会社の部活動(2020年2月時点のメモ)
この記事を書いたのは2023年ですが、3年前の2020年2月に下書きした文章が出てきました。あの頃は新型コロナが広がる前の、少し懐かしい日常がまだあった時期です。
会社の有志で集まった部活動は、形を少しずつ変えながら今も続いています。当時の記録を振り返りながら、記念碑のような形でこの記事を公開しようと思います。以下は2020年2月当時に書き残していた文章です。
会社の部活動
最近、職場の有志で"部活動"と称して、仕事終わりに集まって遊び半分で活動を始めました。きっかけは、「自分、本当に何か作れるのかな?」という不安が胸の隅にちらついたことです。ここ数年、一生懸命仕事をしていますが、今のプロジェクトでしか役に立たないことしかやってないのではないかと不安を感じていました。今の仕事の枠内で完結するスキルだけを磨き続けていることに、何となく限界を感じていました。
部活動の内容は?
部活動の発端は、先輩からの「ちょっとやってみない?」という声掛けでした。参加者は6名、みなさん多忙な方ばかり。週に1回、業務後の2時間程度を使い、関東と関西に分かれたメンバーをSkypeでつなぐ形で活動することにしました。
期間はひとまず2カ月。つまり、合計2時間×8週=16時間で何か形になるものを作り、勉強しようという目標を設定しました。
題材には、教科書通りに作れる手頃なものとして「ESP32」を選びました。これはWi-FiやBLEが標準搭載された評価ボードで、ArduinoやMicro Pythonで簡単に開発が可能。価格も2個で1500円と手頃でした。
反省点
しかし、現実は理想とは異なり、様々な壁にぶつかりました。
忙しさから集まる時間が限られたこと。
関東・関西で分かれたため、お互いの進捗をフォローしきれなかったこと。
結果、当初の想定どおりには進みませんでした。今振り返ると、週に1回の時間を進捗確認と次回までのアクションアイテム(AI)の設定に絞り、実際のモノづくりや調査は個人で分担して進めるべきだったと思います。
部活動を「やる気のある人だけが動く場」にするのではなく、わからないことを教え合い、知識を共有する場にするのが理想的だったと感じました。
2020年3月を振り返って
以上が3年前、2020年2月に書き残したメモです。当時はハードウェアを含めた開発に取り組み、リモートワークも普及していない中、関東と関西をまたいで試行錯誤していたことを思い出しました。
このメモを見返すと、「あのときの反省は確かに今に生きている」と再確認でき、少し誇らしい気持ちになりました。当時の取り組み方に迷いながらも挑戦していた日々を思い出すと、初心に返るような気持ちです。
現在~これから
現在、この部活動はさらに成長を遂げ、参加者はなんと100名を超える大きなコミュニティとなっています。同じ組織内にとどまらず、全グループ会社に声をかけ、参加者を募る形になりました。
私は2020年当時は一参加者でしたが、2021年からは運営の立場で活動に参加しています。当初は会社の会議室やSkypeを活用していましたが、現在は会社のPCやインフラから独立した活動へと進化しています。
活動内容も少し変わり、2023年現在はソフトウェア開発に特化する形になりました。(個人的にはハードがほとんどなくなったのは少し残念ですが……)活動の詳細については、別の記事で紹介するかもしれません。特にコロナ禍での活動やコミュニティ運営については、記録として残しておきたいと考えています。
2023年時点での活動の内容は、別途記事にするかもしれません。コロナで出社できない中での活動、参加者の募集、コミュニティの運営など、どこかに残しておきたいです。
今後、参加人数はさらに増える見込みで、社内の枠を超えて社外への発展も視野に入れています。自分がどこまで関わっていけるかは未知数ですが、業務外の活動である以上、「楽しむこと」を第一に、これからも取り組んでいきたいと思います。
部活動の小さな一歩が、今や多くの人を巻き込む大きな流れとなったことに感謝しつつ、今後の可能性を楽しみにしています。