ばんえい日記 2024.3.10(ポプラ賞)
ポプラ賞の前に、昼にはオークス馬ルイズとダービーなど制覇し古馬戦線で活躍したアアモンドグンシンの引退式が行われました。
2頭とも思い出のある馬ですので寂しいです。ルイズは早いですがいいお母さんになってください。グンシンは…もっと活躍するところを観たかったですが、体調を崩していたこともあり…残念ではありますが、セン馬ですので余生をのんびり過ごすことを祈るばかりです。
2頭ともお疲れ様でした!
さて、ポプラ賞は4歳と5歳の世代交流戦です。世代交流戦は8月のはまなす賞と、このポプラ賞があります。勢力図としては5歳馬が強いという印象。
現5歳世代は、3歳時はまなす賞をクリスタルコルド、4歳時ポプラ賞をヘッチャラ、はまなす賞もヘッチャラと、上と下どちらの世代と戦っても勝利しています。
しかし、今回がその3回と違うところは、キングフェスタが出走してきたことでしょう。クリスタルコルドはばんえい大賞典も制していますが、重賞2勝はいずれもキングフェスタ不在。ヘッチャラの重賞2勝もキングフェスタ不在でのものです。
キングフェスタは2歳はヤングCS以外の重賞3勝、3歳時はばんえい大賞典(不出走)以外の二冠、4歳時は三冠を達成しています。
てなわけで、当然キングフェスタは人気になるのですが、考えなければならないのはハンデ差です。キングフェスタ810kg、ヘッチャラ790kg、クリスタルコルド780kg…。僕はこの3頭で決まると思いましたが、このハンデでもキングフェスタが勝つと思いました。
蓋を開けてみればクリスタルコルドの完勝。先に障害を降りて粘りました。ヘッチャラはその後ろあたりでジリジリと脚を使いましたが3着まで。キングフェスタは第2障害でもたついてしまいましたが、9番手で降りると物凄い末脚を炸裂させ2着に。負けはしましたが810kgを曳いている走りではありません。強い。
4歳馬たちは粘って4着のジェイヒーローが最先着ですが、勝ちに行こうと果敢な競馬をしてくれました。その結果、全体的な仕掛けのタイミングが早くなり、キングフェスタが障害で溜める時間がなくなってしまった、とばんスタで木本さん。
クリスタルコルドは赤い髪飾りのイメージでしたが、今回は美しい白でした。今後が楽しみな世代です。
最終レースはA1-2混合の一戦。アアモンドグンシンが出走しましたが、第2障害で転倒、なんとか西将太騎手が立て直しゴールしましたが時間失格。でも完走してくれて嬉しかったですし、場内からは大きな拍手が起こりました。
実況の大滝さんは「3番アアモンドグンシン、時間失格です」とアナウンス。そんなこと言いたくないと思いながらも仕事なので言ったそう…複雑な気持ちですよね。完走するまで中継してくださってありがたかったです。
ではでは。