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息子の自転車事故のこと。②


やっぱり冷静に振り返る時間は、必要。

果たして“人柄”と“手術の腕”は比例するのか?
たまたま休日に救急搬送で運ばれた病院のスタッフの方たちはとても感じの良い方ばかりだった。整形外科の先生も若いけれどなんだか頼りになるような女性の先生。テキパキとした物言いと患者(の母)の気持ちに寄り添ってくださる姿勢が好感が持てた。若さゆえにキャリアの心配は少しあったけど…口には出せず。あの時とくに弱ってたしね、私。

奇しくも事故の日は土曜日の午後。いわゆる休日診療で、(緊急性はないとの判断で)月曜日まで一旦帰宅。平日だったらそのまま入院手術もあり得たと思う。できればそう願ってもいたし。

ちょっとその場を離れて客観視する時間が生まれたからこそ、振り返れた。疑問が持てた。この選択が正しいのかってね。

転院を、決意する。

その夜相談した頼もしい友人に、昨年たまたま似たような症例のお子さんがかかった福岡市内の病院が良かったらしいとの情報をもらう。どうやら小児整形専門の先生がいらっしゃるらしい。
だめもとで夜間に電話してみたら、当直の看護師さんに繋がった(じつはここも中規模救急病院だった)。いまの状況と迷いを話すと、とても丁寧に応対してくださり、救われる思いだった。週明け、念のため入院できる用意をして朝一で受診してくださいとのこと。

まだ少し半信半疑ではあったけど。長期でお世話になることにもなるし、どうせならちゃんと評判のわかる腕の確かな先生に診てもらいたい。病院までちょっと距離はあるけど、週明けの転院を決意した。

前病院への手術キャンセルの連絡は、すこし申し訳なさも感じた。今回知人のススメもあり転院を決めたけど、対応に特段の不満はなかったこと。良くしていただいたことへの感謝は電話で伝えてもらった。(でもセカンドオピニオンは病院側としてはよくあることだし、患者の権利でもあるので本来はそんなに気にすることではないんだよね?)

ちょっと衝撃的だった。

ようやく月曜日。自宅療養した息子は痛みは少しは落ち着いたものの、相変わらずぐったり。一昨日かかった病院の紹介状が必要とのことで、そちらは夫に。私と息子は都市高速を使い先に病院へ。こういう時こそ、家族のチーム戦だ。

そうして私たちは、M病院に出会った。

担当のU先生は、とても物腰の柔らかなベテラン風な?男性の先生だった。初診で受けた診断名は前病院と同じもの。だけれど、その後に発せられた見立てに、良い意味で衝撃を受ける。(少なくとも私にとっては)はるかに大きな違いがあったのだ。

病院選びの大切さ

『全治4ヶ月、予想される手術痕約1、5センチ』

それがU先生の見立てだった。!!!
どうやら2本のピンで固定する手術らしい。前病院では(もっと大きな)ボルト2本で全治6ヶ月、傷跡10センチと言われたのに?2ヶ月も違う??

その言葉はけっこう衝撃だったし、その時私は飛び上がるように嬉しかった。まぁ冷静に考えれば4ヶ月だって十分長いし重症には違いないのだけれど(苦笑)。思いがけず2ヶ月も早く自由?が手に入るのだ!それもけっこうショックだった傷跡も最小限で。。

そもそも病院によってそんなに違って良いのだろうか。他の選択肢は与えられなかったけれど。でもまぁ、その病院内でのベストな提案がなされるのはきっと通常だよね。患者側がそれ以外の選択肢を知るか知らないか次第なだけなわけで。

病院選びと情報は、大事。ほんっとに。
今回のことで、私は心底痛感したのだった。

つづく。

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