々な書類が…
昔の酒造関係書類をお見せいただき、この「岩手県酒造業の変遷」の中にはなんと!
藤村家のお名前が!
北上市関連の酒造名が何件も連なっておりますが、今は喜久盛酒造のみとなっているのは歴史が感じられますね…
以前までの酒蔵へ
ここからは震災後には使用できなくなってしまった喜久盛酒造の元醸造場へ入っていきます!
壁面は地震の影響で崩れている状態で、再度地震が発生したら崩れそうな形です…
蔵の中にも使用されていたタンクが保管されており、右の青タンクは左の貯蔵量の4倍に相当するそうです!
次に仕込み場へ見てみましょう…!
昔の仕込み場では多くの日本酒が仕込まれておりました…
ここら辺も天井が地震の影響で凹んでおり、地震の大きさを物語っております。
さらに喜久盛酒造ではクラウドファンディングを実施しておりました。
こちらの機械は大雪の影響で天井が崩れてしまい、本来取り組んでいた洗瓶作業が出来ずにいました。そこでクラウドファンディングを実施し、天井の修復費用を補填したそうです!
今の酒蔵を見学します!
ここからは現在、醸造として使用されている蔵へ見学していきます!
まずは洗米をする機械をお見せいただきました!
こちらの機械を使用して原料米を10kgずつ洗っています。
もし醸造の機械について詳しく知りたい方はこちらから↓
お米を蒸す時は甑の乗った丸太(写真奥側)を転がして釜に乗せるそうです!
水を張った和釜をバーナーの炎で熱して出た蒸気で米を蒸しています。
蒸し米はこちらの通路で路地放冷をします。
こちらの麹室はステンレス製でできており、他の酒造では木製でできている中身と異なるため新鮮な感じでした!
こちらの酒母室では杜氏さんを中心として、藤村卓也さんも実際に酒母作りに参加しているそうです!
酒母を仕込む際は櫂棒を使わず、両腕をタンクに入れて固まった米をほぐす「手あんま」という手法を用いています。
酒母を仕込んだ日から翌日までタンクの中心部に筒を入れて、その中に溜まった液体を米にかける「汲み掛け」を行います。
こちらの絞りではゆっくりと圧力をかけ、約3日間かけて絞られて日本酒が完成されます!
完成された日本酒は1本1本手詰めで私たちの元に届けられます。
さいごに
今回は拙い記事を閲覧いただきありがとうございました!
下記に喜久盛酒造のfacebookとHPがありますので気になる人は是非ご覧ください!
さらになんと!
喜久盛酒造さんでは記事をご覧になっている皆様でも見学が可能です!
酒蔵見学←こちらのリンクからオンラインでの見学が可能となっております
是非ご覧ください!