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自分の決断を正解にしていくとは。
結局人生は、決断したことを正解にしていくものだと、常々想う。
今の自分は幸せだと強く想えるそれは、自分の決断が正解に出来たと想える"行動→結果"そして、また"起きた事に意味を持ち行動する"というサイクルによって生じる感情である。
それはどの分野でも変わらないのだが、やはりスポーツ、真剣勝負の場ではそれを分かりやすく感じることができる。
2020.08.12
コロナ禍でもあり、進路関係もいつもと違う、そんな中に一本の電話が。
「谷さん、俺ユース昇格します」
抜群の能力を持ち合わせた彼は様々な進路先を模索してきたが、不合格の連続。まだまだ提案も重ねていた中で突然の電話。
「まだ、他にも受けれるよ?」
本来なら嬉しい電話も、突然過ぎて違う選択肢を提示をするが、
「とにかく試合に出続けて成長したい」
ファーストペンギンの話は諸説あるが、彼は間違いなく自分の意志と覚悟を持って飛び込んだ。
2020.11.29
タウンカップ代表決定戦
昨年の大会に受験勉強もある中、ユースチームでも中3で唯一スタメンで出場していた。
しかしこの試合は残念ながら敗戦。
負けた悔しさ、そしてどんな劣悪な環境でも私と意志や想いと共鳴するかの如く、ボールを受け続け、失くすことなく運び続けた彼は、それがこの日に行えなかった力不足を痛感したと、様々な感情が渦巻く試合後に吐露してくれた。
彼が昇格を決断した後は、同じように強い意志を持った選手が新たに決断した。
時に失踪をした奴もいるが、信じられないくらい予想通りに帰ってきた。笑
彼らは年間通して様々な経験、そして成長をしてきた。
それは試合に出た、というよりチームを背負いその中で自分を成長させるという覚悟があったからだと、私は感じる。
そして、2021.11.23
タウンカップ代表決定戦に見事勝利し、全国大会出場を勝ち取った。
チームとしても初の全国。
2.3年生に引っ張ってもらいながらも、彼らは躍動していた。
帰りに寄ったパーキングで、そんな彼らと立ち話をした。
「ユース昇格してよかったか?」
yesとしか言えない状況下のいつも通りな意地悪な質問の答えは、言葉ではなく"表情"が全てを物語っていた。
行動→結果が一周したに過ぎないこのストーリー。これをどうサイクルしていけるかが、冒頭の話となるのだが。
彼らは自分で人生を幸せなものにできたし、身の回りの大切な人たちも一緒に幸せにできた。
仮に負けていたとしても、この先に正解にしていっただろうし、現実通りでもまた更にサイクルしていく力が彼らにはあるだろう。
困難、不利、危険、様々な状況下でも"藁"にすら縋らずに自分や自分の決断、そして仲間、先輩達に協力という縋り方をし続けてきたからだ。
現状に不満を漏らしていては何も始まらない。何かに気づき、不安と共存しながらも歩みをやめないこと。それこそが自分の決断を正解にする方法である。
自分の決断を正解に出来るかは自分次第だ。
改めて彼らから教えてもらった幸せな瞬間の話。