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2025年は「乙巳(きのとみ)」

こんにちは。
丙子(ひのえね)の年生まれの岩谷です。

2024年から2025年から年が変わって、
今年の目標を決めた人もいるかと思いますが、
今日は知ってるようで知らない干支の話をしたいと思います。


干支は十二支と十干と陰陽五行説

今年の干支は「巳(へび)」年と答える人が多いと思いますが、実は、これだと間違えになってしまいます。

干支だと思っているヘビだとか、ウシだとか、サルだとかっていうのは、厳密には十二支にあたります。

干支というのは十二支と十干の組み合わせであり、60通りあります。

時間がない方は「干支の組み合わせは120通り?」まで飛んでください。

十二支とは

十二支は、もともと「年」を数えるために用いられる言葉として生まれました。

古代の中国では、12年で太陽のまわりを公転する木星の動きで「年」を数えていました。木星の位置を示すために天を12に分け、12に分けられた天に「子」から「亥」までの12の字を割り当てられて、次第に12の字に12匹の動物が当てはめられていきました。十二支は中国や日本など、多くのアジア諸国で使用されています

十干とは

古来中国で生まれた考え方で、10日間を一区切りにして、その10日間の1日ずつに名前を割り付けています。

その名前というのが「甲(こう)、乙(おつ)、丙(へい)、丁(てい)、戊(ぼ)、己(き)、庚(こう)、辛(しん)、壬(じん)、癸(き)」という10個の要素で、これらで成り立っているのが十干です。

日本では「甲(きのえ)、乙(きのと)、丙(ひのえ)、丁(ひのと)、戊(つちのえ)、己(つちのと)、庚(かのえ)、辛(かのと)、壬(みずのえ)、癸(みずのと)」と読むのが一般的で、それには中国の思想である「陰陽説」と「五行説」が関係しています。

陰陽五行説とは

中国の思想であった「陰陽説」とは万物は「陰」と「陽」の2つに分けられるという思想で、「五行説」とは万物は「木、火、土、金、水」の5つから成り立つという思想です。

やがて陰陽説と五行説を組み合わせた「陰陽五行説」を十干に当てはめるようになりましたが、日本では陰陽説の「陽」を「兄(え)」、「陰」を「弟(と)」に見立てて「兄弟(えと)」と呼びました。

干支の組み合わせは120通り?

さて、干支は十二支と十干の組み合わせなら、
10種類の十干と12種類の十二支で120通りの組み合わせがあるじゃんと思ったことがあると思います。

それは、
十干が「甲→乙→丙→・・・→壬→癸」と順番が決まっていて、十二支が「子→丑→寅→・・・・・→戌→亥」と順番が決まっているので、

順番に「甲子→乙丑→丙寅→・・・・壬戌→癸亥」と組み合わせて行くと60通りで最初の組み合わせの「甲子」に戻るかららしいです。

12と10の最小公倍数が60なので当たり前、みたいですが文系の私にはサッパリわかりませんでした。
※ 陰陽五行説と組み合わせて説明してる所もあったり、違うって言ってるサイトがあったり昔のことなんで諸説ありですね。

ただ、還暦が60歳なのは、干支の組み合わせが60通りだからなんですね。
還暦って名前にはちゃんと意味があったんですね。

十干十二支がオマージュされたもの

①鬼滅の刃

アニメ化も映画化もされている「鬼滅の刃」も作品の中で十干十二支がモチーフのものがあり「鬼殺隊」の階級は十干がそのまま使われていたり。

最上位の「柱」のモチーフは十二支じゃないかって考察もあったりするみたいですね

©吾峠呼世晴/集英社 コミック9巻

②桃太郎

桃太郎のお供が、「犬・猿・雉」である理由は、十二支と関係している説もある。十二支を北から時計回りに並べると、鬼門は北東になります。丑寅の方角です。だから、鬼のイメージは丑の角、寅柄のパンツをはいています。次に、その鬼ヶ島に行って鬼を退治するためには、鬼門と反対の方角(裏鬼門)の生き物の力が必要と考えられました。北東の反対は、南西です。その方角の干支は未(羊)と申(猿)です。しかし、この羊は角があるため、鬼の角に通じるということで避けられました。よって、猿から順番に3匹で、申(猿)酉(鳥)戌(犬)となりました。なので、桃太郎の話に出ている家来は、「犬・猿・雉」となったそうです。

③甲子園球場

日本人なら誰でも知ってる「甲子園球場」
高校球児が熱い戦いを繰り広げるのは夏の風物詩ですね。

そんな甲子園、名前の由来は干支なんですね。
球場が造成され開場した大正13(1924)年の干支「甲子(きのえね)」に因んでいます。 「甲子」は十干と十二支それぞれの第一番を組み合わせたもので、第一に当たることからものごとのはじまりとして重んじられます。

④その他

他にも歴史を見ると、大体干支から取られてます。
日本初の戸籍「庚午年籍」
大友皇子と大海人皇子の争いである「壬申の乱」
江戸時代の新幕府と旧幕府の戦い「戊辰戦争」
朝鮮での出来事「甲午農民戦争」
中国での出来事「辛亥革命」

他にも調べたら予想よりも出てきました。
受験の時にこのカラクリを知っていればもっと歴史でいい点取れたかもしれないです。

まとめ

世の中にあふれてるものの由来を考えてみると、色々繋がりがあって面白いですね。
古い出来事はいろいろな説があってり、断定するのが難しいことも多いです。
関西人の知らんけども、歴史的に言うなら諸説ありって感じなんなんですかね。知らんけど

ではでは、また次回にて☆

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