#008 私の履歴書~第1回 大学の先生~
おはようございます!あっという間の金曜日、いかがお過ごしでしょうか?娘の起きる時間もようやく朝にシフトしつつあって、良かったです。やっぱり夜の過ごし方を早め、早めにしていくことが大事ですね。朝もご機嫌さんで保育園に行きました!さてニーズがあるかどうか分からないので、途中で辞めてしまうかもしれないですが、金曜日は日経の私の履歴書を丸パクリして、私のキャリアをご紹介する企画をしてみようと思います。1回目はアカデミア編で大学の先生の時を振り返ってみようと思います。
なぜ大学の先生になった?
そもそもなぜ大学の職員になったのか?ということなんですが、私、修士課程までは北海道大学の薬学部にいました。その後、生意気にも薬学部のような応用系の科学をやっていては、インパクトファクターが高いジャーナルに投稿できるような研究にならないってことで、基礎系の研究をしに博士課程で東京工業大学のラボに移っています。そこで基礎系の研究の難しさと面白さの両方を経験している時に修士までいたラボの先生から職員のポストが空いたので、やってみないかと誘われました。東工大での研究も2年かけてようやく論文化が見えてきたところで、どうしようか悩んでいたところで東工大の先生に相談に乗ってもらいました。すると先生は「何を悩んでいるんだ!今、お金を払って研究させてもらっているのに、助手になれば、お金をもらって研究ができるじゃないか!悩むことは何一つないだろう、引き受けなさい。」と。その言葉がきっかけで引き受けることにしました。
大学の先生のお仕事~その1 研究~
大学の先生になってみたものの、何が仕事なのか全くイメージがついていませんでした。今から振り返ると先生の仕事は大きくカテゴライズすると3つほど分類できるかなと。一つ目は研究活動です。まあ本当にこれは基本中の基本。自分の研究分野(私の場合、薬物動態・薬物代謝)で分かっていない事を同定して、その課題について仮説を立てて、実験で証明することです。ここで重要なのは論文で調べて出てくる情報ってだいぶ前に明らかになっている事なんですよね。で、そこのラボはきっとさらに仮説を前に進めているってところ。これは逆も当てはまって、自分のラボが主体になって進めている研究は、論文になった研究からさらに進展させている。この辺の情報整理をしっかりして、いい仮説を立てるのが、研究の進め方のポイントかなと思ったりしています。
大学の先生のお仕事~その2 教育~
二つ目は、教育ですね。これも基本中の基本。学部生には担当する講義・学生実習を教えることと。大学院生には、研究テーマを与えて一緒に研究を行うことになるかなと。研究の方は、自分の専門でそもそも自分も興味がある内容なので苦にならないのですが、問題は講義・実習です。。。講義は百歩譲っていいです、例えば私の場合は薬物動態。その中の一部を研究しているので、まだいい。とはいえ自分の専門外(例えば製剤の話とか)も混ざってくるので、正直、全く専門外の事も自分で勉強して教えることになります。まあまあしんどいです。で、学生実習なんか、ほんと大変で私が担当したのは分析の実習。簡単にいうと粉を配って、その粉がどの薬かをいろんな角度から分析して当てるみたいな実習です。局方の分析方法って、皆さん知ってます?炎色反応とか、そんなんですよ。研究でイマドキ炎色反応を見て、うん、ここには何が入ってるはずとか絶対にしません!最後まで当たらないグループに付き合って一緒に遅くまで、白い粉が何かをひたすら分析しておりました・・・
大学の先生のお仕事~その3 予算~
三つ目が予算なんですけど、長くなってきたので来週にしますね。ここは結構、皆さんもイメージがない所だと思うので、面白いと思います。大学の先生と予算の関係について、お楽しみに!ではでは、また!