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名刺に書かれているフォントを調査①

みなさま、こんにちは。
新入社員(営業)の畑中です。

前回は、わたしの簡単な自己紹介をさせていただきました。

入社してから約2週間が経過し、毎日研修を受けています。

文字が大好き!と入社したものの、文字に関する知識は皆無のため、一言で「フォント」といっても、文字を形作るアウトライン(OpenType、TrueType)から、コンピュータ上で文字を利用するための文字コード(Unicode、JIS X 0208)など、頭が爆発しそうなほど日々学習しています。

(上記のフォントの仕組みや専門的な内容は、また改めてご紹介できたらと思います。)

「 名刺に使われているフォントを調査 」

さて、日々研修を受ける中で、ある日社長より名刺を2枚渡され、
「名刺に書かれている氏名にどんなフォントが使われているか」
という課題が出されました!

答えは、もちろん明朝体ですよね。

正解です。

しかし、、、
イワタの「 明朝体 」は、異なるデザインのものが12種類もあるんです。
さらに同じデザインでも太さを選べるため、全44パターン。

このうち、一部のフォントは、共通デザインの漢字を使用しているので、今回の場合は29パターンの中から正解を絞り出さなければなりません。

この中のどの明朝体なのかに辿りつかなければ本当の正解ではありません。

それでは、早速調査開始です。


🖊 フォント調査のやりかた 🖊

行程1 文字の特徴をとらえる


一見どちらも明朝体ということは分かりますが、同じではないことも一目瞭然です。

そこで、それぞれの文字を並べて間違い探しの要領で特徴を書き出してみました。

すると、次々に違いが出てきました。

まず、文字全体の幅が違いますし、よく見ると横線の始点(入り)が左のほうは平坦ですが、右のほうは少し太く入っていますよね。

こんな感じで、文字のだいたいの特徴を捉えていきました。


行程2 消去法で候補を絞る


確認した特徴をもとに、すべての明朝体を一つ一つ目で見てチェックしていきます。

行程1でかなり特徴を捉えることができたので、14種類ある「 明朝体 」の中から、それぞれ2つのフォントまで絞ることができました。


行程3 Illustratorイラストレーターで比較


ここまで、名刺に書かれている小さな文字を目で比較してきましたが、本当に細かい部分となると判別がつきません。

そこで、最終手段としてグラフィックデザインアプリ「Adobeアドビ Illustratorイラストレーター」を使いました。

名刺をスキャンしてIllustratorイラストレーターで開き、そこに各フォントで打った文字を重ね合わせることにより、一致を確認するという方法です。

ためしに、名刺② の「 野 」の文字で見てみましょう。
実際に重ね合わせてみると・・・

名刺サイズで比較していたときは、ほぼ同じだったのに
ここまで拡大すると、かなり違いますね!


結果


ということで、名刺①に使用されているフォントは 「 イワタ新聞明朝体 」でした。

同じ要領で調査し、名刺②のフォントは「 イワタ明朝体オールド 」であることが判明しました。

これまで、なんとなく眺めてきたフォントをここまで見つめ、調べたのは初めてでした。
一つ一つの文字のデザインには法則があって、そのデザインには書体を開発する方々の想い、こだわりが詰まっているんです。

少々長くなりましたが、今回はここまでです。

次回は、イワタの社員は名刺にどのような書体を使っているのか、個性豊かな名刺をご紹介したいと思います。

それでは、ご覧いただきありがとうございました。

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